2015 BRM516 AJ 群馬 600km のんびり新潟

Challenging brevet 2015 BRM516 Nombiri Niigata 600km with AJ Gunma, by SHIBATA Akira
作成 2015/05/26 作成
2015/05/16-06:47 雨の中の幻想的な山々

はじめに

昨年 2014 年は、 2011 年以来だが SR (SuperRandonneur) を自称できるようになった。  今年 2015 年も自称できるように、ちょっとだけガンバってみたいと思う。  なお、 SR の資格は同一年に 200km 、 300km 、 400km 、 600km を一本以上づつ(長い方は短い方を補完できる)完走できていることである。  相変わらず、 CX900 というシクロクロス用自転車しかもっていないので、それでブルベを走り回っている。  ま、修行用と割り切っているので、いつか当方の中の「ロード自転車に乗る資格」を満たせるように CX900 でガンバるのだ。 

三月には BRM308 青葉 200km 伊豆BRM314 埼玉 300km アタック那珂川をこなすことができた。  四月には BRM425 埼玉 600km アタック日本海も完走できた。  SR を自称するにはあと一本 400km 以上のブルベを完走する必要がある。  昨年は AJ 群馬主催の 2014 BRM628 群馬 600km のんびり新潟にでて完走でき、今年も出てみようと思った。  完走できたら、今年も SR を自称してよいだろう。 

具体的方法

今回はビタミン B 群ビタミン B 群のサプリメントへのリンクをちゃんと摂って参加する。  途中でも摂取予定だ。 

ちゃんと補給もするよ。  先日走ってきたアタック日本海で入った牛丼屋の前を PC6 から 30km くらい走って通過するはずなので、三国峠の手前のいい補給と考える。  ソの牛丼屋から三国峠までは 50km くらいだし、しっかり食べておけば乗り切れるでしょう。 

装備


ハンドル周りは今年最初のブルベである BRM308 青葉 200km 伊豆と同じく、キューシートで走行予定だ。  コマ図の提供ナシ。  エクセルファイルなので、イロイロいじった。  下にこんな感じにということでキャプチャしてみた。  マズ、元のキューシート、その下に改造版キューシートだ。 

キューシート

特に力を入れたのは字を大きくすることだ。  いや、ほんとに走行中は字が見えにくいし、字が小さいと当方の度付き透明サングラスをはずさないと読めないんだよ。  あとは、内容を読み込んで、ミスコースしやすいところに細工(字を太字にするとか、赤字にするとか、字を大きくするとか)して、ミスコースは得意技だけど、炸裂させないようにしたい。 

改良版キューシート

自転車全体としては下の写真のように、水ボトルを二本、空気入れはダウンチューブの下に下げ、サドル下に輪行袋をつけた。 

全体

新装備

今回の新装備はコット(簡易ベッド)だ。  当方は、軽自動車の 1box に自転車と布団を積んで出かけていって、車中泊をすることが多い。  コット(簡易ベッド)で、快適で質のいい睡眠が取れれば、 600km を走る事前準備としては大変良いといえるだろう。 

コース

スタート/ゴール:道の駅 よしおか温泉 
前橋−佐久−千曲−飯山−小千谷−新発田−三条−長岡−南魚沼−渋川−前橋

下の図のように走るわけだ。  昨年の 2014 BRM628 群馬 600km のんびり新潟では、三国峠を越えて、後は市街地を走れば終わりだと思っていたが、最後のほうにまさかのキッツい峠二本があってスペシャルなサプライズに楽しませてもらった。  いや、そうでなくても登りは苦手で、三国峠への登りを終えていたから、もうコリゴリだと思っていたよ。  まぁ、とにかくキューシートにしたがって走るのだ。  今回の目標も BRM425 埼玉 600km アタック日本海同様、ラクに完走すること、居眠り走行しない(笑)こと、できれば暗くなる前( 36 時間くらいか)にフィニッシュしたい。  それと、前半の出力をさらに抑えて、後半に振り向ける方向としたい。  もう一回行って来いといわれても、いけそうなくらい余力が残っているなら理想的だ。  出力を下げ、ラクに走り、ここぞというところで、回転を上げるなどして出力を上げるようにしようと思う。  標準的に 150W くらいで走るようにして、上り坂でも 180W-200W くらいを目標としよう。  特に今回は出走 10 日ほど前に左ヒザが痛くなったので、無理せず「のんびり」ね。  ……そうそう、今回はスタートゴール地点がよしおか温泉というところなので、ゴール後に風呂に入って、スッキリしたあと、仮眠を取れると、帰りはより安全になるかな。 

AJ 群馬のサイトより引用
コース図

結果

完走できた。  時間は 30 時間 58 分だった。  ミスコースはあちこちでやらかしたが、 10m 〜 200m くらいで気づいて修正したので、あまり影響はなかった。 

概要

出発前夜に眠れなかった。  今回の新装備のコット(簡易ベッド)が原因なのか、単に暑かったからなのか、別の原因なのかはわからない。  従来は、コンパネをワンボックスの軽自動車の荷室に敷いて、そのままだと硬すぎるので、クッションフロアを敷いて、いわゆるヨガマットを敷いて寝ていた。  当方、枕を使わない者なので、後頭部がしびれる以外に害はなかったが、コット(簡易ベッド)は寝心地がよいということで導入してみた次第だ。  確かに横になると寝心地がよい。  しかし、スタート地点近くに到着して車中泊をしようとしたが、眠れなかった。  思い当たるフシは、 a) 昼ごはんにカーボローディング名目でお弁当を三人前くらい食べたこと、 b) おなかイッパイになって、会議があるのでビタミン B 群の錠剤を一粒のんだこと、 c) 寝心地がよいが、根っから貧乏人なので、板とか硬いところでないと眠れない身体になっているかも、 d) 気温が高かったかも、 e) 半ソデのシャツでねたから?などが思いつく。  最初の a だが、お弁当をたくさん食べて、エネルギーが吸収されたせいで、身体の中で燃えて発熱し、結果的に暑くなってしまったとかが思いつく。  あるいは b だと、ビタミン B 群を摂取すると眠れなくなるという副作用が当方に発生することをしっているので、会議で居眠りしないようにのんだのだが、効果が切れなかったということを思いついた。  そーいややわらかいベッドで眠れなかったことがあるよなと思い出すと c の説もありそうだ。  4 月の群馬が普段どうなのかは知らないが、暑かったという記憶もあるので涼しくて寝心地がよいことを期待したコット(簡易ベッド)だが、あんまり涼しくないかも。  とにかく、最近の完走記録から 32 時間くらい自転車をこいでいることが予想されるのに、その前に眠れないってのは先行き暗いわ、と思った。 

序盤はパワーも抑え目で、ゆっくり目で進んだ。  当方、雨は予想していなかったのであるが、雨の中を走っているとずっと雨の中を走っていた 2014 年の AJ 群馬 600km のんびり新潟の再現か?と思ったり。  スタートから 30km のところにある牛丼屋は近すぎて、あきらめた。  で、スタートからおよそ 64km にピークを越えて一日目のメーンイベントをこなし、 PC1 に駆け込み、スタートからおよそ 180km にある牛丼屋を目指した。  この辺、ずーっと向かい風だったんだよね。  っつうか、折り返しまで向かい風だった。 

折り返し後は、少しだけ追い風になった。  だがしかし!追い風はすぐにやんだ。  なんか、とてもソンな気がした。  また、向かい風になるかと恐れたが、凪ぎの時間になったようだった。  そうして、夜も更けると眠い時間帯になってきた。  今回は特に悪条件で、前夜に眠れていないわけで、そのまま朝を迎えると 48 時間連続稼動、当然だがそんなに早く帰着できないので 60 時間連続稼動はカタいと思った。  多分、そうなる前に、ちょっと気絶すると思ったね。  ちなみに健康ランドがキューシートに書いてあったのだが、見つけられなかった。  当方、場所を知っていても見落とすことが多いので、まぁ見つけられないと思っていたけどさ。  なんたって、湯沢の健康ランドの場所知ってるし、前回は見つけていたけど、今回は見た覚えがないもんね♪ 

ってなことで、バス停を探しているときに当方を抜いていった方が一番早くゴールしたようだ。  一回目は気絶しようと思ったが気絶できず、二回目の気絶は効果的だった。  しかも、その後コーヒー飲んだら元気でたね。  で、三国峠の前にお茶飲んで、さらにブーストアップ! 最後の PC では、出るときに、あと 30km で現在 29 時間 50 分くらいだから、平均 30km/h で走れば 31 時間を切れるんじゃね?と昨年の AJ 群馬 600km のんびり新潟の最後を思い出した。  去年も今年も、のんびりといいつつ、最後はちっとものんびりじゃない 600km ブルベだったりした。 

パワーグラフ(時間)

スタート前から PC1 まで

自宅から約 150km 彼方にあるスタート地点へは自動車で向かった。  道の駅よしおか温泉の駐車場に止めて、車中泊をした。  先述の通り、眠れなかったが、朝ブルベライダー用の指定の場所に自動車を移動した。  駐車場では、皆さんが自転車をセットアップしていた。 

2015/05/16-04:07 駐車場

受付をすると第一ウェーブのスタートということになった。  待っている間近くの風車の下に行ったり、水力発電タービンのそばに行ったりした。 

2015/05/16-04:27 受付の様子

そうこうしていたら、ブリーフィングが始まった。  まぁ、走行にあたっての諸注意で、とても丁寧だった。 

2015/05/16-04:40 ブリーフィング

ノソノソしていたら、車検の列が伸びて第一ウェーブの最後尾あたりから出発した。  というか、後ろに誰もいないけど、前走者も見えないよ。 

2015/05/16-05:01 車検の列

10 分くらい走ってやっと前走者が見えた。  5 分くらいかけて追いついた。  まぁ、最初の一時間は 150W 未満に抑えようとしていたから、なかなか追いつかないんだけどね。  反対に言えば、ブルベは 150W 程度をずっと維持できれば、ソレナリに早く走れるということでもあることがわかる。  一応、参考情報としては当方の自転車+装備一式 18kg くらいと当方の体重 64kg くらいで、トータルの仕事量 10,343kJ で約 31 時間にて完走の場合で、平均出力は 109W だ。  さらに書くと、ほぼ同じ装備で BRM425 埼玉 600km アタック日本海では、トータル 11,444kJ を出力し、約 32 時間で完走の場合で、平均出力は 114W だ。  だから、もし 150W をずっと維持できれば 24 時間以下で走りきれるかもしらん。 

2015/05/16-05:17 ブルベライダー

2015/05/16-05:28 ブルベライダー

2015/05/16-05:28 ブルベライダー

いやー、雨降ってるとね、昨年の AJ 群馬 600km のんびり新潟を思い出すんだよね。  そのときは気分的に走行時間の 90% くらい雨の中を走っていた感じがした。  今回は、雨が降るとは思ってなかったけど、雨に降られてもよい装備ではあった。 

2015/05/16-05:28 ブルベライダー

2015/05/16-05:29 ブルベライダー

2015/05/16-05:29 ブルベライダー

2015/05/16-05:29 ブルベライダー

皆さんはしっかり雨具を着込んでいるが、当方は雨具どころかウィンドブレーカさえ着ていなかった。  理由は簡単、「漕いでいれば寒くない」からだ。  経験的には 150W くらいで漕ぎ続ければ、今の季節では寒くない。  関東よりもちょっと北とか、標高がちょっと高いとかだと寒いかもしれないが 180W もでていれば、やっぱり寒くない。  そんなわけで、当方は雨に降られるまま、ヌレヌレで走行し続けた。 

2015/05/16-05:42 ブルベライダー

2015/05/16-05:44 ブルベライダー

出発して一時間くらいでしっかり降ってきたかなー。  雨粒で奪われる体温よりも発熱すれば漕げば寒くないぜ!  け、決して負け惜しみじゃないんだからな。 ←ここでツンデレってどうする?>俺 

2015/05/16-06:00 ブルベライダー

2015/05/16-06:13 ブルベライダー

2015/05/16-06:14 ブルベライダー

走り出して 30km 程度だとまだ近いので、おなか空いてなくて、時間も早くて、あることは知っていたが寄れない牛丼屋の前の通過した。 

2015/05/16-06:27 寄らなかった牛丼屋

2015/05/16-06:39 ブルベライダー

2015/05/16-06:39 ブルベライダー

下の方は当方と同じく PowerTap を装備していた方だ。  遠くに見えて、なかなか追いつけなかった。  そう、多分出力一定で漕いでいたのだろうと思う。  走り方がそっくりなんだな。  大抵の方は、遠くに見えても、すぐに見えなくなるか、すぐに近づくかする。  それは、下りは脚を止めて、平地と上りで漕ぐ人が多いからだ。  しかし、出力一定だと、下りでもクランクを回すので結構早く、登りはあんまり遅くなく、平地はそれなりな速度で走ることを意味する。  そんなことで速度の出方が同じような感じで、見えてからも近づいたり離れたりで、妙な形でつるんで走っているみたいだった。 

2015/05/16-07:00 ブルベライダー

上の写真の方が、下の写真では前方に小さく見える。 たぶん、あちらのほうが自転車や体重が軽くて同じ出力一定でも、傾斜がきつくなると離されるんだと思う。

2015/05/16-07:26 ブルベライダー

2015/05/16-08:23 ブルベライダー

そんなこんなで、出発後三時間三十七分で、本日のメーンイベントな内山峠を越えて PC1 に到着した。  あとは、下って、折り返して、今回のメーンイベントな三国峠を越えてとか、イージーなことを考えていた。  ココで埼玉のアタック日本海で、何時間だった?  と、聞かれて 32 時間くらいと応えたが、当方のことをご存知のようで、自転車が重いことも知られていた。  別に重い自転車に乗りたいわけではなく、ソレしか持ってないからなんだけど……  CX900 という自転車があと 6kg くらい軽ければ、 7kg くらいになるので、文句をつけるスジアイではなく、あの可用性とあわせて非常にうれしいが、そうも行かず修行用と考えざるを得ない。 

2015/05/16-08:37 PC1

PC1 から PC2 まで

いつもブルベでは、シュークリームとかのお菓子モノばかりたべていたが、前回のブルベの BRM425 埼玉 600km アタック日本海で、ご飯もの中心で補給したら、あまり調子悪くならなかった気がしたので、ご飯系で行くことにした。  一応念のため胃腸薬も一発補給。  また、クエン酸の疲労回復効果も期待してグレープフルーツジュースとした。 

2015/05/16-08:42 PC1 で食べたもの

下の写真のお二人は、当方が昨年の2014 BRM628 群馬 600km のんびり新潟でミスコースを犯した懐古園の後の数キロメートルのあたりで後ろにつかせてもらった。  今年も間違えそうだったわ。  偶然、ミスコースしそうだよなーと思うあたりの数キロメートル手前で追いつかれたので、ガンバってついていった。 

2015/05/16-09:24 ブルベライダー

PC2 は近かったんだな、すぐについちゃった。 

2015/05/16-10:54 PC2

PC2 から PC3 まで

PC2 では軽めにサラダ巻きとグレープフルーツジュースとした。  というのも、 PC2 からおよそ 50km 先に牛丼屋があることを知っていたので、そこで食べるためにガッツり食べなくてもいいかなと。 

2015/05/16-11:01 PC2 で食べたもの

っちゅうことで、ちょっと昼飯時には遅いが、牛丼屋を見つけて豚丼をいただいた。  窓の外をみて、他のブルベライダーが抜いていったら、大急ぎで追走して風除けにしようと目論んでいたが誰も通らなかった。 

2015/05/16-13:22 豚丼

千曲川の流れを横目にノソノソと自転車を漕ぎながら進んだ。 

2015/05/16-13:58 千曲川の流れ

橋の下に雪がたまっているのがわかるだろうか。  多分、冬にたくさん降る雪をこの川筋の谷に端の上から捨ててるんだろうなぁと思う。  あちこちで積みあがった融けきっていない雪山を目にした。 

2015/05/16-15:31 雪溜り

出発から 12 時間も経たないうちに 260km 余りも走ってしまった。  でも、ココにはブルベライダーがいたので、全く道を間違っているわけでなく、極端に離されているわけでもないということがわかった。 

2015/05/16-16:33 PC3

PC3 から PC4 まで

PC3 〜 PC4 間も 60km 程度と比較的近いので軽めに済ませた。  同じようなものばかり食べるのは、単に考えていないからだ。  脳ミソはほとんど停止中なのでカンベンしてくれぃ。 

2015/05/16-16:41 PC3 で食べたもの

下の写真の方が、多分今回のブルベでもっとも早くフィニッシュした人だと思う。  でもって、この方はすぐ後ろにいたようで、当方が昨年の2014 BRM628 群馬 600km のんびり新潟でもミスコースして、今回またミスコースしたので 10m 程度で戻ってきたところで、出合って「こっちですよねぇ」と会話して、確信がえられた。  で、その後は後ろに張り付いて走った。  っつうか、この人早いんだ。  一所懸命漕いでついていったよ。  日没直前にお別れして、その後は一人で走ったが、 PC4 や PC5 で会ったり、バス停を探しているときに抜かれたりといろいろ縁があった。 

2015/05/16-17:23 ブルベライダー

下の写真、本当は冒頭の写真用に撮影したつもりだった。  しっかり止まって、手ブレしないように、足を着いてシャッターを切ったのにピンボケ(カメラはオートフォーカスだよ、 Optio W90 ね)だ。  いつもは走りながら撮影して結構ブレているから、停車して万全を期して撮影したつもりなのに今回はピンボケだった。  あまりにも悔しいからココに置いとく! 

2015/05/16-18:49 弥彦の大鳥居

ということで、暗くなって PC4 にたどり着いた。 

2015/05/16-19:25 PC4

PC4 から PC5 まで

実はサラダ巻きがなかったのでオニギリにしただけだ。  また、体調を整えるためにビタミンを摂ってみた。  後半に入っているので、出力制限をするのをやめた。  必要そうなら、どんどん漕ごうと思った。 

2015/05/16-19:33 PC4 で食べたもの

さて、昨年の2014 BRM628 群馬 600km のんびり新潟で宇宙船の中のような異空間な海底トンネルをキレイに撮影してきたぞ。  昨年同様、耳に優しい音楽がかかっていてやっぱりナンカ怖い。 

2015/05/16-20:49 異空間なトンネル

まぁね、外は真っ暗でさ、他に撮影するものないんだよね。  ブルベライダーとも会わないしね。  あっても、暗いから撮影できないし、近くで面と向かって撮影するのもはばかるし…。 

2015/05/16-20:50 異空間なトンネル

行くとわかるんだけど、天井が床と平行じゃなかったり、大きな R を描いて向こう側が持ち上がって見えるんだよね。  円筒型の宇宙ステーションなどで、円周方向を見るとこんなんじゃないかとか想像しちゃうと、静けさと音楽から異様な雰囲気だ。  今回のブルベで通ることがわかって楽しみだった場所のひとつでもある。 

2015/05/16-20:51 異空間なトンネル

そして、宵の口の時間帯の PC としては最後かなと思う PC5 に到着した。  次の PC は夜明け前後だろうと考えながら PC に到着すると先ほどの方がいらした。 

2015/05/16-21:34 PC5

PC5 から PC6 まで

グレープフルーツジュースがなかったのでいちごオレとなった。  でもって、サラダ巻き(笑)を購入。 

2015/05/16-21:42 PC5 で食べたもの

折り返した後、多分 PC2 前後で絡んだ二人組とすれ違い、単独走のブルベライダー二人とすれ違った。  あぁ、この頃 PC まで誰ともすれ違わず、 PC で一人を見送ったから、このころ当方は二番目だったんだ。  ということを、まとめを書いている今頃気づく当方もカナリのアホだな。 

折り返してから 20km くらいで健康ランドがあったハズだが、当方には見つけられなかった。  いや、当方の場合、あっても見つけられないのが標準なので、主催者のせいじゃない。 

でさ、途中、眠かったんだよ。  バス停を探していたら、 PC5 で見送った PC でお会いするブルベライダーが後ろから来た。  後で聞いたらバス停で休憩した後だったんだと。  当方は、キョロキョロしながら走っていたから、遅いしフラフラしていたと思うね、実際そうだったらしいし。  ということで、見つけて休憩した。  戸がついているが、閉まらなかった。  長椅子があって、少しやわらかかったがココではイマイチ休憩できなかった。 

その後、もう一箇所で気絶したが、撮影するのを忘れた。  こっちは、戸はついていなかったし、長椅子も硬かったがいい感じに休憩できて、目が覚めた気がした。 

2015/05/17-01:04 バス停

目が覚めた気がするとくれば、ちょっと早いが、カフェイン投入だ。  コーヒーそのままだと苦いので、お子様嗜好の当方はカフェオレとした。  実際この後、一時間くらいして出力が上がってきた。 

2015/05/17-02:41 ドーピングしつつオヤツ

あまり意味はないんだけど、よく撮影している小千谷駅前。 

2015/05/17-04:25 小千谷駅

国道 17 号に合流して、 PC6 に到着した。  店員さんによると一時間くらい前に似たようなカッコした自転車乗りが通過したらしい。  あー、 30km 彼方かー、当方はこれからどんどん遅くなるから、最後は二時間くらい離されることになるかなと思った。  当方の実力からすると、 32 時間くらいで帰着するだろうことを予想すれば、その方は 30 時間前後か。

2015/05/17-04:42 PC6

PC6 から PC7 まで

カフェインが効いているので、今回の定番グレープフルーツジュースとサラダ巻きだ。  一応吐き気止めに胃腸薬を飲んだ。 

2015/05/17-04:52 PC6 で食べたもの

浦佐駅近くになって腹が減ってきた。  うむ、内臓はまだちゃんと動いているっぽい。  遠くには雪をかぶった山々が見える。  今回のブルべでのラスボスの三国峠はとにかくデカいんだよなー、長いし、高いしで、もう、ホントにラスボスってな感じ。  傾斜があんまりキツくないのが救いなのは二桁国道だからだろうか。 

そうそう、今回は腰痛対策もしてみた。  ブルベでは長距離を自転車で走破するわけだけど、以前は背中のポケットのモノを出し入れするだけで、肩の筋肉が攣ったりした。  しかし、それはずっと同じ姿勢でいるからであり、信号などで止まったときに腕をブルンブルンと振り回すことで解消した。  同じように、腰だって同じハズだという仮説の元に、信号では自転車から降りて、フラフープを回すときのような動きをゆっくりだけどやってみた。  それに加えて、当方のタコ踊りダンシングを行ったら、腰痛はホボなくなった。 

2015/05/17-05:52 あの山々の間を縫って登って、その向こうに群馬があるんだよなー

腹が減るのは、いい傾向だと思って、セブンイレブンに飛び込んでオニギリとブリトーを食べて、お茶飲んだ。 

2015/05/17-06:04 再びドーピングしつつオヤツ

まー、いい天気になっちゃって!  でもって、寄る予定だった牛丼屋だけど、さっきオニギリ食べちゃったので寄らずにパスした。 

2015/05/17-06:45 寄らなかった牛丼屋

そして、二居パーキングエリアのトイレに寄った。  ここも「いつもの」と言えるような気がしてきた。  予想では 10 時過ぎ到着と考えていたので、予想外に早く進んでいることがわかった。 

2015/05/17-09:00 二居パーキングエリアのトイレ

そして、 11 時ごろに越えると見ていた三国峠を一時間早く通過できた。  あとは下りだー!と思っていたがキョーレツな向かい風!  脚を休めて下ると 20km/h を切っちゃう。  一所懸命漕いで 25km/h くらいまで上げた。  山の形や道の方角により風がないところにくると問題なく 40km/h を超えるのに、所々強い向かい風に悩まされた。 

が、三国峠からの下りで腰痛が再発した。  しかし、なるべく信号では自転車から降りて腰を動かすこととダンシングで腰痛も改善できることがわかった。  正しいダンシングができるようになったら腰痛は治らないかもしれないけどね♪ 

2015/05/17-09:46 三国トンネル

そして、ゴールまであと約 30km な PC7 に到着した。  あと 30km だからコーラを一本飲んで終わりとした。 

2015/05/17-10:41 PC7

PC7 からフィニッシュまで

PC7 を出るときに、外から店内の時計を見たのよ。  そしたら 10:50 くらいだった。  残りは 30km (後でよく見たら 32km だった、笑)だから、平均 30km/h で走ればノンストップで 11:50 に到着(正しくは 11:54 だな)するよね。  信号とか微上りとかで速度低下があっても 10 分(ホントは 6 分しかなかった)の貯金をどれだけ崩さないで走れるかが勝負だが、ガンバれば一時間でフィニッシュできるんじゃね?  それって、 31 時間切りじゃね?  とわかってしまった。 

2015/05/17-11:05 遠くに雪山を振り返る

で、昨年の2014 BRM628 群馬 600km のんびり新潟と同じようにガンバっちゃったよ。  タコ踊りなヘナチョコダンシングを併用しながら、ガスガス漕いだ。  サイクリングロードは初めて走ったので、両脇にフェンスがあって怖かったが、一所懸命漕いだ。  まぁ、当方のガスガス漕ぐとか、一所懸命漕ぐとかというのはたかが知れているが、それでも当方なりにガンバったんだよ。  で、そのうち風車が見え、アソコだーと走り、メータがそろそろだということを示していて、サイクリングロードでフィニッシュを発見するのが遅れて、 20m くらい行き過ぎたが、戻ってゴールした。  ゴールの時計を見ると 11:58 ( 30 時間 58 分) だった。  最後、ガンバった甲斐があるってもんだ。 

2015/05/17-12:12 ゴール地点

フィニッシュ、その後

ゴールでは、しばらく談笑した後、ソコを辞して、風呂に入った。  さっぱりした。  今までで最高のブルベゴール後だった。  その後、施設内では横になれるところが見つけられなかったので、車の中でウタタ寝しようとしたが、暑いせいか、カフェインが効いているせいか、眠れなかったので、帰途についた。 

帰り道も 150km 二回ほど、クルマを止めて軽く目をつぶって、眠ったか気絶したか、単に目をつぶっただけだったかわからないがとにかく横になって休憩した。  14 時ごろに出発して、 19 時ごろに帰着したかな。  帰路上でも運転しながら食べたが、帰宅して洗濯中にウドンを食べたりした。  洗濯物を干しつつ、パワータップのロガー(たまごっち)からのデータを吸い上げたりして、夜も遅くなったので、ボチボチ寝た。 

月曜日は、左ヒザの腱が痛いことを除けば筋肉痛も特になく、ダメージは少なかった。  しかし、通勤に自転車に乗って出社したのだけど、疲労感は半端なく、いつもはビルの 10F まで駆け上がっているが、エレベータで上がった。  なお、火曜日は歩いて階段を 10F に上がれるように回復し、水曜日にはキツいながらも走って上がれるようにまで回復していた。  自転車を漕いだときに疲労感が取れたなと思ったのは金曜日の朝に出社するときだった。 

考察

今回、コット(簡易ベッド)を投入したが、寝心地がいいハズなのになぜか眠れなかった。  追試験ということで、 a) 昼ごはんにカーボローディング名目でお弁当を三人前くらい食べたこと、 b) おなかイッパイになって、会議があるのでビタミン B 群の錠剤を一粒のんだこと、 c) 寝心地がよいが、根っから貧乏人なので、板とか硬いところでないと眠れない身体になっているかも、 d) 気温が高かったかも、 e) 半ソデで寝たから?という思い当たるフシを実験してみた。 

a,b をあわせて実行してみたが、特に問題なく眠れた気がする。  当方睡眠周期が短く、連続では 3 時間以上眠れない。  すなわち、いつものように 1 〜 2 時間くらいで目覚めては、また眠るということで、いつもとは同じようであった。 

c の再現ということで、コット(簡易ベッド)で、寝てみたがこれも特にいつもと変わった感じはなく眠れなかったような感じにはならなかった。  コット(簡易ベッド)の寝心地は、そう金属スプリング式の厚さ 20cm くらいの寝た状態で身体を動かすとぼよよ〜んとくるマットレスに寝ているような感じだ。  いつも寝ている、ベッドにマットレスなしでセンベイ布団を載せた硬いところとは、寝心地が全然違って高級感あふれる雰囲気だ。  だからといって眠れないってことはなかった。 

d の暑いのは再現できなかったが、 e の半ソデシャツで寝てみたが、いつもは長袖シャツで寝ているので違和感はあるものの眠れないほどではなかった。 

ということで、考えてみると多分特定の原因ということではないだろう。  暑かったのは印象に残っているが、それは a で体内に炭水化物がたくさんあるところに、 b の影響が残って炭水化物が燃え始めて体温が上がり、 d のちょっと気温が高かったのとあわせて寝苦しかったのではないか。  そして、いつもと違う高級な寝心地な c で違和感を感じ、いつもは長袖で寝てるのに暑いからと e な半ソデで寝てみたらさらに違和感を乗じて、眠れなかったのかなと。 

グラフから

下のグラフのうち上段が前半でスタートから 300km 地点まで、後半は 300km 地点からフィニッシュまでだ。 

前半を見てみよう。  スタートから一時間弱は 150W 弱で走っていることがわかり、おおむね予定通りだ。  そして、内山峠に向かって、登っておおむね回転数を維持しつつ、徐々にパワーも出ているが、ほとんど 200W を超えずに走れていることから、楽に峠を越えられたとみてよいだろう。  その後も 150W を目安に走行していたので速度にばらつきはあるものの悪くないペースだ。  気になるのは出発から八時間半後、牛丼屋に寄った後、あまりパワーを上げていないのに心拍が上がっていることだ。  特段、キレイなお姉さんの後ろを走っているとかでもなく、おっかない人に追われていたわけでもなく、千曲川沿いを走っていただけなんだけどなー、風景が良かったからか?

パワーグラフ(時間)前半

後半(下のグラフ)を見てみよう。  今回のテーマの一つ、前半の出力を抑えて、後半のタレを避けるということで、前半の抑えは行った。  後半はというと、パワー、ケイデンス(回転数)、心拍のスケールがあまり違わないということで、そこまで持っていけるだけの出力は残せたとは言える。  しかし、内容はダメだった。  PC5 (後半 3:00 過ぎ)の後、心拍がどんどん下がっていった。  後半 6:00 過ぎの、自転車漕いでいるのに 80bpm 〜 90bpm ってどういうことよ?  机に座って事務でもしているのか?  ってなくらいだ。  合わせて出力も下がっている。  まぁ、 15km/h くらいで進行しているのは救いではあるが、バス停を探しながら走っているからだろう。  あきらめかけて、まじめに走っていたら見つけて、バス停で気絶しようとしたが、単なる休憩になってしまった。  すっきりしない頭を載せて走って、一時間弱後、またバス停を見つけてそこでは、確かに気絶した。  時間は一回目のバス停とあまり変わらないが、今度はスッキリしたので、すかさずコンビニによってカフェインドーピングした。  プラシーボ効果は否定できないが、後半 9:30 あたりからパワーも心拍も上がった。  そういう意味では、ここから復活したといえよう。  ピークパワー表を見ればわかるが、この辺で後半の主だったピークパワーが出ている。  三国峠を登るにあたって、先日走ってきたアタック日本海と全く同じところを走っているわけだが、その時は 100W 〜 110W あたりに中心があったが、今回は 120W あたりに中心があるように見えるので、すこーし改善したと言えよう。  前半抑えて、後半に力を残しておくという作戦は概ね成功だといえる。 

パワーグラフ(時間)後半

ピークパワー表から

下に表を掲示するが、左から、全体、前半、後半と並んでいる。  これらは、その区間でピークパワーがいつから始まったのかがわかる。 

並べてみるとわかるが、二分間記録までは後半のほうが大きな数字をたたき出しているので、瞬間的に使う分の脚が残っていることは確認できる。  5 分くらいまでの記録はあまり前半とは差がないから、前半はちゃんと出力を抑えられていたこともわかる。  持久力が残っているかというと、グラフをみてわかるとおり心拍があまり上がらないので、持久パワーが残っているかは不明だ。  しかし、前半抑えて、後半に力を残しておくという作戦は概ね成功だといえる。 

時間パワー (W)開始備考
5sec40315:51:58全体
30sec25012:18:21本当は後半の 269?
1min2112:53:42本当は後半の 228?
2min2042:53:02本当は後半の 206?
3min2002:50:28 
4min1992:54:14 
5min1982:53:54 
10min1952:47:46 
15min1882:35:38 
20min1872:29:58 
30min1822:10:34 
40min1761:49:29 
60min1631:37:09 
90min1520:42:10 
120min1430:53:07 
時間パワー (W)開始備考
5sec39610:58:08前半(〜13:11)
30sec25012:18:21 
1min2112:53:42 
2min2042:53:02 
3min2002:50:28 
4min1992:54:14 
5min1982:53:54 
10min1952:47:46 
15min1882:35:38 
20min1872:29:58 
30min1822:10:34 
40min1761:49:29 
60min1631:37:09 
90min1520:42:10 
120min1430:53:07 
時間パワー (W)開始備考
5sec4262:32:00後半(+13:20)
30sec26910:11:00←23:31相当
1min22810:04:35 
2min20613:05:31 
3min19713:05:23 
4min19013:05:25 
5min18613:05:23 
10min15313:02:13 
15min14413:28:33 
20min14013:30:05 
30min13713:27:51 
40min13513:04:33 
60min13112:52:59 
90min12912:50:43 
120min12412:48:23 

結びに

長丁場のブルベを支えてくれているスタッフ、当方のようなヘロヘロ自転車乗りに声をかけたり付き合ってくださった人々に感謝の念をささげる。 

思いつくところを追加してみたいと思う。  意見・感想も歓迎だ。 


Memorandum about wheelers | ほかのジャンルを見てみる | サイトマップ

免責

beacon

当方(SHIBATA Akira)は, 本サイトをご利用の際に起きるかもしれない不利益に対し, 一切責任を負いません.