2016 BRM1008 あおば 400km 御坂みち

BRM1008 VCR Aoba 400q Misaka-michi in 2016, by SHIBATA Akira.
作成 2016/10/15

はじめに

2016/10/08-12:40 碓氷峠めがね橋

今年は自転車関連に関して、ツいてない気がしたが、 BRM917 神奈川 200 箱根も、BRM925 あおば 200km 伊豆も走り切れた。  どちらも 10 時間を切って、完走できたので、平均 20km/h よりも早かったことになる。 

ようやく、当方の憑き物も落ちたかなぁと思った。  自宅から当初確認したルートで 55km と参加をかなり躊躇した。  というのも、群馬などのスタートだと 160km ほどで、自動車で行くしかないが、 55km だと自走か車かと悩むところだ。  ネットで駐車場を検索しても、見つけられないので、ホントに自走か、あるいは朝に輪行とかかなぁとかいろいろ考えた。  しかし、今年も SR (SuperRandonneur) を目指すなら、今年最後の 400km だからして、ラストチャンスでもあるのだから、ある程度は無理しても参加したいと考えた。 

本番前夜まで

BRM925 あおば 200km 伊豆を走り切ったときに、スタッフの方に、「稲城の大丸公園スタートの時、駐車場は近所にありますかねぇ」と問うた。  すると、「ある」とのこと。  大丸公園の隣の駐車場は病院の人が使うから、近くの駅の裏の駐車場のほうが良いということで、しかもそっちのほうが安いとか。  これで、車で行くことは決定だ。  車中泊にするか、朝二時間くらいまえに自宅出発か、前日に決定したいと考えた。 

参加を決めたら、あとはどう実現するか、そういう目的解決もブルべ参加の一つだ。  持てるリソース(脚の持久力、内臓の持久力、弱点(考察で記述)の持久力など)を、どう振り分け、完走するか、それがマネージメントであり、当方の修業でもある。  いや、当方の脚が 1000km を走ってもなおガンガン走れるぜとか、そんなんだったら、リソース管理っちゅうか、マネージメントなんぞ不要だが、貧脚の当方が完走を目指すためには、うまいことやらんとね。 

新装備

今回も新装備はない。  BRM917 神奈川 200 箱根の装備に輪行袋をサドル下につけただけだ。  引き続き、シマノの WH-RS81-C50-CL と貼り付ける老眼鏡を引き続き使用している。 

BRM925 の時の自転車の写真

コース

2016BRM1008 あおば 400km 御坂みち

コースは稲城市〜横川〜軽井沢〜野辺山〜石和〜御坂みち〜河口湖〜道志みち〜東京都稲城市となっている。  下の標高図のように大きい山が三つ。  コースの半分くらいはたぶん走ったことがあって、今年の 5 月にリタイヤした 600q ブルべで走ったところも長そうだ。  旧国道 18 号で碓氷峠まで上がり、いったん降りてから、清里に登り、また甲府へ降りて、御坂トンネルを越えて帰ってくるみたいな感じ。 

標高図

走行について、机上の作戦

今年走った二本の 200q ブルべはシマノの WH-RS81-C50-CL のおかげか、いずれも 10 時間を切ったから、 400q なら 20 時間を切れる可能性もある。  ただ、過去には平地ブルべで 20 時間を切ったことがあるけれど、山があるブルべでは 24 時間切りがやっとだ。  今年は、去年よりも弱くなっているので、前半の単独走では 150W 〜 200W の間で走るようにして、なるべく 200W を超えないようにして、後半になったら、 200W を超えてもいいやという感じにしようと思った。 

また、キューシートにも、「 2:00 (スタートから 20 時間) 以前にはゴール待ちを開かないよ」って書いてあるので、第一目標は完走、第二目標 24 時間切り、あわよくば 20 時間くらいとした。 

トラブル

やっぱりまだ憑いていた。  前日の準備中、車のエンジンがストールした。  JAF でレッカーしてもらって、神奈川スバルへ持ち込みになった。  よって、スタート地点までは自走で行くしかないことになった。 

ルートラボで、高低差が小さくて、近いルートを調べて、 GPS にルートを入れていくことにした。  およそ 45q 位であることがわかったので、ブリーフィングが 05:30 で、受け付け開始が 05:00 だから、仮にパンクで一時間ロスしても到着できて、かつ 15km/h ならそれほど脚も消耗しないだろうということで、 01:00 自宅出発とした。  食事を考えると起床は 00:00 とした。 

レッカー車に牽引されるオイラの車

ブルべ当日

スタート地点は自宅から 45km 、ブルべペースよりは 25% ほど遅い 15km/h で行って 3 時間な稲城市大丸公園。  前日は早寝した。 

結果

今回の目標は完走。  第二目標 24 時間を切ってのゴールだ。  あわよくば 20 時間前後だといいなぁというレベルのチャレンジ目標はあったが、実際には電車が動いてる時間に輪行で帰ってきたい、すなわち 23 時間くらい(= 24 時間切り)と思っていた。  ソレに対し 19 時間 57 分とチャレンジな第三目標クリアだった。  なお、路面がぬれていたり、水たまりがあったり、ポツポツと顔に雨粒が時折当たることはあっても、雨中走行はなかった。 

ダイジェストとしては下のように心拍や出力が推移した。  写真で、だらだらと当方の感想をグラフの下に流してみよう。 

今回はパワーは後半もおおむね維持できていたが、最後は心拍が上がらなくて、パワーがちょっとタレたがおおむね維持でていた。  尻のダメージがそれなりにあった。  ヒザのダメージは少なかった。  立ち漕ぎをちょっと多めにやってみたせいか、足首の、それも外側くるぶしの上方数センチメートルあたりが腱痛になった。 

推移

スタート前

だいたい予定通り夜半に起き出して、身支度を整え、自宅を一時ごろに出発した。  いつもの通り総重量 17kg ほどで、やっぱりクロモリの自転車は重いよなぁと思うわ。 

2016-10-8-01:04 自宅前

上は自宅前の自販機に自転車を置いて撮影したところだ。  出発は 4 分遅れだが、 15km/h で行っても一時間余裕があるので、たいした問題ではないだろうと思った。 

2016-10-8-01:11 辻堂駅

最寄り駅の辻堂駅では、まだ下りはあるものの、上りはないので、保線作業員が線路を歩いているのを見ることができた。  藤沢市の白旗交差点で国道 467 号に入って北上し、大和市で国道 246 号に入って、横浜市の長津田駅のそばで細い道に入り、線路脇を走ってこどもの国駅を越え、一山越えて鶴川駅そばに出て、小田急小田原線の脇を走り、新百合ヶ丘駅を過ぎ、読売ランド前駅をちょっとすぎたところから、山越えで日本女子大の前を通り過ぎ、府中街道に出て、そこから大丸公園までおよそ 6km ほど。 

2016-10-8-04:07 大丸公園到着

ホントに三時間で着いちゃったよ。  自分でもビックリだ。  やることもないので、駐車場の場所を見に行って、「あぁ、ココに来たかったのね」と確認した。  それでも、時間が余ったので、駅前のファミリーマートで、朝食としておにぎりとサンドイッチを購入して食べた。 

2016-10-8-04:32 朝食

食べ終わって、ダラダラしつつ、自転車を押しながら歩いて大丸公園まで行った。  というのも、 45q ほど漕いできたが、すでに尻が少し消耗した感じだったからだった。  脚の消耗より、尻の消耗が問題になりそうだった。 

2016-10-8-05:38 ブリーフィング

受付を終えて、しばらくしたらブリーフィングが始まった。  20 時間以内にゴールするつもりのある人いますか?という問いがあったら、笑い声があった。  当方は、目標 24 時間以内、あわよくば 20 時間前後でゴールできたらいいなぁというレベルであったので、当然黙っていた。 

2016-10-8-05:49 車検の列

ブリーフィングが終わると車検が始まった。  長い列だったので、待っているよりは小用を足して来ようとトイレに行った。 

スタートから PC1 まで

2016-10-8-06:00

スタートしてすぐは、当方にとっての信号地獄。  街中で、信号はいっぱい引っかかった。  天気は曇りで、気温はそれほど高くなかったが、低くもなく、でも時々雨粒らしいのが顔に当たっていた。  このまま雨が降らないで最後まで持つといいなぁと思った。 

2016-10-8-06:02

2016-10-8-06:28

2016-10-8-06:39

2016-10-8-06:39 パンク修理中とみられるライダー

気になったのは、パンク修理の人を何人も見かけたこと。  まだ 20km も走ってないのにパンクすると萎えるだろうなぁと思った。 

2016-10-8-06:59

2016-10-8-07:40

2016-10-8-08:12

2016-10-8-08:27

信号が多くても、抜かれるけど、埼玉に入るとアップダウンが多いんだな。  登りになるとすぐに抜かれて離されちゃう。 

2016-10-8-08:28

でも、下りがあるとすぐに追いついたり♪ 

2016-10-8-08:53

出発からおよそ三時間で、 70q 地点の PC1 へ到着した。  ここまで、およそ 23km/h と信号が多くて、イヤになっていたが、埼玉に入って信号が減ったことが効いたかも。 

2016-10-8-09:04

PC1 から PC2 まで

PC1 では軽くおにぎり二つとグレープフルーツジュースで済ませた。 

2016-10-8-09:10

この区間はラッキーなことに列車に乗ることができて、 PC2 までラクができた。 

2016-10-8-09:20

2016-10-8-09:47

このルート、ガリガリ君で有名な赤城乳業の工場の脇をとおるのだが、そこで写真を撮っているライダーがいた。  上の写真の手前の女性ライダーは、写真ストップを取り返すかのように、後でスゲー勢いで当方らを抜いて行った。 

2016-10-8-10:03

この区間、ちょっと不思議だったのは晴れてはいないが、雨雲らしいものは全く見えないのに、顔に時折雨粒が当たったことがあったことだった。  暑くなってきていたので、雨が降ってくれるといいなぁと思ったが、そういうこともなかった。 

2016-10-8-10:50

2016-10-8-11:27

列車がバラけたのは上り坂に入るところだった。  先頭の人は、そのまま登り、後ろの人は信号待ちのときに自販機のところに行った。  当方もマネしたかったが、同じ自販機のところに行くのは気恥ずかしかったので、自販機が出現するのをまった。 

2016-10-8-11:35

で、かかる時間は同じくらいなわけで、当方が飲み終えて走り出すときには、先に自販機に行った方が追いついてきて、少し会話を交わした。  「喉乾きましてねぇ、真似したくなりました」と言った。 

2016-10-8-11:44

出発からおよそ六時間、約 128km の PC2 に到着した。  まだ、時速 21.7km/h と、ゴールまで 20 時間ペースで進んでいた。  ただし、 PC2 を出ると碓氷峠まで登るし、ペースが落ちるだろうなぁと思っていた。 

2016-10-8-11:54

PC2 から PC3 まで

PC3 までには碓氷峠を越えて、その後、下ってちょっと登ればいいという感じだ。 

2016-10-8-12:00

PC2 では水の補給とごはんモノということで弁当とした。 

2016-10-8-12:18

2016-10-8-12:38

碓氷峠へのアプローチは日陰も多くて涼しく、道路の舗装も状態がよくて、長い割には登りやすい上り坂だ。  さすが、軽井沢への登りで上品な坂だと、上るたびに思うのだった。 

2016-10-8-12:40

2016-10-8-12:51

紅葉はまだ始まっていなかったが、センターラインの場所や、道路脇などに落ち葉がかなりあた。 

2016-10-8-12:53

2016-10-8-13:20

この碓氷峠、カーブ番号は何番まであるんだろう?と毎回思う。  てっぺんのカーブ番号は 184 だ。  次に登るときには 184 を目指して漕ぐことにしよう。 

2016-10-8-13:47 気温 22 ℃の表示とブルべライダー

軽井沢を通過して、結構暑いということで、気温は 22 ℃の表示があった。  上の写真の方だが、最後のほうでも一緒に走った。  何でわかったかというと、当方と同じパワータップを使っていた。  今までに上の写真の方を入れて三人が使用しているのを見たことがある。  当方のブルべ完走できる要因の内、かなり大きい部分を占めているのがパワータップ使用だ。  どんな風に使っているかは聞かなかったが、当方が見てわかる数少ない自転車の部品だ。  お値段を考えると、強くは勧めはしないが、ブルべにトレーニングにと非常に役立つものだと思う。 

2016-10-8-14:02

2016-10-8-14:39

2016-10-8-15:19

そして、約 193q の PC3 に到着して、碓氷峠を越えたのに依然として平均速度 20.8km/h とゴールまで 20 時間ペースが崩れていないことに驚きを禁じ得ないのだった。 

PC3 から PC4 まで

PC3 を出て、 20q 先あたりに今回のブルべでの最高地点を迎え、そこから下り、ちょっと上ったところに PC4 がある。 

2016-10-8-15:27

内臓が停止しているっぽくて、あまり食べられなさそうだったが、ここで食べないとハンガーノックになるので、豚肉弁当をかき込んだ。  また、ビタミン補給を始めた。  水は 1 リットルモノがなかったので、 2 リットルモノを買って、後から PC に入ってきた人に 1 リットル分くらい余るから、もらってくれとお願いした。  すぐにエネルギーになることと、水分補給を兼ねてサイダーも補給した。 

2016-10-8-16:33 テントウムシ

あぁ、オレは遅いよ。  当方が自転車で遅いのは知っていたけどさ。  テントウムシが止まっちゃうくらい遅いんだよ。  思わず、写真撮っちゃったよ。 

2016-10-8-16:37

2016-10-8-16:43

前方に濃霧が見えた。  一度は追いついた( 16:37 の写真)ライダーが遠くに写っているわけだけど、傾斜がキツくなると離されるんだな。  この後、しばらくして下ったので、たぶん、当方が追い抜いたと思われる。 

2016-10-8-17:31

約 234km の PC4 に到着したとき、まだ平均速度 20.3km/h と貯金があった。  これからしばらく下るわけで、御坂みちの登りで、平均速度が落ちても、最後まで 20km/h ペースを維持できちゃうんじゃないかと、ちょっとビビった。 

PC4 から PC5 まで

疲労回復期待で、クエン酸の多いグレープフルーツジュースを補給した。  食べる方は、サンドイッチとおにぎりで 50q 弱しかないからこんなもんかと。 

2016-10-8-17:38

途中の写真はない。  お一方を抜いたが、撮影するのを忘れた。  補給が効いてきたころに、信号の少ないゆるい下りに差し掛かり、信号にたくさん引っかかったときの鬱憤を晴らすかのようにガスガス漕いだ。  おかげで、平均速度が上がった。  しかし、 PC5 のちょっと前で都市部に入り、非常にペースが落ちた。  え?理由?信号があるからね。  当方は加速が悪いので、なかなか速度が上がらないから、赤信号に引っかかりまくりだったのさ。 

途中、路面がビショビショで、雨上がりになりつつあるようなところを走ったが、雨は降っていなかった。  ガスガス漕いで、路面からの跳ね返りで脚がぬれたくらいか。

2016-10-8-19:31

PC5 に到着したときまでの平均速度は約 20.7km/h まで上昇していた。 

PC5 から PC6 まで

最後のデカいイベント、御坂みちが控えている区間だった。 

2016-10-8-19:39

停止中の内臓を動かしたかったので、胃腸薬を飲んでみた。  元気を出すために、コーラを導入した。  一応ガンバっておにぎり食べた。 

2016-10-8-19:52

PC6 を出発してすぐは街中で、 PC で再び追いついてきたパワータップの方の後ろをつけまわして、御坂みちに突入した。  御坂みちは 5%-6% くらいのまっすぐな登りでパワータップの方がかなーり先行された。  しかし、だんだん当方の心拍が上がり、 PC5 で食べたモノが回り始めて、パワータップの方に追いつくことができた。 

2016-10-8-20:56

調子の上がった当方であったが、それでも上り坂にチョー弱い当方はブチ抜かれるのであった。 

2016-10-8-21:32

約 308q 地点の PC6 では、平均速度 19.8km/h とついに 20 時間ペースを下回った。  キッツい登りがあったせいだが、あとは下り基調なので、再び 20 時間ペースに乗るかもしれないとちょっと期待した。 

PC6 から PC7 まで

下り基調ではあるけれど、国道 20 号の甲府−八王子間は結構アップダウンあったよなーとリタイヤした 600q ブルべを思い出しつつ PC6 を出た。  途中、三人とトレインを組んで走れたので、ペースが上がった。 

2016-10-8-21:41

水分補給とビタミン補給、そしてイナリを食べることでエネルギー補給に努めた。 

2016-10-8-22:48

何度か一緒になったパワータップの方を含め三人で走っていたら、さらに一人に追いつき、四人のトレインとなった。  いいペースで進んだ。  こんな終盤でトレインを組めたことはなかったので、当方も進歩したものだと思った。 

2016-10-8-23:50

PC7 のちょっと前でトレインはばらけたが、約 364km の PC7 に到着したとき、平均速度は 20.3km/h にまで上昇していて、このままだと 02:00 前についてしまうことが予想された。 

PC7 からゴールまで

2016-10-8-23:57

結局トレインを組んだ三人は PC7 をバラバラに先発して、当方は最後に出た。  まぁ、考えようによっては、ちょっと早めに三人がついて到着手続きをしているところに当方が到着すれば 20 時間よりもちょっと早くてもいいかと考えながら走ることにした。 

PC7 のちょっと前から始まった細かいアップダウンは結構効いた。  50m 弱くらい登ることが多く、キツかった。 

写真を撮ることを忘れたが、01:57 大丸公園に到着し、あわよくばの目標の 20 時間くらい、しかも 20 時間を切ったというタイムでゴールできた。  計算上 400q なのに 20km/h という当方にとって驚異的なハイペースで走り切れた。 

ゴール〜帰宅

ゴール地点を辞して、さて 45km ほど、ブルべペースで二時間、往路ペースで三時間と漕ぎだした。  なんかねー、もうしんどいのよ。  ゴールしたということで、 5,6km ほど進んで右折したら、一山越えて、国道 246 号、国道 467 号で南下したらいいというのはわかってるけど、全然進めない。  シリが痛いんだな。  ペースも上がらないし。  そのうち、眠くなってきた。  ということで、自走で帰宅するのはあきらめて、川崎駅から東海道線で帰ろうと思った。  川崎駅なら大丸公園から 30q 弱(今調べたら 27q とのこと)とだと思い立って、川崎駅を目指した。 

府中街道をヘロヘロと走り、一度などはバス停のベンチに座って両膝にヒジをつき、額に手を付けて気絶しようとしたが、眠れなかった。  風も強く、体温低下も怖かった。  新潟方面のようなバス停があれば気絶できたのになぁ。 

それでも、川崎駅を目指して、南東に向かって府中街道を進んでいたら、道路標識に川崎駅に並んで、武蔵小杉が出てくるようになった。  あ、武蔵小杉なら湘南新宿ラインが通ってるやんけ、と寝ぼけた頭で思いついて、手前の武蔵小杉駅を目指すことに変更した。  ヘロヘロでもなんとか武蔵小杉駅まで到達したのが四時頃。  一番電車は五時ごろだから、ノロノロと輪行袋にまとめていれば五時ごろになるだろうと踏んだ。  実際四時五十分くらいにパッキングし終えて、切符を買おうと思ったら、財布代わりのジップロックの袋がない。  多分、何度かトイレに行って小用を足してきたのだが、その時において、置き忘れてきたようだ。  戻っても当然残っているハズもなく、置き引きにあったようだ。  金はともかく、オレの 400q ブルべメダル返せ!  いや、金だって一万円以上入っていたと思うので悔しい。  が、寝ぼけていたのだからそれは仕方ないかとあきらめた。 

当方はなんちゃって技術者を自称しているので、ブルべでも、こんなことがあろうかと、 3 枚ほど工具を入れている袋にも千円札を入れている。  ソレを使って切符を買い、輪行袋を担いで駅構内に入ると、横須賀線の 5:14 が一番早い電車だった。  しかし、寝ぼけた頭もなんとか回転し、戸塚で乗り換えれば、横須賀線が到着する同じホームの向かいに東海道線が停まることを思い出した。  ってなことで、うつらうつらしながら、腰かけていた。  到着した横須賀線に乗り、戸塚駅まで乗った。  戸塚駅では、発車メロディーがなっているときに横須賀線が到着し、すぐに向かいの東海道線の列車に飛び乗った(ラッキー!)。 

横須賀線の列車は空いていて、空き席のほうが多かったくらいだったが、東海道線は立っている人もそれなりにいるくらい混んでいた。  まぁ、寝過ごしを考えると、立っていた方が確率が低いので、帰宅したら寝るぜと心の中で唱えながら、立っていた。  寝過ごさずに、ちゃんと辻堂駅で、降りられた。 

六時過ぎに辻堂駅で自転車を組み立て終えた。  輪行袋をどうするかなど考えたが、たたむのも面倒なので、まとめて輪行袋に放り込んで、袋を両肩に担いで駅から 1.2q ほどの自宅まで自転車で漕いで行くことにした。  下の写真は、そのゴチャゴチャを入れて、輪行袋をしめる直前の写真。 

2016-10-9-06:12

駅から自宅までの間、気になったのは路面がぬれていたこと。  帰宅してわかったが、稲城との間に雨雲があった。  輪行して帰ったので、降られなかったが、もし自走して帰ったら、かなり強い雨の中を走ることになったハズだ。  そういう意味ではラッキーだったとも言える。 

駅からたぶん 5 分もかからずに帰宅した。  ソッコー、洗濯機にジャージなどを放り込んだ。  ふと、その時に、頭に巻いていた手ぬぐいのニオイを嗅いだら、恐ろしい悪臭で、気分が悪くなった。  吐くかと思ったわ(笑)。  なんかさー、ブルべ中も時々汗臭いなーと思っていたんだけど、頭からそういうニオイが出ていたんだね。  とすると、電車でもそういう頭をさらしていたのだけど、周りに公害をまき散らしていた感じかなぁ。  とにかく、ひどい悪臭を放つ手ぬぐいも洗濯機に放り込んで、シャワーを浴びた。 

その後

当日

帰宅してシャワーを浴びて、ダメージをチェックしてみた。  シリがシみた!  そう、痛いのは皮がすれていたのだった。 

ヒザの腱痛は少しあり、筋肉疲労はあったが歩くには特に問題を感じなかった。  朝食を摂り、洗濯ものを干して、一時間ほど仮眠をとった。 

ちょっと早い昼食を摂って、駅まで歩いていき、買い物に出かけた。  筋肉疲労はあるが、日常生活に困るほどではなかった。 

翌日(月曜日)

自転車で出勤し、疲労が残っていることを確認。  パワーは、いつもの 2/3 くらい出ていたが、ケイデンスがいつも出勤は 95 ± 5rpm くらいなのに、翌日は 65 ± 10rpm くらいまでしか上がらなかった。 

翌々々日(水曜日)

回転(ケイデンス)はソコソコにでていた。  疲労感は少し残っていた。  夜の退勤のときには、ケイデンスも上がるようになっていた。 

翌々々日(木曜日)

完全復調と言っていいだろう。  足首のくるぶしの上方の腱痛は少しあるが、ケイデンスも上げられ、おおむねパワーも出るようになったと思う。 

弱点

当方の弱点が露呈したブルべだった。  膝の裏のスジ、尻、股間、チ○チ○の皮がムケちゃう。  ムケちゃうのは、肌が弱いからで、リンパ液が垂れたり、かさぶたになるのはいいとしよう。  だが、問題はそんなところではなく、前から、当方の弱点はわかっていたけど、尻が痛くなって、長いことサドルに座っていて、自転車に乗れなくなるってところだ。  脚は貧脚であっても、タイムアウトしても、漕いでれば何とか帰りつける。  ところが、尻が痛いとサドルに座れないので漕ぐこともままならなくなるのだ。 

だから、ゴールしてから、あと 45km ほど漕いで帰ろうと思ったけど、サドルに座れず、断念して、結局 20q ほど漕いで武蔵小杉駅まで漕いで行って電車に乗った。  多分、サドルに座れたなら、 45km くらいはキツくても漕いで帰宅できたと思うくらい脚は残っていた。  ソレを考えると、尻が痛くなるのはどうにかならんかなぁと思う次第。  現在は CHROMAG の Moon をつけているが、 CX900 の最初についていたふかふかのサドルなら痛くなりにくいのではないかとも思う。  どうしたものかなぁ……。 


最後に

なんのかんの言っても、完走できた。  ダメージも脚については、わりと小さかった。  弱点の克服については要検討だ。  残るは 600q だ。 

VCR 横浜あおばの方々、サポートのメンバー、各出走者には感謝している。  この場で感謝の意を表したい。  願わくば、当方が誰にも迷惑をかけていないこと、誰かの力になれればと。 

ということで、終わった。  質問・意見・感想も歓迎だ。 


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