UPS 復活 (良い子はマネしちゃダメだよ)

Reborn the UPS ( good boys and girls must not mimic ), by SHIBATA Akira
作成 2009/02/14

警告

人体や財産に重大な危険を及ぼす恐れアリ 感電の恐れアリ

感電したり人体や財産に重大な危険を及ぼす恐れがあるので、マネして問題が起こっても当方は一切の補償をしないョ。 最悪のパターンを考えると、人が死んだり、火事になったりするかもしれないからね。

コトの始まり

UPS

ウチには UPS がある。 UPS は Uninterruptible Power Supply の略で、無停電電源装置と訳される。 そう、ウチには自分のための何でもサーバがある。 どういう風に何でもなのかというと、ファイアウォール兼 web サーバ兼ファイルサーバ兼デスクトップ環境サーバ兼・・・とにかく画面とキーボードとマウスは手元にある端末として使っているくらいサーバに頼った生活をしている。 そうすると時々ある突然の電源断で壊れるかもしれないということがととても怖い。 電源断の原因は、どこかで落雷などがあって使っているときに画面真っ暗、目の前真っ暗ってパターンが考えられるが、筆者のところでは電気の使いすぎでブレーカが落ちることのほうが圧倒的に多い。 そこで、ブレーカが落ちても、三分くらい粘ってくれる電源があれば言うこと無しだ。 そう、それは日経 Linux 創刊号だったか、 UPS のモニター募集の記事が目に付いた。 応募した。 当選した。 そしてそれは 1999 年、世紀末の最後の年を迎えようとしていた年末に届いた。 当時はまだ Slackware7 が出たばかりで、 Slackware ヒトスジですごしていた筆者はまだディストリビューション浮気をしらないウブな Linux User だった。

unpacking UPS

現状の問題

世紀末の年から早 9 年、筆者はもともとオジサンだったが、もっと老けた。 UPS も寄る年波には勝てず、バッテリが経年劣化し、元電源が落ちると供給している先も即電源断というありさまだ。 普段もバッテリ劣化サインの LED と警告音が十秒に一回「ピ」と鳴って、「今停電があっても守れないよ」と筆者の心臓を締め付けるのだった。

問題解消のためには

筆者の所で使っている UPS は Biros-mini BM700GNX という機種だ。 調べてみると 2006 年 7 月に販売終了した過去の機種だ。 一応保守は 2012 年 12 月まで受けられるようだ。 そう、バッテリが劣化しているなら交換すればよいのだ。 しかしそうは問屋がおろさない。 バッテリを交換廃棄するときには購入店に相談しろということが書いてある。 オレは買ってないぞ。 どこに相談すればいいかよくわからん。

ラベル

っちゅうことで、もともと保証もないし、今さら壊れても失うものは何もない!ということに気づいた。 よって、テメェで何とかしなくちゃイカンということだ。 じゃぁ、カバーを開けるなと書いてあるが、それもムシこいてあけてみよう。

あけてる途中その1の写真 あけてる途中その2の写真

ふむー、開けてみるとバッテリが NP7-12 か…値段をしらべてみると…うひー 13,000 円 (2009 年 2 月現在) もするぞ。 二個だから 26,000 円かーっ! 給与生活者であって給料の安い筆者にはシャレにならん金額だ。 しかも九年モノの UPS と来て本当に復活するかちょっと疑わしくもある。 なるべく安くしたいキモチはたっぷりあるぞ。

バッテリを引っ張りだしたところその1 バッテリを引っ張り出したところその2

中を覗いてみて、コンデンサが膨らんでないか、液漏れしてないかを見たが、特段ミョーな感じには見えなかった。

内部の様子

じゃぁ、このバッテリを見ると 12V 7.0Ah のバッテリが二個だ。 そうそう、筆者が乗っているバイクの CBR-250RR のバッテリが YTX7L-BS で 12V 6Ah だが、今調べてみるとお値段 14,000 円(2009 年 2 月)くらいとあったので、 NP7-12 の 13,000 円はそう高くないことがわかる。 前はバイクのバッテリも 1 万円ポッキリだったのに… おお、そうかバイクのバッテリは規格が近いな。 でもサイズが違うから入らない。 そこでピンと来た! 別にハコに入れなくても外に置いておいていいなら、サイズなどにこだわらず安いヤツを買えばいい。 …そう自動車用のバッテリなら安いぞ♪

自動車用バッテリを使って

準備:購入と工作

バッテリを買ってきた。 うひーいっこあたり 4,480 円もしたゾ。 以前は 2,980 円とかで売っていたような…

パッテリのハコの写真

やっぱり、以前は材料が安かったようだからきっと安かったに違いない。下グラフを見ると今あるバッテリは鉛が高い時期に仕入れて製造されたものじゃないかな? ちょっと早まったか…

電気鉛・月別高値 (千円/トン)
鉛の月別高値のグラフ

まぁ、お約束の警告もいっぱい書いてある。 …が本当だ。 まずバッテリだが、充電中は水素ガスが放出される。 当然だが、爆発や燃焼が起こる危険性があって、建物がヒンデンブルク号のようになる恐れもある。 バッテリの中には硫酸も入っているし、鉛も有害だ。 そういうモロモロを考えてもリスクがあるので、自分で何とかできる人以外はこんなことをやっちゃぁいけないよ。 ところで警告の「こども禁止」ってなんだ? 取扱説明書をよく読んだら、「こどもにふれさせない:引火爆発やバッテリー液による失明ややけどの原因となります」と書いてあった。

バッテリの警告の写真

ということで、バッテリの端子を点けられるようにコネクタの工作をした。

工作中の写真

設置してみた

こんな感じに置いてみた。

設置してみたところの写真 設置全景の写真

当方は便所にサーバを置いていると書いたことがあるがこんな感じだ。

サーバ関係全景の写真

バッテリ交換のまとめ

下の表の通り、コード代 (手持ちの 100V10A コードを使った) を除けば一万円余りで済んだ。 しかし、問題点もある。

項目数量金額備考
ターミナル A1498安いターミナル(バッテリの端子に接続する金具)
ターミナル B1598安いターミナルがもうなかった
配線コネクタ1165UPS と接続するためのコネクタ
バッテリ28,960単価 4,480 円

いくつか課題や懸念事項が思いついたので、メモしておく。 なんか思いつくことがあったら、試してみたい。

結びに

思いつくところを追加してみたいと思う。


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