FreeStyle リブレ

A study of Study of FreeStyle Libre, by SHIBATA Akira
作成 2018/11/02

警告

人体や人命に重大な危険を及ぼす恐れアリ オコサマ禁止

当方は医師看護師でもないし、医学を学んだこともない。  人体や人命に重大な危険を及ぼす恐れがあるので、マネして問題が起こっても当方は一切の補償をしないョ。  これを読んで自分で試して、当方に責任を転嫁するようなオコサマが読むのは禁止だ。  最悪のパターンを考えると、自身が死んだり、後遺症を抱える羽目になったりするかもしれないからね。  当方はまとめておいて、後で自分の振り返りに使うことが多い。  また、警告をするとはいえ、もしかすると多少なりとも他人の参考にならんとも限らんので、恩返しの意味をこめてネットにあげるのだ。 

はじめに

当方は一応健康診断では「空腹時血糖」は特に高くなく、たぶん糖尿病ではないと思っている。  しかしながら、ネットで調べると、食後高血糖を隠れ糖尿病とか糖尿病予備軍のような話が出てくる。  これを調査するには血糖値を測定する必要があるわけだ。 

血糖値の調べ方は当方にとっては恐ろしい。  当方が見たのは下の方法だ。 

  1. 器具を使って、指にパチンと何かを当てて、ちょっと血を出す
  2. センサに血をつける
  3. 測定値を読み取る

指の腹にパチンってしてるよ。  当方は、とてもビビリというか、気が小さい。  痛いのも大嫌いだ。  しかも指って敏感なところじゃない?  痛そー!  一応健康診断では異常を指摘されることもなく、糖尿病ではないと思われるので、わざわざ痛い目みたいとは思わないのだ。  いや、血を出す作業は痛くないのかもしれないが、痛くないとは書いてない。 

しかし、当方は体力を含むマネジメントの練習として、手軽なエクストリームスポーツ(なんて言ったら怒られるだろうか)と思っている、持久系運動の長距離サイクリングイベントであるところのブルベによく参加している。  昼夜を徹して走行しているわけなのだが、運動負荷が高すぎるのか、別の原因、たとえばハンガーノックや、ケトーシスか、アシドーシスか、両方を併発するケドアシドーシスなどが考えられるけれど、とにかく吐き気が出る。  あるときなどは走行中に実際に吐いて、ソのブルベイベントをリタイヤした。 

あるとき、血糖値を手軽に測定できる装置があると知った。 

病院行かないとダメなの?  いや、保険は効くらしいが、保険がなくても(その分ちょっと多く払う必要があるけれど)、誰でも、当方でも、買えることがわかった。  そう、それが FreeStyle (フリースタイル)リブレ(リンク先は医療関係者向けサイト)だ。 

注意点

注意点としては、説明書にもあるとおり、 FreeStyle (フリースタイル)リブレは厳密には血糖値を測定しているわけではない。  説明書ではグルコース値となっていて、血糖値とは書いていない。  血液で測定するときに血糖値との記述がある。  測定しているのは間質液という、血液とリンパ液を除く体液で、細胞と細胞の間にあるらしい。  そのため、血糖よりも少し遅れて( 15 分とのこと)値は変化するらしい。  厳密には血糖値ではないが、それに代わるくらいの精度はあるモヨウ。  その辺の理由は間質液の項目を読んでみてくれるとなんとなく理解できると思う。  その辺のことを知ったうえで使用するなら、得られる利益のほうが、誤差や遅延による損失よりも大きいということだろう。  だからというわけではないが、説明書もよく読んでおこう。 

やってみようと思うこと

まぁ、要するに使ってみたわけだ。  使った感じはどんなところか、運動もできるということだから、ブルベでつかって不都合があるのかなど。 

他のサイトも読んでみればそれなりにいろいろあると思うが、自転車との組み合わせは、 2018 年 10 月現在まだ見当たらないので、書いておいておく。  自転車を漕ぐとかなりの汗をかくので、そういう運動に耐えられるのか、その辺も見てみよう。 

他にも、興味の向くままアレコレできたらいいかな。  ほとんどの画像は縮小して表示されていると思う。  もし、見づらい画像があったら、クリックすると原寸サイズで表示されると思う。 

可能なら……

それと、アマゾンへのアフィリエイトのリンクを作っておくので、買ってみようと思ったら、下のリンクから購入してくれるとありがたい。  それらを原資に新しいことを実験するかもしれぬ。  もし、やってほしいことなどがあって意見をもらえれば、それも実験するかもしれぬ。 

機材紹介

どんな機材をどういう風に設置・使用するかを解説する。 

外観(読取装置)

発注すると下の写真のように「読取装置( Reader )」と「センサー」(後述)が届いた。  スマートフォンか?それとも自転車のサイクルコンピュータか?というような図がでている


内容物としてはこんな感じで、クイックスタートガイドと注意書きそして取扱説明書がある。  自身の身体のためにも、よく読もう。  読取装置と AC アダプタと充電兼通信用の USB ケーブルが付属している。 


この読取装置の大きさだが、意外と大きい。  が、軽い。  中はスカスカで何も入ってないのではないかと疑いたくなるくらい軽い。  比較に読取装置(左) Garmin Edge520 (真ん中)と Pawertap Joule 1.0 (右)を並べてみる。 


AC アダプタは USB に 5V を出力する、普通のタイプだ。  あえて書くと、コンセントの向きと USB のコネクタの向きからちょっと使いにくい。  当方の場合電話用のマイクロ USB コネクタがついている AC アダプタがあったので、充電には今回入手した AC アダプタは使わずに済ませた。  ただ、パソコンにつないでいるときにも充電されているだろうから、あまり充電した覚えはない。 


読み取り装置を見ると画面の右下にボタンがある。  また、血液をつけて測定する方法も可能な差込がある。  画面左脇にはマイクロ USB のコネクタがあり、充電可能だ。  PC と接続すると情報も読み取れる。 


外観(センサー)

読取装置はセンサーとペアになるもので、センサーは腕に設置するものだ。  このセンサーは最大二週間使用可能となっている。  購入すると下の写真のような箱が得られる。 


開けてみると説明書とシール密封されたセンサーの真の差し込み部、そしてセンサーの電子部とが出てくる。  一応大きさの比較のために Powertap Joule1.0 (左端)と Garmin Edge 520 (左から二番目)を並べてみた。 


設置

腕への設置は取扱説明書の通りに作業すれば良くて、非常に簡単だ。 


マズ、灰色の握りのついているセンサーの電子部が入っている方をねじ切って開封する。 


次にシール密封されている方を開封するのだ。  こちらは体内に打ち込まれるので、おそらく滅菌済みである状態を維持するためにシール密封しているのだろう。  こいつを説明書通りにガチャコンと押すと最終準備が可能になる。 


で、準備をできた握りの中を覗き込むと、誰もがビビると思う。  そう、長い針が中にそそり立っているのだ。  目測でおよそ 7mm ほど。  よーく見ると、ただの針ではなく、断面が U 字型になっていて、その針に抱かれるようにセンサーの読み取り部があるのが見える。  読み取り部を外した残骸はもう用なしだ。 


説明書の通りに腕に設置すると、灰色の握りのほうも打ち込んだ後ということで用済みになる。  あの長い針、痛そうだなーと思いながらそーっと灰色の握りを腕に押し付けていくと、ある時、カチャーン!という音とともにセンサーが打ち込まれるのだ。  その音にビックリして、痛みはほとんどない。  そして、あの針はわかりにくいが、腕からは引き抜かれて、読み取り部だけが腕に残る仕組みだ。 


当方は右利きなので、左腕につけた。  比較のために、 500 円玉と 1 円玉を並べてみた。  結構大きい(直径 35mm )が意外と邪魔にはならなかった。  違和感も特に感じなかった。 


設置して、最初にやることは読取部のボタンを押して、センサーにかざすこと。  これで、登録される。  また、設置から一時間ほど待つと使えるようになるって算段だ。 


使用中

下の写真は、三個目のセンサーを使用中の写真で、過去二個の貼った跡が残っている。  実はね、粘着シールのべたべたが取れないんだよ。  それくらいガッチリくっついている。 


使用後

使用後は、センサー部をはがすだけだ。  ちなみに上の設置のところで横から厚み( 5mm )が見えるように撮影した写真は、設置から二週間後の剥がす直前だが、特に剥がれも見えずガッチリ貼りついた状態だった。 


ソフトウェア紹介

ソフトウェアの使用感などを述べる。 

ソフトウェアインストール

ソフトウェアのインストールは非常に簡単だ。  ソフトウェアのアイコンをダブルクリック(または開いて実行)するだけで、インストールが始まる。 


実行が始まると、まず言語の選択がある。  が、日本語しかない。 


次に、セットアップを始めるという宣言があり、使用許諾契約への同意を聞いてくる。  同意しないとソフトウェアが使えないので、当然「同意する」を選ぶ。 


インストール先ディレクトリを聞いてくるが、よっぽどの事情がない限りは、そのまま次へをクリックして標準のままにしておこう。 


準備ができたと教えてくれるので、「次へ」をクリックすると当面やることはない。  画面を見て待っていよう。  待っていると、完了まで自動的に進む。 


完了するとパソコンを一回再起動する必要がある。  「はい」をクリックして再起動しよう。 


ソフトウェア起動

アプリケーションソフトウェアの使用感について述べよう。 

自分でアプリケーションソフトウェアを起動した場合に、読取装置が接続されていないときは、下のようにボタンは白っぽくなっていて、何も押せない状態だ。 


終了するときはメニューのファイル→閉じるで、ソフトは終了する。 


Windows10 の場合、アプリケーションソフトを起動していなくても USB ケーブルで接続すると自動的にアプリケーションソフトが起動するようになっている。 


一応、読取装置単独で設定も可能だが、ソフトでパソコンから設定もできる。 



一点だけ、読取装置のプロフィール、名前や患者名だけは PC からしか入力できないようだ。 


メニューのヘルプのソフトウェアについての項目を選ぶとしたの画面になって、ライセンス契約と個人情報保護方針が PDF で読めるだろう。  個人情報保護方針にいたってはマルチリンガルだ。  英語でもドイツ語でも好きな言語を選ぶと良い。  当方は第一言語である日本語さえも不自由だから、読んでもよくわからんけどな(笑) 


測定したデータはこのソフトで見るだけでなく、 CSV で吐き出せば、他の表計算ソフトやデータベースで読み込んで、いろんな切り口で料理することができる。  そういう時は、メニューのファイル→エクスポートを選ぼう。 


使ってみた

雑多に書き散らすが、実際に使ってみてどうだったのか、その辺について述べてみる。  あくまでも、当方の使用感であって、「個人の感想」の域を出ないこと知ったうえで読んで欲しい。 

ブルべ

当方は長距離サイクリングイベントであるブルべに参加することがあり、その中でも 300㎞ を超えてから吐き気に襲われることが多い。  冒頭にも書いたが、昼夜を徹して走行していて、疲労によるものなのか、運動負荷が高すぎるのか、その辺がわからないので、原因をさがしている。  直接的原因がハッキリわかれば、ソレを排除したり、あるいは直接的原因を引き起こす原因を取り除くことができるのではないかと想像している。  自転車で有名な内科的トラブルはハンガーノックがあり、これは体内の炭水化物の枯渇によるもので、おそらく血糖値の低下として測定できるのではないかと想像している。  もし、吐き気がケトーシスか、アシドーシスか、両方を併発するケドアシドーシスなどであると今回の仕組みでは測定できないが、糖尿病の予備軍たる食後高血糖である可能性は否定できない。  まぁ、どうなのかと運用してみたのだ。 


マズ、ブルべは長距離自転車イベントであり、昼夜だけでなく、雨中走行もよくある。  自転車用のグッヅは当然に雨でも使用できなくてはならないのだが、読取装置は医療用の装置であるからして、水濡れ厳禁だ。  では、どうするかって?  スマートフォンを風呂場に持ち込む人に倣って、チャック付きビニール袋に入れて、ブルべに参加したのだ。 


で、飲食するたびに測定したわけだ。  背中のポケットに入れておいて、コンビニなどで、飲んだり食ったりするとき、ボタンを押して測定し、メモとして食事(炭水化物の量)を記録する。  スマートフォンと同じく静電容量式だと思うが、画面タッチで操作で、ビミョーに効きが悪い気がせんでもなかったが、おおむね問題なく操作できた。  電池のモチも十分だった。  ただ、直射日光下では、ビニール袋の反射が大きくて、かなり画面が見づらかった。 

実際にブルベで使用して分析してみたわけだが、値の正確性はともかく、それらしい値が出て、センサーもはがれることなく、邪魔にもならないで使用することができた。  空腹を感じたときに低血糖になっていたこともあったので、それなりに妥当と思われる数値は測定できていた。  重度の脱水時には測定値が不正確になるかもとはあるが、見た感じはそれほどひどい値が出ているようには見えなかった。 

ソフトウェアで情報を見てみた

下に、ブルベに参加する前に、テスト期間として運用してみたときのレポートを載せる。  それぞれをクリックすると拡大されるので、こんな情報が見られる。  紙に同じものが印刷できる。 

なお、当方の場合、かなり低血糖状態でいることが多く、日ごろというかいつも空腹というか飢えているのは、血糖値が低いからなのだろうとわかった(笑)





感想

使ってみての感想を述べてみようと思う。 

食事記録


使い始めのころは食事の写真を撮ろうと思った。  が、面倒くさがりな当方はすぐに、できなくなると悟った。  上は、会社での昼飯で、基本的にカップめんとパンとおにぎりで、時々コロッケやメンチカツなどを追加する。 


食事のたびに炭水化物を何グラム摂ったかを入力できるのだが、これが最大で 200g までなんだな。  当方などは一回の食事で炭水化物を 300g くらい摂ることもあるので、入力しきれない。  というか普通に 200g くらいは頻繁に超えるよ。  まぁ、糖尿病の患者をターゲットにしていればこんなに食べる人が対象外なのは仕方ないことか。  で、これをまとめている今、複数回入力(たとえば、合計で 300g なら、 200g 入力した後、すぐに 100g 分とする感じ)すればいいではないかと思いついた。  オレってバカだなぁ。  アラーム設定ができるので、ピーピーなって血糖値がどうなっているか測定させることができる。 


アラームがなるとスヌーズ(後でまた鳴る)と今回限りでもう鳴らない OK を選べる。 

センサー有効期限


センサーが最大二週間使えるとなっているわけだが、使用期限が近づくと「もうすぐ終了」と出てくる。  ちなみにインチキはできない。 


使用期限が来ると、「センサー終了」となり、普段の画面もセンサーなしとなる。  なお、使用できる時間は二週間に二時間少ない感じ。  当方の経験では、ある週の水曜日の 10 時にセンサーを設置すると、最初の 60 分は測定できない。  最後に測定できるのは翌々週の水曜日の 09 時までだ。  ソンナわけで、毎二週の水曜日の 10 時に設置することにすると、 09 時に使用期限が切れて、すぐにセンサーを設置すると翌々週の水曜日の 08 時に最後の測定可能タイミングがやってくるのだ。  まぁ、期限前のセンサーを取り外すことを考えると、二時間のオフタイムくらいはたいしたことないか。 

センサーの放射線暴露

センサーの説明書には「システムの性能に対する影響が評価されていないため、 X 線、 MRI 、 CT スキャンなど検査予約がある場合には、使用しているセンサーを取り外し、検査終了後に新しいものを装着してください」とある。 

実は当方、実験中の 9/20 に健康診断があった。  当日を含むレポートを見ると、前日から血糖値は低いまま一定状態で朝食を摂らずに午前中に健康診断を受けて、終わった直後にオヤツを食べ(笑)、昼ごはんも食べている。  健康診断の過程で、胸部レントゲン撮影と、胃のバリウム検査があったが、測定の山の高さなどは特に変わったようにも見えない。 

説明書では「影響が評価されていない」ということで、実績がないだけの話で、かつ誤差がないことは保証しないよと言っているわけだから、 MRI のような強磁場の中に入らない限りは、あんまり関係なさそうに見える。 

センサー設置位置

当方は合計三個のセンサーをつけてみた。  順序としては下の図の 1,2,3 の順だ。  最初のセンサーは説明書をみて、何も考えずに手の行ったところに設置した。  二番目のセンサーは写真のように少し上、少し外側にした。  こいつはトラブルが発生した(後述)。  三番目のセンサーは二番目のセンサーの反省を生かして少し内側にした。  それだけだと芸がないので、少し上にずらした。 


センサートラブル

さて、二番目のセンサーはブルベのときに設置されていることを期待して、少し前から設置していた。  ある朝、いつのように出勤前に測定しようと思ったら、下のようにエラーが出た。 


グラフを見てもなんかおかしい。  とりあえず、三個目のセンサーを持って出勤した。 


さて、会社について、落ち着いてから、測定しようとしたら、「センサーを変えろ」ってさ。  む、故障か? 安いものでもないので、仕方ないなーと思いながら、センサーと取り外しにかかった。 


するとセンサーの体内に入っている実測定部が曲がってるではないか。 


それが証拠に抜けて押し付けられている跡がある。 


そう、思い返せば、出勤前準備中にシャワーを浴びた後だったか、左腕を柱にこすりつけるようにぶつけて痛かった覚えがある。  おそらく、そのときにセンサーの実測定部が中で抜けたのではないかと。  つまり、より外側にしているせいでぶつけたのではないかと想像した。  そういう想像をしたので、三番目のセンサーは一番目よりやや内側で、試しに上のほうにしてみた。 


おそらく、正しくは上の図のように刺さっていないといけないわけだが、下の図のようにあたったときに中で抜けたのではないかと想像した。 


抜けた後、中で肌に押し付けられていたのが皮膚に残る跡ではないかと。 


三番目のセンサーの感想としては、やや内側過ぎたかも。  手を上げたときに腕の振袖部に内側からセンサーが見えて時々背中というか脇に当たっていたような気がする。 

読取装置で見ることのできる情報

パソコンがなくとも、読取装置でグラフなど見ることができるので、なかなか良いと思った。 




読取装置のテスト

読取装置はいわゆるハードウェアキーは一つしかなくて、画面をタッチして操作するわけだ。  このへんのテストや音、バイブレータなどのテストの画面も紹介しておこう。 




使用後のセンサー

やっぱり使用した後は、どうなってるか見てみたくなるよね。  だから、いろいろ観察してみた。 


上の写真は使用後のセンサーだ。  はがした後の粘着面はまだべたべたしていて、もう一回貼っても二週間くらいもちそうだ。  真ん中に見えるのが、腕の皮膚に打ち込まれていた読み取り部だ。  これは非常にやわらかくて、おそらく樹脂、色からするとポリアミドあたりではないかと想像する。 


センサーをはがした後の腕だが、ピントが合ってないせいもあってセンサーの読み取り部が刺さっていたところは点にしか見えない。 


センサーの読み取り部はおよそ 6mm ほどだ。  指で押すと容易に曲がるので樹脂であることは確実だ。  また、この読み取り部は片面に一つの電極、もう片面には二つの電極があるように見える。 


粘着シールを取り外した状態。  粘着シールはおそらく不織布あたりでできていて、汗とか蒸散できそうだ。  センサーの溝はおそらく汗などを発散させるためにあるのだろう。 


密封シールの部品の中に入っていた読み取り部というか、身体に打ち込む部分は上の左の写真のように別体となっている。  右側のセンサーの部品の中にはボタン電池が見える。  手前の茶色の部品はなんだろう、熱伝対だろうか……


センサーの本体を分解しようとしたが、かなり苦労した。  防水だから、かなりガッチリと接着されているようだ。  これが、水泳でも使える理由だろう。  非破壊分解を試みたが、あきらめて破壊分解した。 


中の基板を取り出した。  奥にに紐のようなのが出ているのはおそらくアンテナ部だ。  写真で見えている基板の外周部に同心円状に三重にあるパターンがそれだ。  おそらくポリアミドで覆われている部品は熱伝対に見えるが、実際にはなんだかわからん。  載っているもっとも小さい部品は QFP の足のピッチから 0603 あたりだろう。  中サイズは 1005 で、大きいのは 1608 じゃないかと思うがここでは巨大に見える。 


ボタン電池は一般仕様のもので、当方は老眼なので肉眼では見えなかったが、写真で V377 と見える。  互換品として、 SR66 / SR626W / SR626SW / D377 があるようだ。  電池が元気なら取り出して使い回しができそうだ。 


で、肉眼では読めなかったが、撮影すると IC チップの表面には RF430 TAL152H とある。  このとおりなら Texas Instruments の RF インタフェイスを持っているマイクロコントローラのようだ。  RF430 シリーズの PDF 資料があった。  最大 8 時間分の測定値(おそらく 15 分に一回だから、たぶん 32 回分)しか保持できないとなっているけど、メモリは 2KB の FRAM と 4KB の SRAM とあるから、 24 時間(たぶん 96 回分)だってできそうだ。  まぁ、将来に期待だ。 

熱伝対らしいものがあると書いたが、おそらく温度測定をしているモヨウだ。  RF430 シリーズの PDF 資料には内部に温度センサーを持っているようだが、それだけじゃないのかなぁ。  まぁ、センサーの操作温度範囲が 10 ~ 45 ℃となっているので、特に寒いほうで引っかかる可能性がありそうだ。  当方の場合、冬に自転車にのることもあり、氷点下な気温の中を走ることもあるため、もしかすると腕の後ろが 10 ℃を切る可能性がある。  あ、サウナに入ってもだめだろうが、当方サウナにはほとんど入ったことがないから今後もほぼないだろうから、高温のほうはあまり関係なさそうだな。 

改良希望

使ってみて、いくつか仕様が変わるといいなぁと思ったことがあった。 

炭水化物摂取量について

まず、最大値が 200g というのが少なすぎる。  大人の事情を考えると 255g まで拡張してもいいんじゃないか?

もっと言うと、修正もできない。  PC で、後で修正できてもいいのではないだろうかと思った。  ある意味その辺は CSV ファイルでどうにかしろということなのかもしれない。 

センサーの記録保持時間について

8 時間に一回はセンサーで読み取るようにと書いてある。  が、何らかの事情で 8 時間以上の読み取り間隔になることもあろうと思う。  センサー内臓のコントローラ内のメモリは、十分にありそうに思う。  それこそ二週間全部も覚えていられそうだが、ソコまで行かなくていいから、もうちょっと長い間隔まで許すようになるとより便利だろう。 

■ 結びに


導入の直接の目的であるブルベでの測定はできたが、解消したい吐き気の原因と血糖値に関連は見られなかった。 

しかし、当方が普段から低血糖気味であることなど、糖尿病でもなさそうなこと、食後高血糖ではなさそうであることなどがわかったが、それら以外にもいくつか興味深いことがわかったので、今後の課題としておこう。 

まとまったら、公表したい。 

追試も歓迎だから、ぜひやってみてほしい。  その際には当方のアフィリエイトから購入してくれると助かる(笑)

思いつくところを追加してみたいと思う。  意見・感想・質問も歓迎だ。  連絡先はトップページの下のほうに書いたのでヨロシク。 


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