2018 BRM1006 あおば 600km 七里岩白馬

BRM1006 VCR Aoba 600q Shichiriiwa-Hakuba in 2018, by SHIBATA Akira.
作成 2018/10/25

はじめに

2018/10/07-06:45 碓氷峠から下ってきて

今年も目指せ SR (SuperRandonneur) !  そして、「燃やせ、情熱とハラの肉」を合言葉に減量も誓って、MAX 73kg だった目方は 64kg ほどに落とせたが、ちょっと体力も落としてしまって、減量は失敗な感じだ。  そのせいか、 BRM106 逗子 200kmBRM113 鎌倉 300km を完走できたが、 BRM609 埼玉 600 アタック日本海は 370q 地点で吐いて DNF を決めた。  今回は、 SR のための最終挑戦だ。 

ブルべで、過去に何度も吐き気がでた。  スポ根マンガなどで、激しい練習の後、夕食を食べてる時に「うぅーっ」といって、吐きに行くシーンを見たことがある。  そんなことあるもんかと思っていたが、実際体験してみると辛いものだ。  その原因はケトーシスか、アシドーシスか、両方を併発するケドアシドーシスを発症しているのかもしれないと想像した。  あるいは、気が付かないうちにハンガーノックを起こしているのかもしれないとも疑った。  一所懸命炭水化物を食べて補給しているのだが、鈍感になっていないとも限らない。  血糖値を測る装置はいろいろあるが、当方にとってはハードルが高くブルべ中に測定する気にはならなかった。  が、今回連続して自動測定できる仕組みを導入し、その辺の様子を確認することができたので、合わせて記述する。  ただし、ケトーシスを起こしているときには正しく測定できないとも記述があるので、当方の場合、上記を考えるとその値の正確性は保証できないし、何より当方ただ一人の結果で、しかも一回だけという状況でもあるため、あくまでも参考情報として提示するのみだ。  いつか、この吐き気の正体を突き止め、原因を排除できればとも願う。 

今年も目指せ SR (SuperRandonneur) !  燃やせ、情熱とハラの肉! 

本番前夜まで

装備(主にハンドル周り)

2018/10/06-05:43
BRM609 埼玉 600 アタック日本海で、その有用性が確認できた、 Garmin Edge520 をとりつけ、他に Powertap Joule1.0 と CAT EYE CC-CD200 を取り付けた。  Garmin Edge520 の用途は測定と Garmin connect とコーストレース用だ。  バッテリの持ちが悪いので、 BRM609 埼玉 600 アタック日本海以来モバイルバッテリをとりつけて、使用しながら充電も行うのだ。  そのため、 USB コネクタからの浸水を恐れて固めのビニール袋に入れている。 

Garmin Edge520 はナビゲーションにも使っており、常にパワーの状態を表示しているわけでもないし、見やすくもない。  そこで、パワーの常時表示と記録のために、 Powertap Joule1.0 (GPS 無モデル) を取り付けている。  記録できる時間が 25 時間と短いのが欠点だが、ボタン電池の CR2032 一個で済むという身軽さが気に入っている。  600q だと、当方の場合どうガンバっても一個では記録しきれないので二個使って後でデータを連結している。 

コースナビゲーションに Garmin Edge520 を使っているからといって、それだけで走っているわけではない。  当方の場合は、依然としてキューシートを見て走っているのだ。  そうすると、重要なのはどこで曲がるかという情報だ。  CAT EYE CC-CD200 は速度、距離、ケイデンスを表示させている有線式のサイクルコンピュータだ。  なぜ、有線式か、それは趣味だからだというと簡単だが、もう一つブルべでは有利な点がある。  それは、センサーとの線を断つとカウンターが停止するのだ。  当方の場合、得意技としてミスコースがある。  ミスコースをすると当然走行距離が増えて、キューシートとは数字が合わなくなる。  しかし、●●の角が 374.2km となっていれば、 CAT EYE CC-CD200 の走行距離が 374.2km のところでセンサーとの接続を外してカウンターを進まなくできるのだ。  で、●●の角に来た時に、接続を復旧させて、カウンターを動かし始めれば、その後 377.8km の信号で右折もちゃんとできるわけ。  Garmin Edge520 のコースナビゲーションとの合わせ技でこういうことができるのだ。  無線式のほうがコードの処理とか簡単だし、見栄えもスッキリするのだけど、ブルべでは非常に有用な仕組みなので、愛用している。 


今回、主力とか副とかをナシに、前照灯は「ジェントス GENTOS LED ライト ネクセラ 909D NEX-909D 」を二本つかった。  重いが、大光量・超時間ということで、重量よりも光量をとった。  写真では取付位置の関係から平行に見えないが、光軸は合わせてあって、どちらでも同じように前方を照射できるようにした。 

二本の前照灯の間にベルがあって、チーンとならすのだ。  勝沼の辺りで、いい感じに下ってきて、脇道へ降りなくてはならないところがあり、そこの少し先で一人のブルべライダーが停まってキューシートらしいものを見ていたのが見え、当方がベルを鳴らしながら脇道へ降りることで、そのライダーを助けることができた。  本来は、危険を避けるために鳴らすものではあるが、見逃してチョ。 

また、写真ではほとんど見えないが、トップチューブバッグにモバイルバッテリを入れたので、そこから Garmin Edge520 にカールコードタイプの USB ケーブルがつながっている。  トップチューブバッグにモバイルバッテリは、入ったがその厚みは結構ジャマだったという感想を述べておく。  可能であれば、次回以降は別の場所に入れたい。 

全体

2018/10/06-05:45

全体としては上の写真のような感じで、ダウンチューブに下がっているのは前輪用のロングバルブのチューブを入れたポテトチップスの入れ物だ。  また、サドルの下に輪行袋をつけている。  BRM609 埼玉 600 アタック日本海でデビューした後輪泥除けだが、走行中にいつの間にかなくなっていたので、従来使っていたもの( 6,7 年使って壊れた)と同じものを買いなおして取り付けた。 

コース

コースは案内によると「湘南台〜禾生〜笹子トンネル〜岡谷〜白馬〜長野市〜軽井沢〜湘南台」とあるが、よくわからない。  当方が説明したのは「湘南台−甲府−諏訪湖−白馬−長野−軽井沢−群馬−埼玉−湘南台」という感じ……あんまり変わらないか。  走ってわかったが、机上の作戦のところに標高も載せるがアップダウンが多くて死ねるコースだ、後悔した。 

コース図

走行について、机上の作戦

標高を予想すると、 300m くらいの登りが何度か、 800m くらいの登りと 600m くらいの登りがあって、細かい登りもあるが、斜度も 5,6% 程度までがほとんどで、多くは 2,3% のように見えた。  今回は 130W 前後で走って、時間は関係なく、なるべく低出力で、走り切ろうと考えた。  坂であっても 200W をなるべく超えないようにしようと考えた。 

天気の予想は台風が北側を通ることから、一日目は南風、二日目の午前九時ごろには北風になっていると予想した。  一日目は暑く、北上中には追い風が予想された。  フェーン現象で暑くなるかもとは予報されていた。  問題は、途中で西風に変わり、いつから北風に変わるかというところだが、走行とうまくかみ合わさるといいなと願った。 

下の図は実測だ。  白の線が気温なのだが、昼間が気温高いのはまぁいいだろう。  が、 300q 過ぎに夜なのに 25 ℃を超えていたのはフェーン現象のためだろう。  そこそこに風があったが、暑くて閉口した。  コンビニ脇などで、風にあたっても寒くなく寝られたと思う。 

標高と気温の図

ブルべ当日

出発地の湘南台の公園までは約 7.5km ほど。  05:00 自宅発なら、05:25 ごろ到着する予想で、そのように予定していた。  が、05:05 出発で、ちょっと出遅れたかなーと思って、自宅を出て 300m 、「あっ!反射ベスト着ていない」ということで、引き返して反射ベストを着て、同時にヘッデンをつけていないことに気づき、ヘルメットにヘッデンをつけて、落下防止にビニールテープを巻いた。  ってなことで出発は 05:10 となった。 

結果

今回の目標は完走。  時間は関係なし、多分走り続けさえできれば 40 時間は切れるハズだから、なるべくキモチ悪くならないよう、吐かないように低出力で走り切ろうと考えた。 

35 時間 30 分ほどで完走できた。  吐かなかったが、気持ち悪くはなった。  細かいところは下に垂れ流し。 

パワー・心拍推移

スタート前

公園のすぐそばの赤信号で待っているときに「ブリーフィング始めまーす」という声が聞こえた。  うむ、ビミョーに間に合わなかった。 

2018/10/06-05:34

ブリーフィングが終わり、 05:45 からは車検が始まった。  ふと見ると、極太のタイヤを付けた男らしい自転車が!  しかも、タイヤはイボイボのタイヤでどこの不整地を走るんだと疑問に思わずにいられず、走行抵抗は大きそうだとか、走っているときにはゴーゴー言いそうだとかいろんな想像が頭の中を巡った。 

2018/10/06-05:47

車検を終えて次々とライダーが出発していった。 

2018/10/06-05:47

スタート〜 PC1

ビミョーなアップダウンをこえつつ、一部は走ったことのある道なんだが、どこ走ってるんだかなーと思いつつ走行した。  前日までの雨で路面は濡れていたが、水たまりはほとんどなかった。 

2018/10/06-05:58

2018/10/06-06:28

2018/10/06-06:37

前に走っている方々は 130W 程度では、どんどん先行され、おそらく最後尾近くで走っていたと思う。  出発して一時間半近くになると「あれ?ここは走ったことがある、そうだ!宮ケ瀬の登りだな」とわかった。  身体も温まったので、 150W くらいまで出してみても、心拍は急激に上がることもなく、 120bpm 以下だった。 

2018/10/06-07:24

ガンガン抜かれていくので、どうせ宮ケ瀬のてっぺんまでは数分だからと 200W 位まで上げてみると、心拍は 140bpm くらいまであがった。  当方を抜いて、いったんは見えなくなった方々だったが、あっという間に近づいた。  そうか、以前はこんなペースで走っていたのだと思い出した。  昨年の交通事故の後から、体力が落ちてこんなペースで走ると 600km は持たないと知ったわけで、 BRM609 埼玉 600 アタック日本海で体験したハズだ。  だから、あくまでも実験であって、 130W 〜 150W を守って走ろうと思ったのだった。 

2018/10/06-07:26

2018/10/06-07:30

2018/10/06-07:31

2018/10/06-07:39

2018/10/06-07:49

2018/10/06-08:10

宮ケ瀬を越え、山の中を走り始めると、もうどこだかわからない。  それでも、あちこちにブルべライダーがいるので、コース上であることがわかる。  気温も湿度も高く、休みたくなるが、どうも PC1 まで意外と時間がないような気がしていたことから、ひそかに焦って Joule1.0 の画面をにらみながら、 150W 近辺で走っていた。 

2018/10/06-08:10

2018/10/06-09:10

2018/10/06-09:16

2018/10/06-09:18

2018/10/06-09:33

走っていて、なーんかおかしいと思い始めた。  そう、作戦を考えていたころより上り坂が多い気がしたのだった。 

2018/10/06-09:33

2018/10/06-09:39

2018/10/06-09:44

2018/10/06-09:44

わかりにくいが、メーターを見ると出発して 67q 程なのに、約 1600kJ ほど使っている計算だ。  これは止まっている時間も含めてザックリ 120W 平均計算で走っていることになる。  経験上は 150W 強で走って、 80km 位の時と同じことになる。  とすると、想定よりも 1.2 倍の強度で走っていると想像できる。  このペースでいくと PC1 はともかく、その次が PC2 でなく、通過チェックとなっていることからも、コースが厳しいことが予想された。  ヤバい! 150W 超をちょくちょく気軽にだせない!と思ったのだった。 

2018/10/06-09:46

2018/10/06-09:49

ピークのトンネルを越えると新幹線のような高架が見えた。  そう、思い当たるフシがあった。  中央新幹線の線路じゃないか?  調べてみると、リニア実験線の東端にある山梨実験センターの車両基地らしい。 

2018/10/06-09:52

出発から四時間ちょっと、約 77km なのに、エラく長く感じた PC1 にたどり着いた。 

2018/10/06-10:04

PC1 〜通過チェック

そう、面倒だが、炭水化物摂取量を記録しつつ、血糖値も測ってみた。  血糖値は正常範囲内だった。  また、ビタミンのゼリーを摂ってみた。  考えてみると、今回のブルべでは予想で 8,000kJ 〜 10,000kJ ほどになると想像され、体内で燃やすエネルギー量は 8,000kcal 〜 10,000kcal に相当しそうだと考えられた。  これは、成人男性の三日から五日程度のエネルギー量に相当し、ビタミンもそれに近い量が必要なのではないかと想像した。 

2018/10/06-10:16

2018/10/06-10:47

2018/10/06-11:12

2018/10/06-11:24

国道 20 号に出て登ってると暑かったんだよね。  25 ℃を超えてるもんだから、その後もそうだけど、自販機の前で飲み物を買っているライダーをずいぶんと見かけた。 

2018/10/06-11:28

2018/10/06-11:32

2018/10/06-11:35

2018/10/06-11:49

2018/10/06-12:03

2018/10/06-12:11

2018/10/06-12:11

ソのときは列車の先頭を走っていたんだけど、 119.5km のすぐに踏み切りがあるはずの Y 字路を探していて見つけられなかったんだよね。  得意のミスコースをやらかして、やべーっ!て振り返ったら、誰もいないでやんの(笑)  すぐに引き返して、ほっそい Y 字路を見つけて、曲がったね。  で、踏切があったわ。 

2018/10/06-12:16

2018/10/06-12:54

2018/10/06-13:10

2018/10/06-13:21

2018/10/06-13:41

2018/10/06-13:58

地名に小渕沢とか看板にでると、アタック 299 で特急が停まる駅だなぁと思いつつ走った。  暑くて、水も尽きつつあって、エネルギー補給も兼ねてジュースをいっぱい飲んだ。  30 分に一本くらいのペースで飲んだなぁ。 

2018/10/06-15:38

スタートから九時間近くかかって、約 178q 地点の通過チェックにたどり着いた。  気分的には、 PC1 から 100q ほどのこの通過チェックまでの区間が一番長く感じた。 

2018/10/06-15:47

通過チェック〜 PC2

ここまででやっと 2 時間ほどの余裕が生まれて、タイムアウトの心配から少し離れられた。 

2018/10/06-15:59

通過チェックを出ると、茅野や諏訪方面を目指すのだ。  茅野はアタック 299 の後、帰るときに特急に乗り込む駅だ。  特に誰にも抜かれず、淡々と走っていて、ふと見上げると虹(下の写真の家の左上)が見えた。  虹が見えるってことは雨が降ってるってことで、こっちへ来るとちょっと涼しいかなと期待した。  が、雨に降られることもなく、走っていた。 

2018/10/06-16:55

夕方、まだ自動車はヘッドライトを点灯していないころ、諏訪湖畔に出た。  目立たなくて自動車にはねられるのも嫌なので、このころ尾灯と前照灯を点灯した。 

2018/10/06-16:59

2018/10/06-17:15

2018/10/06-17:18

午後 6 時を過ぎると、暗くなり、上の写真を最後に走行中のライダーはほぼ尾灯のみとなった。 

2018/10/06-18:20

通過チェックからは 60q 弱ということで、早くはなかったが、気分的にはそれほど遠くなく感じて PC2 に到着したのだった。 

2018/10/06-18:38

PC2 〜 PC3

PC2 では豚肉が食べたくなって、肉うどんを食べてみた。 

2018/10/06-18:52

2018/10/06-20:20

下の写真は木崎湖の夜景なのだが、点々しか写ってないな。  湖面に光が反射してきれいに見えたんだけどね。 

2018/10/06-20:48

2018/10/06-20:55

ミスコースをちまちまと繰り返しながらも着実に進み、スタートから 15 時間 44 分で PC3 に到着した。  130W キープで走っても、平均速度 20km/h よりも一時間到着が遅いだけというのが当方としては驚きだった。 

2018/10/06-21:44

PC3 〜通過チェック

PC2 で誰かがスパゲティを食べていたのが気になっていたので、たらこスパゲッティを食べてみた。  また、そろそろカフェインドーピングを始めてもいいかなということで、コーラを飲んだ。 

2018/10/06-21:56

2018/10/06-22:17

2018/10/06-22:46

トンネルを抜けると長野県なわけだが、もわーんとして気温が上がった感じがした。 

2018/10/06-23:12

通過チェックと間違って別のセブンイレブンの駐車場に入った。  他のブルべライダーがやってきて「ここじゃない」と教えてくれた、危なかった。 

2018/10/06-23:55

通過チェック〜 PC4

ココではビタミンとコーラを飲んで、おにぎりは途中休憩で食べることにした。  やや吐き気が出てきていたので、ひどくならないように意図的に出力を抑えて、 100W 前後で走行した。 

2018/10/07-00:02

当方を追い抜いて行ったブルべライダーの尾灯を撮影しようとガンバって分かったことは、出力を上げるとその後出力を下げても一定時間後に吐き気が酷くなること。  出力が低い状態なら漕ぎ続けることができ、遅くても止まるよりはマシと漕ぎ続けた。  出力を上げて走ってると後ではくことになるのだろうと思った。  だから、脚や心臓にはラクな状態で漕ぎ続けた。 

2018/10/07-01:30

記録では午前 3 時前後に約 15 分ほど座って休憩をとった。  仮眠したかったが、眠れる感じでもなかったため、頭も脚も身体も休まったなーと感じて再び漕ぎだした。  依然として吐き気はあったが、ひどくなく、二回休憩をとって、それぞれの休憩で、おにぎりを一個づつ食べた。 

2018/10/07-04:14

ダイドーの「さらっとしぼったオレンジ」がなくなってしまったので、バヤリースの「あらごし食感オレンジ」に期待したが、当方の期待するモノとは違った。 

2018/10/07-04:59

PC4 までもう少しというところで、東の空がもうすぐ夜明けという様相を呈していた。  PC4 に到着するとなぜか進行方向側から極太自転車の方が駐車場に入ってきた。  聞くと、「 PC4 を見つけられず軽井沢まで 10q ほど行ってしまっていた」とのこと。  恐ろしい人だ、単純計算で一時間くらい先行していたハズで、それを戻ってきたわけだ。  まぁ、ミスコースの一種だが、当方でもやってしまったら戻るだろうなぁ。 

2018/10/07-05:15

PC4 〜 PC5

なぜ、極太な自転車で出ているのか質問したら、「最初はこれしか持っていなくて、これでブルべに出始めたので、 SR 取るとのこと、ロードを入手したから、次からはロードで出る」とか。  もうコりたらしい(笑 

2018/10/07-05:17

食えないので、コーラだけ飲んだ。  相変わらず暑いので、水を補給した。  ここまでビタミン補給をしてきたが、毎回「一日分」だったが、すでに五回分だ。  ビタミンが足りないかもと思って、摂っていたが過ぎたるはなお及ばざるが如しになったら笑えないのでここからはビタミン補給はやめた。  なお、ブルベを終えて三日くらいして、手足の皮膚が痒くなってかきむしってしまったが、もしかするとビタミン過剰症かもしれないが、 wikipedia で見る限り合致する症状は見られない。 

2018/10/07-05:21

このころになると、出力は上げないのではなく、上がらない感じではあるが、吐き気も収まった感じではあった。  心拍はあまり上がらなかったが、それでもそこそこに進むことはできたので、ガマンしてれば完走できそうな気がした。  やっと完走が見えてきた感じだった。 

2018/10/07-08:52

2018/10/07-10:03

PC5 〜 PC6

この区間は埼玉に住んでいたころからのブルべやツーリングでで勝手知ったる場所なので、キューシートの距離を見ずに曲がるポイントだけ見れば進める気分的にはラクな区間だった。  他のブルべライダーには会わなかったので、昔住んでいたあたりの通過時刻を記録しつつ進んだ。 

2018/10/07-10:03

北平沢

2018/10/07-11:42

高麗神社前

2018/10/07-11:48

高麗本郷

2018/10/07-11:55

2018/10/07-11:59

中山(西)

2018/10/07-12:09

中央公民館前。  当方は以前この信号から 200m 位のところに住んでいたのだ。 

2018/10/07-12:13

飯能駅前

2018/10/07-12:17

PC6 につくとブルベ装備の自転車がいた。  会わなくても、ブルべライダーはいたのだった。 

2018/10/07-13:13

PC6 〜ゴール

PC6 は暑くてさ……、買ったはいいけど、日陰もなく、そこで食べると体力を消耗しそうだと思った。  スポーツドリンクは飲んで、お茶はボトルに入れて残りは買い物袋に入れて出走した。 

2018/10/07-13:22

そこで、買い物袋をぶら下げて日陰を探して少し走った。  マンションの日陰でアイスを食べ、おにぎりとプリンを食べて再び走り出した。 

2018/10/07-13:34

ゴールまで一気に走りたかったんだけど、どうしても暑くて、のどが渇いてということで、アイスとジュース。 

2018/10/07-15:33

そして、ついに 2018/10/07 17:30 ちょっと前にゴールした。  Garmin Edge520 が時々気絶していたので、登りのトータルは怪しいがそれでも 5,600m 以上は登ったようだ。 


なお、極太タイヤの方が近くのベンチで気絶していたのかわからんが、寝ていた。 

2018/10/07-17:38

当方がゴールして 15 分くらいだろうか、後続の方がゴールしてきたので、当方はその場を辞して、帰途に就いた。 

2018/10/07-17:38

その後

当日

ゴールの公園から自宅まで約 7.5km で普通ペースなら 20 分程度で帰れると思う。  公園を出発して、 1km くらいか、急にもよおした。  戻って公園のトイレに入ろうかと迷ったが帰宅を選んで後悔した。  尻を刺激しないようにサドルに座らないために、動かない脚でダンシングして帰ったよ。  まさに「ブルべ後のクソヂカラ!」と思った。 

帰宅して、食事のあと、シャワーを浴びて、洗濯をした。  尻は少しシみたが、比較的いい状態だと思った。 

翌日

世間様は体育の日でお休みだが、当方はいつものように出勤した。  弱った脚は会社まで 120kJ を発生させて到着できた。  標準で、会社まで 150kJ で出勤だが、ブルべ後の弱っているときはだいたいいつも 120kJ くらいだ。  ちなみにガンバった時は 180kJ ほどだ。  頭がボンヤリしていたせいだろう、ボトルがつけっぱなしなのはいつものようだが、輪行袋を外し忘れているのはいただけない。 

記録と考察

ここでは記録された各種値からどんなことが読み取れて、どう考えられるかを書いていく。 

各種数値

Garmin Edge520 が時々気絶していたと書いたが、 Joule1.0 では登りトータルが 7,000m を超えている。  Garmin Edge520 では登りトータルは 5,600m となっている。  どちらが正しいかは当方にはわからないが、かなりキツかったことは間違いない。 


下のピークパワーは 5 秒と 10 秒は 400W 以上でているが、吐き気チェックで試したときだ。  スタートから 24 時間後でも、脚が結構残っていることがわかる。  おそらく軽井沢近辺を走行中の時とみられる。 

スタートから 34 時間後のゴール一時間前くらいでも 30 秒なら 250W を超える値がたたき出せることがわかる。  要するに尻は痛かったが、脚は残っていたといえよう。  この辺の数字を見ると、脚は 1,200km を走り切ることは可能かもしれない。  しかし、尻が痛くて、 1,200km は夢のまた夢だ。  一週間くらい経つと、尻の痛かったところがかゆくなって、掻くとガサガサとカサブタが落ちる。  それは、すなわち皮がむけて、大人になった弱かった皮膚が再生しただけの話だ。 


Garmin Edge520 によるとリカバリには 3 日かかるそうだ。  実際にはもうちょっとかかったように思う。  特に尻は金曜日の朝まで痛かったから、四日半くらいかかった。  脚は金曜日の朝には復活したかな。 


血糖値について

下に連続して自動測定できる仕組みで測定した血糖値のグラフを提示する。  ただし、ケトーシスを発症中は正しく測定できないと説明書にあったので、あくまでも目安だし、測定値のグラフであることを前提に見てくれ。 


上のグラフは血糖値のグラフだ。  当方は一応糖尿病ではないようで、だいたい正常値( 70mg/dL 〜 140mg/dL )に納まっており、灰色の範囲の中に血糖値の変化の線が通っている。 

水色の背景の範囲がブルべで走っている範囲だ。  橙地の数字はその二時間で摂取した炭水化物の量(単位は g グラム)だ。  変化している線が赤いところは基準よりも低い状態( 70mg/dL 未満)だが、それがどれくらいヨロシクない状態なのかは当方にはわからない。 

よって、測定値がだいたい正しいとしたときには低血糖とは言えない。  それどころか、上にはみ出すことがあるくらいで当方の普段の血糖値から見ればやや高いといえるだろう。  糖尿病の人では 300mg/dL や 400mg/dL くらい行く人もいるらしいので、全然高くないともいえそうだ。 


もう少し詳細なグラフもある。  表示の原則は同じだが、橙色のリンゴマークは食事のタイミングだ。  すぐ下の数字は、測定時の値で、その下の値は食事の炭水化物の量(単位は g グラム)だ。  時間のマス目はもう少し細かくて一時間毎となっている。  こうしてみると結構な頻度で低血糖になっていることもわかる。 

だいたい 02:40 くらいだろうか、おきぬけに血糖値を測っていて、 68mg/dL と基準(正常値は 70mg/dL 〜 140mg/dL とされる)からは低すぎる状態だ。  でも、おき出して食事を 04:00 直前に摂り(食べ始め測定時は 89mg/dL )始めている。  04:20 ごろにシャワーを浴びるわけだが、そのときの測定値は 112mg/dL となっていた。  そして、ブルベスタート地点に向けて 05:00 直前に出ようと血糖値測定をして 107mg/dL となっていた。 

写真を撮るのを忘れているが、 12:30 ごろ、空腹を感じてミニアンパンを食べているが、血糖値が 65mg/dL と低い状態になっている。  もしかして、直前のミスコースは頭がボけていた?

吐き気を感じていた時間帯はだいたい 22:00 過ぎから翌日午前中くらいだった。  測定上の血糖値は低い数字は出ていない。  しつこいようだが、ケトーシスや、アシドーシスや、両方を併発するケドアシドーシスを発症していないとは限らない。  今回は、血糖値と吐き気の関係性は見つけられなかった。 


最後に

身体を鍛えることも重要であるが、やっぱり当方の内臓の弱さは改善のための追及が必要だ。  そして、尻!  この尻をどうにかしないとブルべはずっとツラくて苦しいものになるだろう。  内臓というか代謝系は鍛えられるモノなのか、年齢による不具合なのか、検討していきたい。 

VCR 横浜あおばの方々、サポートのメンバー、各出走者には感謝している。  この場で感謝の意を表したい。  願わくば、当方が誰にも迷惑をかけていないこと、誰かの力になれればと。 

ということで、終わりとする。  質問・意見・感想も歓迎だ。 


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