昨年 2014 年は、 2011 年以来だが SR (SuperRandonneur) を自称できるようになった。 今年 2015 年も自称できるように、ちょっとガンバってみたいと思う。 なお、 SR の資格は同一年に 200km 、 300km 、 400km 、 600km を一本以上づつ(長い方は短い方を補完できる)完走できていることである。
先週の 200km ブルベである BRM308 青葉 200km 伊豆で補給をちゃんとしなかったがために、ゴールの後で三途の川の岸くらいまで行っちゃったかもしれない。 今回はそんな状態にならないようにしたい。 すなわち、ゴール後も速やかに補給することだ。 メシを食う、コレ基本。 基本に忠実に、メシ食って走り、ゴール後もちゃんと食うのだ。
今回はビタミン B 群(ビタミン B 群のサプリメントへのリンク)をちゃんと摂って参加する。 途中でも摂取予定だ。
ハンドル周りは前回のブルベである BRM914 青葉 200km 伊豆とほぼ同じだ。 コマ図が提供されるので、キューシートナシで走行予定だ。
自転車全体としては下の写真のように、水ボトルを二本、空気入れはダウンチューブの下に下げ、サドル下に輪行袋をつけた。
下の図のように走るわけだ。 今回の目標はラクに完走すること。 出力を下げ、ラクに走り、ここぞというところで、回転を上げるなどして出力を上げるようにしようと思う。 標準的に 150W くらいで走るようにして、上り坂でも 180W-200W くらいを目標としよう。 出せたらいいなというタイムは平地ブルベなので 15 時間だ。
完走できた。 記録を見ると時間は 12 時間 6 分だったみたいだ。 余りにキツくて、聞いたはずだが覚えていない。 ミスコースは一箇所でやらかした。
いや、もうね、エラく大変だったよ。 ダメージはそんなに大きくなかったけど、キツかった。 でも、うれしいこともあった。
今回は地図を見て、出発からおよそ 80km 付近にある牛丼屋の存在を知って、寄ることを決めていた。 帰りも 220km 付近相当になるので、往復で寄ろうと思った。 いつもは牛丼屋を見かけたら寄ろうとか考えている程度だったから大きく進歩した。
序盤はパワーも抑え目で、ゆっくり目で進んだ。 50km を過ぎるころからおなかがすいてきて、あと 29km 、あと 28km とカウントダウンしながら牛丼屋が見えるのをまった。 実際には 81km あたりだったので、ひょっとして閉店したのか?とビビったが、あってよかった。 牛丼屋には 2 時間 20 分くらいで入っているので 24km/h を維持できていたから、トータル 15 時間の平均 20km/h にはまだ余裕があって、じっくり行こうと考えた。 そして、 PC1 を過ぎて、スタートからおよそ四時間半ちょっと過ぎ、 100km 過ぎあたりで、豪脚超特急な二人がやってきた。
偶然、その後ろにつくことができたので、ガンバってついていった。 PC2 までくっついていって、 PC2 でお礼を述べた。 PC2 は先にでて、一人旅をしながら、抜かれるのを待った。 で、抜かれたのだが、差がついちゃって、追いついたというか追い抜いたと思ったら当方がミスコースしたのだった。 大急ぎでコースに戻り、追跡を始めた。 PC2 の後のひときわ高いパワーの山は登りで二人に追いつこうとガンバったところだ。 実際には差が縮まらないだけで、見える範囲にいる程度だったが、このおかげで後で追いついた。
追いついた後、後ろで走っていたら、手信号で「お前も牽引しろよ」ということで、当方も豪脚超特急のローテーションに入って、一応三分の一くらい引いた、……と思う、……だったらいいな(弱気)。 二人のブレーキになってなければと願った。 こんな豪脚超特急の二人に、前で引けと言われるってことは、ホントにちょっとだけだろうが認めてくれたということで、大変うれしかった。 いや、キツかったけどさ。
PC3 手前から脚が攣り始めたが、何とか走っていたが、ゴールまであと 20km くらいのところで、完全に攣った。 捨てていってもらい、ゆっくり漕いでゴールまで一人旅になった。 でも、驚異的なタイムでゴールできたのは、豪脚超特急に乗れたからだ。 最初は寄生して無賃乗車状態だったが、後のほうはちょっとは貢献できたかなぁ……。
豊水橋の下の駐車場がスタート地点だったので、前日の夜からクルマを泊めて車中泊をした。 起きだして、食事を摂ったり、寒くて少し震えながら着替えたり、トイレに行ったりした。 受付を済ませて、リラックスしてブリーフィングに参加できた。
05:42 ブリーフィング中ブリーフィングが終わり、自転車の装備チェックをしていたら車検が始まった。 次々とブルベライダーがスタートしていく。 あせっても仕方ないので、ほぼ最後尾あたりで車検の列に並んだ。
05:57 車検の列スタートしてしばらくは出力を抑え目にして、列車を乗り継いで走った。 早めの列車がきたら、それに飛び乗り、後ろに引っ付いた。
06:06 ブルベライダー時間が経つとだんだん追い抜きや追い越されがなくなってくるわけで、写真の時間間隔も離れるようになる。 で、ハラがへって、予定の 80km 付近の牛丼屋を心待ちにしながら漕いでいた。
08:40 ブルベライダーついには牛丼屋の看板が見えて、自転車を駐車場に入れた。 牛丼屋は交差点の角にあった。 やっと牛丼屋に転がり込めば、注文をして、かき込んで早々にスタートするということで、おいしかったが、あまり味わったという感じにはならなかった。 でも、予定していたエネルギー補給ができた。 帰りも寄りたいと計画していた。
09:28 炭火豚丼牛丼屋で食べている間に、何人もブルベライダーが通過していった。 すぐさま、追いつけるわけでもなく、食後ということを意識して、またゆっくり目に走り始めた。
09:40 ブルベライダー10:07 PC1
牛丼屋で食べてから、一時間と経っていないので、軽〜くデザートを食べた。
10:11 PC1 での補給出発しておよそ 100km 、四時間四十分後に彼らはやってきた。 そう、当方は 6 時出発組だが、 7 時出発組だ。 つまりは、当方は平均速度 21km/h くらいで走行してきていたが、彼らは三時間四十分なので平均 27km/h で走って来ていた。 結構な速度差だったが、偶然信号で追いつけた。 ついていけるかもと、ちょっとガンバってみたら、ついていけたじゃないの! ということで、寄生して無賃乗車を始めた。
10:42 豪脚超特急この二人はスゴいんだな、巡航速度は 32km/h 〜 35km/h 位で走っていた。 信号からのスタートはダンシング! 当然ながら、当方の場合はダンシングといえないヘッポコな立ち漕ぎしかできないのだ。 だけど、ヘッポコであってもとにかく信号の後は大出力をひねり出して信号ダッシュ後にじんわりじんわりと寄せて追いついたら寄生するということで、とにかくガンバってついていった。 ダンシングの練習が必要であることを痛感したよ。
10:44 豪脚超特急とブルベライダー早い早い、この豪脚超特急はブルベライダーをガンガン抜いて進んだ。 抜かれていたブルベライダー達は通常の当方からみれば急行や特急クラスの早さだっただろう。 しかし、当方が乗っている列車は超特急だ♪ すごく早かったね。 この特急クラスの人達もガンバってついてくれば、後の負担が減っただろうとかちょっと思った。 何はともあれ、当方は必死についていったさ。 二人は言葉を余り交わすでもなく、巡航速度が 30 km/h を切るように落ちて「タれてきたかな?」というタイミングで後ろの人が出て、前が入れ替わるという感じだった。 以心伝心だったのかなぁ。 そんなことはわからないので、とにかくついていった。
11:40 豪脚超特急とブルベライダー出発からおよそ六時間二十分で 150km 先の PC2 に到着だ。 平均時速も出発から 100km の間の 21km/h から、その分を入れても 23.8km/h に跳ね上がった。 っつうか、 50km を一時間四十分だよ。 30km/h という猛烈な速度で走ってきたことがわかる。 当方もソレまでの 1.5 倍の速度ということでカナリ無理をしたので、もうあまり無理しないでおこうと思った。
12:21 PC2PC2 では軽く済ませた。 あと 70km ほど走れば、牛丼屋に寄って補給できるからだ。 そんな考えだった。
12:26 PC2 で補給したもの速度を落として走ろうとは思ったが、あわよくばまた豪脚超特急に乗れればいいなとか、スケベ心を出したので、早々に PC2 を辞した。 そして、もうすぐ PC2 に到着するブルベライダーらとすれ違った。
12:51 すれ違うブルベライダーでもって、ここら辺で痛恨の一撃、ミスコースをした。 豪脚超特急の二人に抜かれて、ガンバって追ったわけだが、追いついたところがちょうど右折すべきところだったのだが、直進してしまった。 300m ほどで気づいて、すぐに引き返した。 猛追して、追いつこうとガンバった。 そして、このブルベ最高出力を記録したのがこのあたりだ。 下の写真のすれ違うブルベライダーが対向車線にいるが、同じ車線、進行方向に蛍光黄色と蛍光オレンジの点が見えるだろうか?だいぶ追いついて見えるところまで近づいてきた豪脚超特急の二人が写っている。
13:00 すれ違うブルベライダーと進行方向には豪脚超特急の二人記録によれば、およそ 25 分のガンバりによって、豪脚超特急に連結できた。 その後、猛追時よりはガンバらない状態ではあったが、それなりにガンバって二人を追走していた。 当方のようなヘロヘロ自転車乗りであっても、少しは貢献できると見たのだろうか、列車に入れと手招きされた。 そして、ついには先頭へ出ろと。 あぁ、ガンバったさ。 とにかくガンバった。 信号の後はヘナチョコ立ち漕ぎであっても、最大加速をして、 30km/h 以上で巡航できるように引いたさ。
14:14 豪脚超特急当方などは、すぐにヘタれて 30km/h を維持できなくなるので、先頭を替わってもらっていたと思う。 まぁ、二人で走っていれば 1/2 の先頭なわけだけど、仮に当方が 1/5 しか引けないとしても、二人の負担は 2/5 に減るわけで、ちょっとは貢献できたと思いたい。 また、列車に乗っていたので勝手に降りるわけにも行かず、牛丼屋には寄らずに通過した。 PC3 の少し前から脚が攣っていたが、何とかゴマカして走っていた。 また、 PC3 の直前の橋で最後尾になった時にチギれて決定的に離されたが、当然 PC3 では停止しているので当方も追いついた。
15:58 PC3ここまでくれば、あと 50km だし、ついて行って、一気に走りきろうという気になった。
16:02 PC3 で補給したものPC3 で休んだので、少し回復したが、脚は完売御礼ということで全然回らず、パワーも出なくて、足を引っ張りそうになった。 無理やり走って、フィニッシュまでごまかそうと決意しようとしていた。 が、その前にモモが攣った。 脚が動かなくなったので、捨てていってもらった。 去り際に「回しながら走れば回復するよ」と言ってもらって、当方も走りながら回復を期待して走った。 結局最後の 20km ほどは一人旅になった。
16:09 豪脚超特急自分でついていって、こんなところでこぼしているのもアレだが、気分的には下の写真のような感じに引きずられている気分だった。 引きずり回されて「死ぬ〜」って叫んでいるような感じつうかね。 ま、ハァハァして、叫ぶ気力もなかったけどさ。
ゴールしてわかったが、豪脚超特急の二人はスゴい早い人たちだった。 およそ 11 時間ちょいで 300km を走りきる人達だ。 当方はこの二人に、猛追時を含めて 180km くらいお世話になったといえる。 おかげで、異常に早いフィニッシュとなった。 二人の力をいっぱい借りて走ったことを含んでも、 300km を 25km/h 弱で走りきれたなんて、自分でも恐ろしいわ。
18:23 ゴール地点の風景気温が低く、寒くなってきたのでフィニッシュ地点を辞して、帰路に着いた。 帰路はおよそ 80km で、コンビニで弁当などを購入して、食べながら自動車をチンタラ走らせた。 途中で、しんどくなったので、道路脇に停めて、仮眠を取った。 時間は測っていないが、自宅帰着時刻から類推するに、一時間近く眠ったようだ。 この仮眠のおかげで安全に帰宅できた。
帰宅したら、シャワーを浴びて、洗濯し、もう一食摂って寝た。 20:00 頃に床に就いたが、このとき「こんなに早く帰宅できるなら、明日休みを取らなくてよかったな」とか考えちゃったわ。 当初目標では 15 時間で走破だからして、フィニッシュは 21 時ごろで、帰宅は午前 1 時くらい就寝は 3 時ちょっと前かと予想していたので、床に就くのが予想よりも 7 時間も早かったわい。
翌日は仕事休みを取っていたので、休養ということで午前中はゴロゴロしていて、昼過ぎから草むしりをした。 翌々日からの仕事への通勤では脚の動きがちょっと渋かったが、自転車通勤の脚はボチボチ動いた。
アシの合う人と走れればあんなに早く走破できるのだと知った。 当方は、豪脚超特急の二人とアシがあうといえるほど、早くはないので、ムリヤリついていったために、最後までついていくことはできなかった。 それでも、身体が暖まった状態で、途中の猛追がなければとか、いい条件が整えば、彼らに全部ついていけたかもしれないとちょっと自身の成長を感じてうれしい。
反面、信号での停止状態からのスタートでダンシングが全然ダメなので、練習が必要だと感じた。 普段の通勤でも信号からのダンシングなどしないし、必要性もないしね。 マレに、もうすぐ赤信号とかでスピードを上げて、立ち漕ぎになることがあっても、それはダンシングという感じじゃなくてやっぱり立ち漕ぎでしかないから、ダンシングにできるように通勤で練習してみたい。
帰りの道すがら、コンビニで購入した弁当などが功を奏して、運転中にハンガーノックになったりせず、ケトーシスは起こっていたかもしれないが、ちゃんとビタミン B 群を摂り、炭水化物も補給したのでケトアシドーシスにまではならずに済んだと思われる。 多分、途中しんどくなって仮眠をとったあたりが、内科的にもっともエネルギー量が少ない状態だったのではないだろうか。 仮眠を取って、その間に炭水化物が消化吸収され、仮にケトーシスになっていたとしても炭水化物がエネルギーとして使える状態になって、復活したのではないかと考える。
長丁場のブルベを支えてくれているスタッフ、当方のようなヘロヘロ自転車乗りに声をかけたり付き合ってくださった人々に感謝の念をささげる。 また、豪脚超特急のお二人にも感謝の念を捧げたい。
思いつくところを追加してみたいと思う。 意見・感想も歓迎だ。
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