筆者は Open Street Map の GPS のログ取りに Colorado 300 を選んだ。 しかし、みてわかる通りというかあたりまえだが、アンテナが本体にくっついている。 よって、電波を良好に受信するには本体を受信しやすいところに設置しなくてはならない。
アンテナが本体にくっついているから問題なのであって、本体と離れたところにアンテナがあればいいじゃん! ということで、考えてみると外部アンテナ端子がある(下図参照)。
まず最初に検討するのは純正アンテナ(下図)で GA 27 というらしい。 しかし、これはどうも日本のサイトではイマイチわからなかった。 結局 Garmin 本家 をあちこちみてなんとなくわかったようなもので、確信が持てたわけではなかった。 しかも土台付きとはいえ、一万二千円強 (2009/02 現在) とフトコロには優しくない。 そのうえ、商品としての取り揃えも少ない。
ふと思い立って米国の amazon で検索してみることを思い立った。 「日本で買え」という旨の表示がでるが、入手難なモノを本家で買いたいと思うのは自然なことだ。 しかもっ! サードパーティがあるぞ。 外部アンテナだけで $16.95 で、土台が $6.45 だ。 なんか爆安じゃないか?(2009/02 現在) まぁ送料 (shipping fee) がそれぞれ米国内向けで $4.99 とでているが、円高の今 (90円/$ 程度) なら五千円でもお釣りが来るぞ。 個人輸入はちょっと怖いが、米国であっても amazon ならということでポチってみた。 結果 $38.40 だ。 出荷は 2 月下旬とかで、気長に待つことにしよう。
2009/02/01 の夜に発注したのに、 2009/02/08 の昼間に到着したよ。 二月下旬出荷ってあったのだけど… まぁ、早いぶんにはいいか♪
UPS で送ったようだ。 まぁ、 $15 の送料も出せばこんなに早いのかっ!はえぇ〜と感動。 ブツは上の写真の通りなのでそのまんまだ。
ということで威力を見てみたい。
電波が弱い屋内で実験してみた。 アンテナの場所がだいたい同じになるように、外部アンテナを外したときは本体のアンテナを外部アンテナのあったあたりになるように置いた。 表示させながら交互につけたり外したりしてキャプチャした図を掲載する。 誤差と衛星の電波強度グラフに注目して欲しい。 画像をクリックすると原寸サイズで見られる。
(2009/03/01 追記)
下の電力消費の時に取ったログで精度をより視覚的に捕らえられることを発見した。
…そうログを JOSM を使って同じ縮尺で表示してみると一目瞭然だ。
左の画像が外部アンテナをつけないで本体のみで表示したもので、右の画像が外部アンテナをつけた場合だ。(画像をクリックすると原寸で表示する)
位置は同じハズだが、外部アンテナをつけると微妙に右にズレてるように見えるが気のせいということにしよう。
(2009/07/22 追記)
Colorado300 本体のみの時にはどれだけ待っても精度(GPS Accuracy)は 3m が下限だった。
しかし、外部アンテナを付けたらなんと 2m の精度(GPS Accuracy)が出た。
ということで、ますます外部アンテナはオススメだ。
アンテナの裏側をみると High Gain Amplified GPS Antenna と出ている。 なぬ?「 Amplified 」となっ? すなわち増幅しているので、電気を使っているハズだ!それは心配事が増える! 「電池のモチについて→ colorado300 は電池バカ食いするので外部アンテナを付けることでさらに電池寿命が短くなるのではないかと心配だ」と懸念した。 どうやって測定すればいいか思いつかなかった。 画面が消えるまでビデオ撮影する? それとも精密電力計を使う? いろいろ悩んだ。
そうだ!バッテリが切れるまでログ取りすればいいのだと試してみた。 ということで、下の手順で調べた。 そして、その結果は下の表の通りで、差があるとは言い難い結果でログ取得には気にする必要はなさそうだ。 極端に短い時間のところは間違って電池交換を忘れたかも… 外部アンテナのアリ/ナシを交互に実験してみたのは、気温とかバッテリのローテーションとか衛星の状態などの影響を減らしたいと思ったからだ。 また電池の持ち時間が 12 時間前後であるが、これは移動しないで机の上に放置していたせいで、 Colorado300 をなめちゃぁイカン! フィールドに持って行って移動して回ってると、今回実験に使った eneloop といえども六時間程度で電池が切れたりするのだ (笑)!
状態 | 記録開始 | 記録終了 | 記録時間 |
---|---|---|---|
外部アンテナなし | 2009/2/14 3:24 | 2009/2/14 14:33 | 11:09 |
外部アンテナあり | 2009/2/14 15:04 | 2009/2/15 2:35 | 11:31 |
外部アンテナなし | 2009/2/15 10:18 | 2009/2/15 22:00 | 11:42 |
外部アンテナあり | 2009/2/15 23:18 | 2009/2/16 10:53 | 11:35 |
外部アンテナなし | 2009/2/16 11:38 | 2009/2/17 0:29 | 12:50 |
外部アンテナあり | 2009/2/17 6:47 | 2009/2/17 19:24 | 12:37 |
外部アンテナなし | 2009/2/17 21:03 | 2009/2/18 9:06 | 12:02 |
外部アンテナあり | 2009/2/18 13:42 | 2009/2/18 13:46 | 0:04 |
外部アンテナなし | 2009/2/18 21:10 | 2009/2/19 9:35 | 12:24 |
外部アンテナあり | 2009/2/19 14:10 | 2009/2/20 2:30 | 12:20 |
上記実験により明らかに外部アンテナを付けたほうが電波をよく受信し、誤差が小さくなることがわかった。 恐れていた電力バカ食いもなく、外部アンテナの有無で電池のモチは Colorado300 くらいの電力消費なら、目に見えて変わることはなさそうだ。(「電池一本で 100 時間もちます」みたいな装置では影響は大きくでるかもしれない) 外部アンテナ本体も小さいので電波受信に有利な場所に取り付けるための自由度が高くなった。 さらに今回はお試しで $38.40 で購入してみたが、お安く性能アップできるということがわかった。
いくつか課題や懸念事項が思いついたので、メモしておく。
思いつくところを追加してみたいと思う。
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