去る 2009 年に Open Street Map でログを取っているうちに自転車を乗り換えた。いつのまにかブルベにチャレンジも始めてしまった。
当方が乗っている CX900 は普段はロード自転車に混じって走ると場違いだが、なんとか交ぜてもらって走りに行っていたが、本当はシクロクロス(英語で cyclo-cross )用の自転車だ。
当方が時々顔を出している自転車屋さんの 2010 年 8 月は 22 日のツーリングは「 MTB &シクロクロスツーリング」だった。 初めての自転車でオフロードな体験だったわけで、落車一回な情けない状況にもなったりして、それなりに面白かった。 ツーリングの最後に「あんたもレースにでないか?」と誘われた。 ブルベは一回は断ったのにやっぱりでてみる当方自身を思い出して、「スケジュールが合う限りでてみます」と応えた。
「シクロクロス」について、どうももともとはロードレースの選手の冬季トレーニングの一環として始まったそうだ。 まぁ、当方の場合はタイヤを換えるだけで参加できるという敷居の低さが参加してみようと思った最大の理由だ。
で、自分のためにどういうコト・モノが役に立ったかとかそういうメモを残そうと思う。 なんと言っても、オフロード経験はないに等しいわけだから、いきなり実戦という無謀(そう、ハカリゴトはない)な挑戦でもある。
とりあえず、でてみるのは店長に勧められた GP Mistral だ。 クラスも C3 と言われてよくわからなかったが、初参加男子選手のカテゴリ 3 なら Category 3 だから C3 と想像してカテゴリ 3 に参加することにした。 マスターズなら 40 才以上だから当方も参加可能なのだが、ソッチのほうが厳しいのかな…。
装備と練習について記述する。
練習は通勤がメインだ。 他には三本ローラーでヌルく一時間ほど漕いで終わることを時々する。 基本的にはブルベで痛感した持久力なさ対策の持久力向上のための練習ばかりだ。 だから特別な練習は特にしていない。
何もわからないので要項を読んでみると、 「使用する自転車は公道を走行することに適している自転車であれば特に規制はありません。各自 において十分な整備のもとに大会に参加してください。 ※ただし、競技に関係しない付属品は競技中は外してください。」 とある、尾灯とか前哨灯とかはどうなんだろう? 道路交通法では必要なんだが、レースには直接は関係ないしな。 当日聞いて、不要だったら外すことにしよう。…なんてくらい、当方はあまく考えている。
装備については、第一戦当日他の人の自転車をみると、尾灯も前哨灯も装備されていないので、試走の後に取り外した。
C3B は 24 人完走で 17 位だった。 うひー全然ダメじゃん>オレ! 5 周で 30 分くらいなトップと 周回遅れにならずに済んだけど 5 周で 35 分な当方では一周あたり一分も違う。 …ま、そういうことがわかった (笑)
項目 | 単位 | 平均 | 最大 |
---|---|---|---|
心拍 | bpm | 168 | 179 |
スピード | km/h | 20.9 | 32.8 |
ケイデンス | rpm | 84 | 170 |
パワー | W | 201 | 747 |
当方に GP Mistral を勧めてくれた店長のデータを発見(下記参照)した。
〜〜〜走行データ〜〜〜〜(ポラールS720i パワーセンサーにて計測)
心拍 平均173bpm/最高184bpm
速度 平均 25.6km/h 最高39.9km/h
ケイデンス 平均84rpm/
パワー 平均289watt/最高905watt ←スタート直後の加速の時
店長は C1 クラスなので、比較するのもおこがましいが、当方が目標にしてもバチはあたるまい。
心拍は年齢相当分、すなわち 5 才違うので、仕方ない。 速度もパワーも 2,3 割違う。 偶然ケイデンスも同じなので、単に当方のパワー不足が最大の原因だろう。 やっぱり C1 クラスの人は違うなぁ。 C1 のトップはもっとスゴいのだろう。
反対に言えばパワーを四割上げれば二割近くスピードアップできる可能性があるっちゅうことだ。 今回は、体調よく最高のコンディションだったので、体力的には最高のタイムだと思うので、現在の実力はこんなモノだ。 はじめてのレースで、初めてのシクロクロスなので、技術的にはまだできることがある。
前回は 24 人中 17 番目だった。 今回は 22 人中 13 番目だった。 相対的には前回よりもちょっと早いようでもあったが、女性ライダーが男子 7,8 番目の間に入っているから実質 14 番目だ。
項目 | 単位 | 平均 | 最大 |
---|---|---|---|
心拍 | bpm | 170 | 186 |
スピード | km/h | 20.3 | 37.9 |
ケイデンス | rpm | 83 | 182 |
パワー | W | 192 | 721 |
今回は走行ラインの精密化とペダリング高回転を課題とした。 精密化は概ね達成できたような気もするが気のせいかもしれない (^^; ケイデンスの平均は脚を止めている時間があったため落ちたが、ペダリング中はやや上がったのでボチボチかなぁ。
目を引くのは心拍で、前回限界だと思った値がさらに上昇して、心室細動までもう少し (笑 当方は年食ってるので計算上の心臓拍動限界は 177bpm だ。 前回の最高は誤差かなと思ったが、今回はさらに数値があがって誤差じゃすまないようだ。 次回はもっと心臓が負荷かかるか? がんばれ>オレの心臓
今回は 35 人中 21 番目だった。 U14 ライダーが C3 9,10 番目の間に入っているから実質 22 番目だ。
スタートはごぼう抜かれした。 せっかく最前列の一番内側というおいしいポジションだったのに、貧脚な当方にはもったいないことだった。
項目 | 単位 | 平均 | 最大 |
---|---|---|---|
心拍 | bpm | 170 | 183 |
スピード | km/h | 17.4 | 36.0 |
ケイデンス | rpm | 82 | 177 |
パワー | W | 178 | 772 |
試走して、漕いでいるときに重い重いって思ったら、下の写真のようになった。
泥と枯れ草があちこちに溜まりまくりな状態でもう、ごめんなさいって感じだった。 本番のときは試走よりは溜まらなかったが、それでも重くて難儀した。
今回は走行ラインのさらなる精密化とペダリングの低回転と飛び乗りを課題とした。 精密化はかなりいいセンいったような気もする。←自画自賛 ケイデンスは低回転を狙った割には前回と変わらなくてツマラン。
心臓はガンバっている。
今回のハイライトはパワー(下図のパワーの曲線参照)だろう。
平均が大幅に下がっているが、最高パワーとその発揮したタイミングだ。
なんと、最後の一分が非常に大パワーを発揮した。
ピークパワーとして、スタートからゴールまでの 34 分 40 秒間のうち、
5 秒間…スタートから 34 分 30 秒〜 34 分 35 秒 565W
30 秒間…スタートから 34 分 09 秒〜 34 分 39 秒 408W
一分間…スタートから 33 分 40 秒〜 34 分 40 秒 308W
二分間…スタートから 07 分 48 秒〜 09 分 48 秒 242W
以下略
ってな感じで、全 34 分 40 秒間のレースのうち、最後の一分間の最後の三十秒間の最後の五秒間に最高パワーを発揮したという、本当のラストスパートを決めた。
が、追いつかなかった。 orz いや、追いついたが、後輪の半分くらいまでで、抜けなかった。 逃げられた。 まぁ、限界まで攻めたがダメだったということであった。
今回は、忘年会で前日の夜にしこたま呑んで体がちょっと重かった。(爆
スタートは前回と同じくごぼう抜かれした。 前回に輪をかけてドロドロの中を走るシクロクロスレースで、なかなか興味深い体験だった。 ガンバって走ったが、それでも成績は振るわなかった。
項目 | 単位 | 平均 | 最大 |
---|---|---|---|
心拍 | bpm | 170 | 183 |
スピード | km/h | 17.4 | 36.0 |
ケイデンス | rpm | 82 | 177 |
パワー | W | 178 | 772 |
朝会場に向かう途中で、ふとアクセルペダルの動きが渋くなった気がした。 まぁ、最初は「おーオートクルーズみたいでいいなぁ」と思ったが、ペダル周辺にケリをいれても直らない。 ブレーキを踏むと減速するものの、当然だがブレーキから足を離せば加速して同じ速度になった。
ちょっと踏んでみたら、その状態で固まった。 ふむ、機械的トラブルみたいだと思った。 じゃぁということでベタ踏みしてみた。 (←ちょっとバカ)
急加速になった。←あたりまえ。 アクセルはペナペナになって踏んだ感じがなくなった。←依然として加速中 (軽自動車だから急加速といえども加速はニブいのだ) 仕方がナイのでクラッチを切ったら、レッドゾーンに針が飛び込んでリミッターが効いた。
ということで、こりゃだめだとエンジンキーをひねってエンジンを止め、惰性でクリーニング屋の駐車場に飛び込んだ。 さて、どうしたものか?と思ったが何度アクセルペダルを踏んでも戻ってくる様子がない。
おー、そうじゃ JAF を呼べばいい。 全国共通ダイヤルにかけたら PHS からはかからない orz
ということで、関東の局 (だけど 03- から始まる)にかけて、現在位置を述べたら 15 分でくるとか。 その間にアクセルペダルのカバーをはずしてみたら、あー、ワイヤーがたるんでる。 どこかでひっかかってることがわかった。
で、当方が乗っているクルマはスバルのサンバーなのでリアバンパーを開けて、見てみるけどアクセルワイヤーらしいのは見えない。 じゃぁ、荷台の下のエンジンルームにあるのかなーと。 自転車を下ろして、荷物を移動していたら JAF のクルマが到着。 早速見てもらって、エンジンルームをあけるとアクセルワイヤー発見、さすがプロ。 当方の想像通り、アクセルワイヤーが引っかかってるようだった。 オイルを注してアクセルペダルをプコプコしてみて、ひっかからないようなので、当方がすぐに修理に持っていくという条件で自走することになった。 当方のリスクでレース会場に向かったんだけどね。
途中またひっかかってアクセルが全開で固まったが、同じ作業というか、アクセルワイヤーを戻してレース会場に向かった。 おかげで試走できず。
年末年始で工場だって休みだろうに… まぁ、ボチボチ修理だすか。 (後日、修理工場に行ったら、部品発注してもすぐにはこないので「部品がくるまでそのまま乗っとけ」という指示だったので、普段通り使用している)
出走 48 人中、同一周回完走 41 人で、 29 番目だった。 やっぱりどちらかというと遅い。 残念ながら、これが現在の実力だ。 心臓だってガンバって 174bpm をたたき出しているし、のどが変になるくらい呼吸もしたし、着替えているときに腹筋が攣るくらいだったし、抜けるときには抜いた。 もちろん、また最前列だったのだけど、いつものごとくゴボウ抜かれしたわけで、 25 台くらいに抜かれた計算だ。 心臓も肺も血液も筋肉もガンバった。 もっとガンバれるように鍛えよう。
レース後がまた一仕事だった。 下の写真のように脚はドロドロだった。 いわばチョコレートコーティングのごとき泥コーティングだ。
どこから手をつけたらいいか悩むほど泥だらけだった。
前回 (11/24 GP Mistral #4) のレースの後、溝の水溜りで自転車を洗っている人を見かけた。 ソレをマネしようと、ブラシとジョウロを持ってきたら、大活躍だった。 もし、またシクロクロスレースに参加することになったら、ブラシとジョウロははずせない。 高圧洗浄器を持ってくるところもあるが、そんなものは持っていないし、買えないので今回のセットを持参することにする。
下は各種測定値のグラフで、まぁガンバったことは見て取れるが、それだけだ。
楽しめたイベントだったが、貧脚を露呈することになった。 トレーニングしようという気になったということも実りがあったと思う。
何かあったら、思いつくところを追加してみたいと思う。 意見・感想も歓迎だ。
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