2016 BRM925 あおば 200km 伊豆

BRM925 VCR Aoba 200q Idu in 2016, by SHIBATA Akira.
作成 2016/09/28

はじめに

20160925-09:29 沖に見えるはおそらく初島

今年はツいてない気がしたが、一週間前に BRM917 神奈川 200 箱根を走り切れた。  だから、今年のアタック! 299 を完走できたのは、フロックじゃなかった気がしてきた。  そんなわけで、検証の意味も込めて、第二弾ということで、 200q なブルべだ。 

ただ、いろいろ時間がなくて、食べ物の買い出しとか、自動車がなんとなく調子が悪いとか、そういうアレコレをこなすことができにくい。  何も悪いことが起こらない前提で、ブルべの前の夜には食べ物の買い出しに行き、ブルべを終えたら、ソッコー帰宅して、炭水化物補給をして、風呂に入って、自動車を点検・修理にだそう、そのためにはブルべを 10 時間切りで走り切らないと時間が足りないハズ。  そんなことを考えつつ三回目(一回目はあばらを折った、二回目はハンガーノックで死にそうになった)のこのコースに挑戦だ。 

本番前夜まで

いまさら SR (SuperRandonneur) を目指そうとするなんて、遅すぎるともいえるが、一応 300q は走り切れたし、先週は BRM917 神奈川 200 箱根で 200q を走り切れた。  あとは 400km , 600km を走破できればというところだが、長距離に脚と内臓を合わせるようにするためにも、もう一回ブルべを走っておきたい。  ってなことで、出発場所は近いし、過去の二度の挑戦の伊豆コースでは、二年前にあばらを折り、一年半前ではハンガーノックで死にそうになって、吐き気と戦いながら布団の中で寒気に震えたという、当方にとってはイワクのツいているコースでもある。 

走行について、机上の作戦

(去年は強いのがあったが)風さえなければ、メーンイベントな傾斜のキツい坂が一本と、坂二本で、あとはだいたい平地っぽいというコースレイアウトだ。 

このメーンイベントな坂は傾斜がキツい。  平均 10% くらいとのことだから、場所によっては 15% を超えるだろう。  ま、当方などはいざとなったら押しを入れるから、傾斜はあまり気にしなくていいだろう。  前回のブルべで、およそ時速・標高 800m というペースで登れたところから、漕いで登れたとしてという仮定で計算してみた。  一本目がおよそ 500m 登る→ 38 分くらい。  二本目はおよそ 230m 登る→ 25 分くらい。  三本目はおよそ 100m 〜 150m くらいか、ほかにも 100m 前後のアップダウンが数か所って感じか。 

風があまりない前提で、第一目標は完走、第二目標 10 時間切りとした。  でないと、自動車を点検・修理に出せないよ。 

新装備


今回は新装備はない。  何もかえるところはない。  前回のブルべから一週間で、そのまま、シマノの WH-RS81-C50-CL と貼り付ける老眼鏡を引き続き使用している。 

20160925-05:45 今回の自転車の写真

コース

2016 BRM925 あおば 200km 伊豆

コースは湘南台〜修善寺〜湯ヶ島〜伊東〜湘南台となっている。  下の標高図のようにだいたい平地を走っていて、 PC1 をすぎて 20q すぎくらいからメーンイベントのおよそ 5q で 500m 弱ほど登るという平均斜度 10% の坂を越えて、その後は 500m 弱を一回と、こまごまとした登りだけという比較的イージーな設定だ。  前回のブルべ同様の作戦で、メーンイベントのフモトまでは 200W 弱を維持して、メーンイベントからは 200W 制限を外し、だからといって、無茶をせず、せいぜい 250W なら三分程度までにして、じっくりと漕いで行けばすんなり完走できそうに思う。 

標高図

ブルべ当日

スタート地点は何度か行っている公園で自宅からは 30 分もあれば到着できるところだ。  ブリーフィングが始まるのが 05:30 ということで、自宅発を 05:00 ちょっと前とした。 

今年の結果

今回の目標は完走。  第二目標 10 時間を切ってのゴールだ。  ソレに対し 9 時間 30 分くらいと第二目標クリアだった。 

ダイジェストとしては下のように心拍や出力が推移した。  写真で、だらだらと当方の感想をグラフの下に流してみよう。 

今回は心拍・ケイデンスは後半も維持できており、パワーがちょっとタレたがおおむね維持でていた。  今回は過去の経験のなかで最もダメージの小さいブルべだった。 

推移

スタート前

自宅をでたのは五時ちょうどくらいだったか、特に問題もなく到着できた。  というか、到着したときにブリーフィングが始まった。  ぴったり過ぎて、ビックリだった。 

20160925-05:31 ブリーフィング

ブリーフィングではいろいろ脅かされた。  登り始めると修善寺までコンビニや自販機がないので補給できないとね。  でも、その登り口のところにファミリーマートがあるから、そこで補給するとよいとかおしえてくれていた。  国士峠は、すれ違いも、追越もほとんどないから、崖から落ちたらサヨナラなので、落ちるなとか脅かされた。  実際には、サイクルイベントがあったようで、対向の自転車がいっぱいきたのだった。 

ブリーフィングが終わると車検が始まった。 

20160925-05:46 車検の列

ボヤっとしていたら、車検の列があっという間にできたので、待っているよりは小用を足して来ようとトイレに行った。  トイレを出たら、もう誰もいない♪  ということで、車検をしてもらって、漕ぎだしたのだった。 

スタートから PC1 まで

20160925-06:08 お世話になりました

スタートしてすぐは、当方にとっての信号地獄。  最初の 10 個くらいの信号は全部引っかかった。  前に見えていた人(最後に映した写真の方)も、引っかかっていたが、当方よりは早いらしく、そのうち引っかからない信号があったようで見えなくなった。 

そのうち、後ろから二人組が当方を抜いていった。  ちょうど、信号の減るところとなって少しついていけたが、すぐにちぎられた。 

20160925-06:24

ところが、お二人はミスコースをやらかして、当方が抜いてしまった。  当方は、加速が鈍く、後ろからイラついていたかもしれないが、抜かれないのをいいことにそのまま走っていた。  上の写真の湘南銀河大橋へ上がる登りで抜かれた。  写真の中央には、まだお二人が見えるところにいることがわかる。  おりしも前日までの雨で空気が澄んでいる上に、雲が切れて、富士山がきれいに見えてもいたのだった。 

20160925-06:56

スタートして一時間くらい走ると、ボチボチ、ブルべライダーを見かけるようになるのだった。  信号は多く、ほとんどの場合、信号スタートで離され、赤信号で前走者が停まると追いつくというような感じで、ゆっくりゆっくりと進んでいった。  まだ、元気だったから 150W 以上をなるべく維持しつつ、 200W を超えないようにするってのは、わりと難しい。  これが、 100q 以上走ると、気合を入れないと 200W 台に乗らないから、あんまり制御という感じじゃなくなるんだよね。 

20160925-07:14

天気もいいので、上の写真の一番後ろに一般ライダーがいるように、ブルべライダーだけでなく、一般ライダーも同じ方向に走っていた。 

20160925-07:17

20160925-07:19

20160925-07:28

20160925-07:44

そんなこんなで、スタートから二時間も経たずに PC1 に到着した。  PC1 ではトイレ待ちをしているときに、もじもじしちゃった。 

PC1 から PC2 まで

本日のメーンイベントのある区間だ。  平均斜度 10% ということで、きっと 15% 以上のところもあるのだ。  こんなところを走っていると 10% を切ると、緩やかに感じるかもなーと思った。  メーンイベントにはいる直前にコンビニがあるから、そこに寄るのもよいといわれたが、当方は十分な水を持っていたので、コンビニには寄らずに登り始めたのだった。 

20160925-07:53

コマかいアップダウンを繰り返して、メーンイベントのフモトに向かって走った。 

20160925-08:11

丁度、二人の方と一緒にメーンイベントの坂に突入した。  なお、下の写真のようにおひとりしか写せなかった。 

20160925-08:57

20160925-09:04

20160925-09:12

日差しも強くなってきていて、休んでいる人がいた。 

20160925-09:13

押している人もいる。  当方の考えでは、停まって休むよりは押しているほうが正解だ。  5km しかないのだから、時速 5km で進めば、一時間で登り切れる。  まぁ、自転車を押しているからと時速 3.33km なら、一時間半かかるが、停まって時間を過ごすよりはマシと考える。 

20160925-09:19

停まってスマホをいじっていると、何かポストしてるのかなーとか思ったりする。  まぁ、休憩がてらスマホというのは悪くないようにも思う。 

20160925-09:25

登っている人もいるが、停まっている人もそれなりにいるのだった。 

20160925-09:28

停まらないまでも、蛇行をしていて、道の反対側にまで行っている人もいた。  その方が楽だもんねー 

20160925-09:29

上の写真の自転車は、後ろから見るとちょっとミョーだった。  クルクルとクランクを高いケイデンスで回していたのだ。  近寄ってみると、ずいぶんな隙間のあるリアフォーク、フロントフォーク。  よく見れば、フロントギアと、後ろギア、後ろギアのほうがでっかい。 

そう、マウンテンバイクのフレームに、 25C くらいのロードホイールがはまってるのだ。  ディスクブレーキだから、こんな芸当ができるのか、スピードは置いといて、いい感じで漕いでいた。  声をかけてみれば、ギア比が低いようでラクだとおっしゃっていた。  フロントのインナーは小さすぎるのか、別の理由であるかは不明だが、インナーに入れない縛りをしているとのことだった。  当方などは、すぐにフロントはインナーに入れちゃうし、リアは一番ロー側に入れちゃうよ。 

20160925-09:34

20160925-09:35

計算上、時速標高 800m とは算出したし、概算でてっぺんまで 38 分とは計算したけどさ。  登り始めは 09:00 ごろだと思っていたので、てっぺん到達は 09:40 〜 09:45 くらいだと思っていたよ。  でもさ、写真で確認すると登り始めは 08:57 ごろで、てっぺん到達は 09:35 って、 38 分ぴったりやんけ!  まとめを書いている今、自分で、自分にビックリだよ。 

20160925-09:35

てっぺんで休んでいる人のそばで、当方はキューシートの組み換えをした。 

途中、サイクルイベントなのだろう、たくさんの自転車とすれ違いながら、 PC2 を目指した。 

20160925-10:23

ってなわけで、一年半前の同じコースの2015 BRM308 あおば 200km 伊豆と同じ時間で PC2 に到着した。 

ちなみに、アバラを折った、最初の挑戦な2014 BRM914 あおば 200km 伊豆はここまでの間にトんであばらを折って浅い息でブレーキも甘い状態で走ってきてなお、 10 分早い 10:13 に到着している。  その時はどんだけ早かったか……というと、山伏峠通過は約 30 分ほど早い 09:08 に通過している。  2014 年は当方の過去最強だった年で、2014 アタック! 299 でも、自身最速の 7 時間 53 分だった年で、すげー早かったのだった。  あばら折っても、 10 時間 9 分で帰ってこられたのだから、早かったのだろう、もう覚えてないや。 

PC2 から PC3 まで

この区間は、登り二本をこなして、海に出たらだいたい平地になる手前の区間だ。 

20160925-10:29

そろそろ、朝食の分の炭水化物が枯渇してくることだろうと、おにぎり二個とサイダー、そして、身体に喝をいれようとコーラを摂った。 

20160925-11:04

山伏峠へは、メーンイベントと同じくらいの高さをのぼるので、かかった時間も同じくらいだった。  サイクルイベントの人たちとは対向で走っていて、峠のてっぺんで停まっている方々がいたので、てっぺん通過写真を兼ねて撮影した。 

20160925-11:43

もうね、誰とも会わないわけよ。  冷川峠もずっと一人、下るのもずっと一人、 PC3 に近づいたころ、遠くに見えたので、ガンバって追いついたくらい。 

20160925-12:00

PC3 直前に追いついた前走車。  当方も PC 滞在時間が短いが、この写真の方も短かった。  当方より一分くらい先に到着して、一分くらい先に出て行ったのだった。 

20160925-12:01

ちょうど昼飯時だが、すいている駐車場の PC3 に到着した。 

PC3 からゴールまで

ここまでくれば、あとは 80q くらいで、若干のアップダウンがあるかなーってなくらいだ。  そう思っていたが、実際には結構あって、ツラいことを思い出したのだった。  幸いなことに、風は特に感じられず、無風状態として走行してよさそうだった。 

20160925-12:05

ゴールまであと 80q 程度と思うと、補給は少なくてもいいかなーと手抜きになってしまう。  缶のコーラがあったのでそれとビタミン補給とした。 

20160925-13:31

PC3 で水を 1 リットル買おうと思っていたが、忘れていて、途中の自販機で 500ml のオレンジジュースを買って飲んだ。 

20160925-14:21

早そうな一般ライダーにくっついて走ったりもした。 

20160925-15:03

上の写真の方は、朝一番で、一瞬だけ一緒に走った方で、信号でだんだん離れて見えなくなった方だ。  てっきりやっと追いついたと思ったら、 DNF でリタイヤしたんだと。 

20160925-15:30

ま、そんなこんなでゴールできた。  自動車を点検・修理に出すために、ソッコー辞して、帰宅した。 

ゴール〜帰宅

ゴールして、疲労はあるけど、もう一周も可能そうな感じがした。  ハラが減ったので、背中に残っていたアンパンを一個ほおばって、帰宅までのごまかしにした。 

その後

当日

帰宅してシャワーを浴びた。  チ○チ○がシみた!  そう、どこかに当たっていたようで、皮がすれていたのだった。  だからと言って、石鹸使わないわけにも、洗わないわけにもいかないので、痛いのは生きている証拠と心の中で繰り返して、洗ったのだよ。 

筋肉痛はふくらはぎにちょっとあった。  ヒザの腱痛は特になく、筋肉疲労があるくらいだった。  プレ夕食を摂って、着替えたら、自動車の中を片付けて、ブルべ装備のまま自転車を積んで、神奈川スバルへ Go だったのだ。  自動車を預けて、帰宅し、洗濯と本格夕食を摂って、写真とパワーデータを転送して寝た。 

翌日

自転車で出勤し、ふくらはぎの筋肉痛が残っていることを感じ、あとは疲労感だけで済んでいた。  パワーは、あんまりでなかったが、それでもいつもの 2/3 くらいは出ていたかな。 

翌々日

回転(ケイデンス)はソコソコにでていた。  疲労感は少し残っていた。 

上昇率

登攀上昇率

今年のアタック! 299で分析してみて気づいだが、一定時間に登れる上昇率は今回も一定だった。  見事に直線だ。  後半も心拍(赤線)は維持できているが、パワー(橙線)とはメーンイベントの登りでズレが発生して、後半はもっと離れている。  これが、タレなのだろう。  鍛えれば、前の方と同じようにパワーと心拍は同じように推移させられるのではないだろうか。 

でも、脚は痙攣の前兆もなく、パワーもそこそこに最後まででていたので、来月にある予定の 400q や 600q は今回のようにパワー制限をつけて 150W くらいでずっと走るように努力し、 200W を超えないようにすれば、走り切れる可能性が高そうだ。 


最後に

なんのかんの言っても、完走できた。  ブルべの後に予定していたことも、こなせた。  ダメージも小さかった。  残るは 400q と 600q だ。 

VCR 横浜あおばの方々、サポートのメンバー、各出走者には感謝している。  この場で感謝の意を表したい。  願わくば、当方が誰にも迷惑をかけていないこと、誰かの力になれればと。 

ということで、終わった。  質問・意見・感想も歓迎だ。 


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