BRM619 埼玉 400 アタック長野

Challenging brevet 2010 BRM619 Saitama 400 attack Nagano, by SHIBATA Akira
作成 2010/06/22 随時更新

はじめに

去る 2009 年 7 月に CX900 に乗り始めて、一年経たずにブルベに参加を始めた。 一応 200km300km400km も膝を痛くしたけれど完走できている。 600km を走りきって、 Super Randonneur (シューペルランドヌール:仏、スーパーランドナー:英) 、略して SR を自称できるようになった。 雨装備必須といわれる梅雨時のツーリング、どれくらいヒーコラいうのか体験してみたいと思う。

ブルベについて

ブルベ」について、ルールや詳しいことはオダックス・ジャパンのペイジをみて確認しよう。

で、自分のためにどういうコト・モノが役に立ったかとかそういうメモを残そうと思う。

具体的方法

対策・装備について記述する。結果は後述。

対策

休息について

過去の走行時間は下の表の通りだ。

認定時間平均速度
200km12h33m15.9km/h
300km19h35m15.3km/h
400km25h18m15.8km/h
600km33h49m17.7km/h

なんか 600km でオレは化けたか?と思うくらい、早くなってる。 賢くなって、後半の脚のヘタレ度合いをマシにできるようになったからだと信じたい。

400km どころか 600km も寝ないで走りきれたので、まとまった休憩はいままで通りナシでいこうと思う。

左手の問題

600km 走って最後の 100km くらいは、左手が痛くて、握力もなくなった状態になっていたので、ジェルパッドを使用してみる。

装備

基本的装備は BRM320 埼玉 300 アタック愛鷹同様だ。 今回もコマ図スクローラを使おう。 また、膝の腱痛や筋肉痛にむけてエアーサロンパスをこんどこそ持っていく(前回の 400km には持っていくの忘れた)ことにしよう。

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上の写真中右前方がコマ図スクローラでメインナビゲーション用だ。 コマ図スクローラにクリアケースに入れたコース高低図に書き込みをしたものをテープで貼り付けた。(役立ったが、実際にはジャマなことが多く、時々見る程度でよかった) 中央に Colorado 300 (GARMIN(ガーミン) Colorado 300(日本版) 62234) を取り付け、ミスコースしたかなーと思ったときに確認のために使う。 Colorado 300 の左隣の黒い方が、距離計(キャットアイ CC-CD200N サイクルコンピュータ ケイデンス付き アストラーレ CC-CD200)だ。 Colorado 300 の左隣の黄色い方が、今回投入の最終兵器で、下の項を見てくれ。 ハンドルが白いのはバーテープではなく、ジェルパッドを取り付けたからだ。 普通はバーテープを巻く前にハンドルに取り付けるのだが、面倒なのでバーテープを取らずにジェルパッドを置き、キネシオテープを巻いてみた。

最終兵器投入

今回は「制御者のいないソリ曳き犬」の汚名返上するべく最終兵器の投入だ。 最近、上梓した本(気に入ったら読んでオクレ)の稼ぎを突っ込んで、 パワータップを導入する。 いきつけの自転車屋さんでお願いしたわけだが、ウケた。 そりゃそうだろう、十万円の自転車に二十万円のハブ&ホイールだ。 こんな組み合わせは日本には他にいないだろう。 しかし、トレーニングにもつかえるし、そもそもブルベにおいては過出力で膝が痛くなるのだから、それを押さえるためだと話したら納得してもらえた。 普段使いするには盗まれそうで恐ろしいので、普段は通常の後輪で、ブルベとかトレーニングとかツーリングとかのソの時に一張羅の後輪を使う方向にしたいので、交換しやすさを考えてスプロケットまで含めた後輪一式をお願いすることにした。

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願わくばとってもお安いとうれしいがそうも行かない。 しかし、当方のようなスカポンタンのノーミソで持っている力を全開にしたがるのに、すぐ売り切れるヘタレ出力な脚を有効に使うためには、いかに消耗を押さえるか、それが課題だ。 だから出力を数値で出してもらって、身体感覚によらないリミッターとしたい。 本当は同じような思いをしている人が多いと思う。 そういう人こそパワータップが必要なのではないか?…そう思う。

ちなみにパワータップによる重量増だが、もともと車体が約 10kg とやや重めであり、ブルベ用の荷物も重装備系であるので誤差に入るといっていいだろう。 ちなみに現在のホイールも充分なのでディープリムとかそういうギミックはいらない。 っつうか、それが問題になるほどのスピードで走ってないよ。 そういうレベルで走れるようになってから、そういう自転車に乗って、そういうスピードで走るのだから、今は CX900 だ。 だいいち CX900 の限界を超えられるほどの力がまだないし、コレがオレを育ててくれた自転車だとか言う前に人生が終わるだろう♪

コース

今回 GPS でのコース確認に使わせてもらった MPRB さんの作だ。

結果

「うちゅう(雨中)サイクリングの予定がむちゅう(霧中)サイクリングだった」ってなブルベだった。 雨の予報だしたの誰だよ!

スタート前

朝食にしようと思った品、焼きそば、バナナ、どら焼きは今回はナシ

今回もペヤング超大盛やきそばで直前カーボローディングだ。 なんたって炭水化物が 130g も摂れる。 これから汗かくから塩分も摂れていいことばかりだ。 ブルベ前の食事にはもってこいだと思う。

バナナは消化吸収がよくて、ミネラルの補給にいいらしい。 トライアスロンとか持久系の競技の補給にもよくでてくるのでいいんじゃないかと。 単に自分が食いたいからだというのが本音だが。

時間はあってもどら焼きはさすがに食えないので、別のときのオヤツにした。

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さて、今回は巾着田スタートなので、自宅から約 3km 以内なので 30 分もあれば余裕で到着できる。 よって、受付開始が 07:00 なので、 06:30 にドアを開けて出れば余裕のハズだ。 案の定ダラダラと漕いでも 10 分ほどで到着しブラブラした。 空は写真でみるとおり、晴れ間が覗く。 予報は雨、どうせ濡れるけど雨装備のヤッケだったが、湿度 100% 近くで、気温も 20 ℃を超えているんじゃないかな、既に暑い。

スタートから PC1 (約 88km ) まで

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空は明るく、これから晴れそうな雲行きだった。 すこーし雨がポツポツきたり、やんだりと、予報は雨だよなと朝の新聞の予報欄を思い出したりしていた。 また、前の晩長野のあたりは猛烈な雨が降っていたのを web で見ていたのでビビってもいた。 というのも、雨の中を長時間走行したことがなく、寒いというウワサ、 AJ 埼玉の紹介ペイジでも、「このBRMまで冬装備はしまわない方が、吉!」とある。 ところが、スタート前から既に暑いんだよ。 雨の中を漕いでいたら寒くなるのかなぁ…、そんなことを考えて、結局寒くなってから着るということで脱いだ。 リアキャリアにバッグは買い物でもらえるビニールをかぶせ、その上にゴム紐で抑えを入れているからソコにウィンドブレーカ代わりのヤッケをはさんだ。

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で、まぁブリーフィングの後、検車を終えて走り出したが、雨はどこ?ってなくらいいい天気だ。 っつうか暑かったんだよ。 PC1 につく前にボトル二本飲みきってしまった。

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PC1 で、前回の轍を踏まぬべく、飲み物を豊富にと思った。 買ったのはグレープフルーツジュース 500ml を 1 パックと 2 リットルの水。 ボトル二本にグレープフルーツジュースを分けていれて、水をいれてマンタンにした。 計算上、水は 1 リットル残っているハズだ。 コレは置いていっても捨てられるだけだし、水が足りないのも避けたいのでリアキャリアのゴム紐にはさんだ。

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約 162km 地点にある PC2 まで

本日のメーンイベント(今回のブルベでは二番目のイベントで、一番は長野から菅平の登り坂)である二度上峠越えが待っていた。 いや、もう長いのナンのって、ヤになった。 幸いなことに平地では晴れていたが、本格的登りに入ったあたりから曇ってやや気温が下がった。

IMGP0230.JPG

途中プリウスに乗ったオバちゃんが、路傍で休憩していた。 視線をそちらに向けると「大変ねー、あなた一番先頭?」と聞くので、「ぜ〜んぜん!前に 30 人以上いますよ」と応えた。 「あらー、後ろにもたくさんいたのに〜、ガンバってねー」と応援をもらった。 そーいや、途中ばぁさまに「どこから来た?」と聞かれて「埼玉からです、後ろからたくさん来ますから応援してあげてくださいね」と言ったっけ。 別の人に応援してもらったので、当方のお願いは自分に返ってきたことになるな。 何度も止まって休憩をしながら二度上峠のてっぺんを目指して漕いだ。 そう、時速 6km だと、残り 4.5km なら 45 分苦しい時間が続くんだよなーとか考えながら漕いだ。

二度上峠のテッペン(16:50 ごろ通過)では応援の方が来ていた。 ついでに写真を撮ってもらった。 こうして見ると、怪しい風体をしているなぁ(笑)

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さて、峠を越えると下りだ。 リアキャリアに積んだ水も全て飲んで、後はちょっと下って北軽井沢を越えてセブンイレブン嬬恋大笹店まで突撃だ。 自称下り番長な当方は、ここからが本領発揮だ。 ボブスレーと同じ理由で、当方の体重と自転車で 90kg 程度の重量は登りには激弱いが下りは漕がなくてもかなりのスピードが出る。 別荘地帯を抜けたが、このとき道を間違った。 しかし、後続の人たちに声をかけてもらったのですぐに復帰できた。 今回はミスコースはコレ(キューシート 28)とキューシート 23 の名もなき Y 字路だけだった。 PC1 から PC2 は、ずっと空腹感がイマイチ癒えなかったので、店が見つからないとき用にと持ってきていたミニ羊羹二つも食べた。 しかし、心拍がなかなかあがらず、心拍の割には出力も上がらず、思い返してみるとハンガーノック気味で、熱ダレしていたんじゃないかと考えられる。

PC2 〜約 216km 地点の PC3 まで

PC2 を出て鳥居峠を目指すが、まだ暑い。 PC1 から PC2 の間に 2.5 リットルを飲み干し、排尿はちょっぴりというあたりで大汗をかいていることがわかる。 これからコンビニの少ない区間になり、飲み物も補給し難そうかと、スポーツドリンクと水 2 リットルを購入した。

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日没のころでも 22 ℃もあり、暑いわけだ。 ジンワリ、ジンワリと漕いで登ったが、これまたイヤになるくらいずっと続いたのだ。

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やっとこ鳥居峠を越えた時はまだ明るかった。(たぶん 19 時ちょっと過ぎ) ココから下って、もう一発峠を越えないと長野にはいけない。

思い出されるのは PC2 で誰かが言っていた「コレから下るところは、帰りにまた登ることを考えると素直に喜べない」とか「このまま長野まで行って、ホテルに泊まってワールドカップを見ちゃったり」とかの話だ。 でも、そこにいた当方と同じく 08:00 出発組の人が言っていた「漕ぎつづけて 51 の通過チェックあるいは PC4 を越えられれば、完走が見えてくる」という言葉が当方を支えた。 その人は完走できたろうか?

鳥居峠から下り、菅平までの登りの最後の 2 キロメートルあたりで多分トップの方とすれ違った。 時刻は 19:30 頃だ。 計算上 50km 位先を行っていることになる。 単純に感心した。 早い人はそれなりにはキツいだろうが、それなりに坂もラクにも登っているだろう。 というか、ツラい時間が短い。 いつかそうなりたいと思うのだ。 遠くに長野市街の光が見えたときには「もうすぐ半分だ」と思った。

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が、長野市街に入っても結構長い気がした。 下りの最後のあたりで追いついた人たちに寄生するため勝手連結して列車の最後尾についた。 おかげで道を間違わずにたどり着いた。 そーいや、エムウェーブの前も通過したなぁ。 PC3 に到着する数キロメートル手前から時々ブルベ参加者とすれ違った。 互いに声をかけたりして、励ましあったが、実のところを告白すると当方は自分自身への励ましがズイブンと混ざっていたと思う。

PC3 〜約 354km 地点の PC4 まで

この区間は少々特殊だ。 キューシート 51 に「通過チェック」なるものがある。 参考時間の終わりが 04:28 となっている。 これは PC ではなく、通過することを忘れずに、時間は参考であって、それに遅れても失格とはならないらしい。 すなわち、 PC3 から PC4 までの間に、デカい峠 3 コがあって、間に合わない人が多いからだそうだ。 しかも途中コンビニがほとんどなく補給もままならない。この区間が文字通り今回のブルベの最大の山場であり、試練であろう。

で、余裕がなかったので写真はナシ(笑) PC3 では約 90km 先の通過チェックまで補給がほとんど出来ないことを見越して、ガッツリ食った。 ちょっと食いすぎのような気もして、なんか胃もたれしたような感じだったが、結果的にはハンガーノックにもならずに済んだ。 ボトルに水を補給し、背中に 500ml のコーラを二本差して、草々に出発した。

そう、ここ PC3 でライトについて列車の前にいた人に聞かれた。 そこで、「アタック会津の時の前哨灯について」のようなことを説明した。 その人も 130 ルーメンモノ(GENTOS(ジェントス) スーパーファイアXX 【明るさ130ルーメン/実用点灯20時間】 SF-333XX)を持っているそうだが、今回持ってこなかったことを後悔していたらしい。 この前哨灯は点灯時間も長いが、本体も単三を三本直列と長いのでホルダー(NITTO: 便利ホルダー 2)をつかって二点で懸架している。

まぁ、とにかく遅い当方は PC3 を出て(22:45 ごろ)先を急ぐのだ。 街中はソコソコに走れたが、 22:30 ごろ本格的な登りに入った。 ソコから約一時間半、モガいて時々止まって休んで、時に蛇行して、とにかく進んだ。 日付が変わってちょっとしたころ峠を越え、菅平の交差点で自販機があるのを思い出し、そこで通過チェックまでの最後の補給と考え再びコーラを買って背中に差した。 少々、寒そうだったが、下る時間もせいぜい二十数分と見て、ウィンドブレーカを着ずにそのまま下った。

「ちょっとさみーなー」と感じ始めた頃、鳥居峠への登る交差点を曲がって、再び登りだ。 約一時間ほどハァハァして上りきった。 そして、また下り番長になって一気に駆け下りる。 霧が出ていて視程が短く、登りでは大した影響はないが、下りでは見える範囲でしか下れない。 その上路面は雨の後のように濡れており、路面のシブキがお口に入るの〜。 途中、登りで当方を抜いた方々をパスして北軽井沢の別荘地帯へ入った。 往路でミスコースしたので、追いついた方を抜かずにそのままついていった。(過去の経験からいうと、追い抜くと間違える傾向があるようだ)

そして、最後のヤマとなる二度上峠へと向かう。 たくさん抜かれた。 たくさん休んだので、押しを入れている人にも追いつかれ、抜かれた(笑)。 珍走な自動車にも抜かれた。 まぁ、とにかく 03:30 過ぎに峠のテッペンに着いた。 先着の方が一名、押しをいれている人でテッペンの前で抜きつ抜かれつした人がもうすぐくるハズなので待った。 霧の中の二度上峠で、あと 20km くらいで通過チェックだからいけるだろうとちょっと安心した。 それでも油断はできないとウィンドブレーカ代わりのヤッケをやっと着ようと思ったら…なんとなくなっていた。 どこかに落としたらしい。 298 円と激安なので、「あぁしょーがねーなー」という感じで済んだことは幸いだ。 が、寒いかもしれないので、完全に体が冷える前にと二人に「お先…」といって下りはじめた。

はじめは工事区間があってスピードが出せず、時間も稼げなかった。 霧が濃いのでまっすぐになってもさほどスピードが出せたわけではなかった。 とにかく下り基調ではあるけれども、下りだけではないし、傾斜も緩くなって漕いだ。 そろそろ見えるハズと思いつつはやる心は心臓の鼓動は早くしてはくれないので、チマチマと漕ぎを入れた。 果たして参考時刻の終了 10 分前である 04:18 に通過チェックのセブンイレブンに飛び込んだ。

ここでもコーラを買った。 他に、焼きうどんとサラダ巻きで一気に帰れるようにと最後の固形物補給をした。 店内から出たところで、二度上峠でご一緒した方々が飛び込んできた。 ギリギリの時間のようだが間に合ったようだ。 さぁ食うぜと思ったときに、エマージェンシーシートに包まって体育座りをして休息を取っている方から「 PC4 のクローズは?」と問われ、「 7 時 36 分ですからあと三時間です」と応えた。 平均 16km/h で間に合う計算だ。 …が、当方は遅いのと、できれば 25 時間を切りたいという目標をここで考えたので、食べ終わったら、また草々に出発した。

そして、平地に入ってどうにもペースが上がらないなーと思っているときになぜか遭遇する Team C.R.S の方々。 今回はお二人だが、ムリして勝手に列車に便乗するために二人の後ろにつく。 いやー、早い早い。 PC4 まであと 4,5km というところでチギられてしまったが、それでもかなりペースが上がった。 PC4 で「会津でも同じチームの方に助けてもらいました」と礼を述べたら、その方は会津には行ってないけど、もう一人が会津行った方だったようだ。 直接言えなかったが、それでも当方の気が済んだ (^^;

PC4 〜ゴール

「 PC4 からゴールまでは平地ですから、好きなだけ飛ばしてください」とかブリーフィングでいわれたけど、ちゃんとアップダウンあるじゃない! 当方は下りは人並みよりは多分早く、平地で人並みよりちょっと遅く、登りで激遅いのだ。 だから、勝手連結した列車の最後尾でも陸橋やちょっとした丘ですぐにチギられちゃう。 平地とちょっとした下りが続けばだんだんに追いつけるのだけどねぇ。 要するに、トルクがないので、回転で稼ぐタイプなわけで向かい風にも弱かったり (笑

ま、とにかく 25 時間切りを目指してコギコギしたわけよ。

ゴール当日 2010/06/20

記録は 25 時間 02 分。…かなり残念。

ブルベスタートからゴールまでの走行記録は以下の通り。
項目内容備考・他
走行 401.45kmミスコース分含む
実走行時間0:51:34多分 20 時間で一周なので 20 時間 51 分だろうと思う。休憩や信号などで停止中は含まず。
平均走行速度19.2 km/h休憩や信号などで停止中は含まず。
期間中最高速度70.5km/h多分測定誤差だと思う、いやほら霧とかで前もよく見えなかったし (^^;

痛いところは、いつも通りの膝(ただし、前も後ろも)。 モモや手もケツも痛い。 初めてなのは腰で、筋肉疲労な筋肉痛な腰痛だ。 いままでも坂を登ると腰痛が出たことがあったが、今回ほどキツくはなかった。 スーパーアタックまでに対策を考えてみたい。

ゴールして自宅まで自転車を漕いで、帰宅後は風呂入って軽く昼寝した。 なおもっとも筋肉痛がヒドかったのは多分ゴール後 12 時間後〜 24 時間後だったような気がする。 昼寝後もソコソコに歩いたりできたのに、夜になったら動けなくなった。

翌日 2010/06/21

ゴール後 24 時間後を過ぎ、少し体が動くようになった。 溜めた録画モノを見てだらだらと数時間過ごしたら、夕方には体が軽くなり、筋肉痛もかなり改善した。

翌々日 2010/06/22

出勤のために約 48 時間ぶりに自転車に乗ったら、あちらコチラに疲労が残っていることがわかった。 体がギシギシするがまぁ普通に乗れた。 リハビリを開始してもよさそうだ。

左手について

痛くなったが、ジェルパッドが効いたか、握力の低下は疲労分を超える分はあまり感じられない。 うまく肘部管症候群と付き合っていけそうだ。

考察

失敗

五回目のブルベだ。失敗したと思うことを書いてみたい。 詳細は箇条書きの下に記述。

  1. ハンガーノック?熱ダレ?…いずれにせよパワー不足
  2. 撮影…余裕がなくて後半に撮影を忘れた
  3. 重い車体…CX900 はそのままで 10kg とやや重めだが、重装備で重く、登りでは致命的だった

ハンガーノック?熱ダレ?

PC1 を過ぎ PC2 までの間に水分を 2.5 リットル消費しながら、排尿はそれほど多くもなく、しかも空腹感もあまり癒えなかった。 心拍を計測できたので、見ながら漕いでいたわけだが、心拍があまりあがらなかったし、心拍の割にパワーがでなかった。 よって、心拍があまり上がらなかった理由を考えると、ハンガーノックか暑さのための熱ダレではないかと思う。 なんとか心拍が上がってもあまりパワーがでなかったので、これは熱ダレを考えた。

ハンガーノックはともかく、というか食えばどうにかなるが、熱ダレは雨を予想して厚着したせいだと思う。 夜に涼しくなってから調子よくなったのも、そういうコトではないかと…夜の男だからとかそういう理由じゃないと思っている。 これからの季節には薄着を考えたい。 ただ、当方は肌が弱いので、涼しい長袖と長レーパンでないと困るなぁ。

撮影

通過チェックのタイムが示すように時間ギリギリだった。 さらにその後 25 時間切りを目指すために、ガンバって漕いだので撮影をすっかり忘れていた。 次はちゃんと休憩がてら撮影しよう。

重い車体

はっきりいって、積んでいる装備のほとんどは使ったことがない。 使ったことがあるのは電池、羊羹、財布、電話くらいだ。 下り番長には重さが必要だが、登りで逝ける。 だから、極力軽量化したくなった。 スーパーアタックに向けて、使ったことのないモノをおろしたい。

成功

IMGP0210.JPG

五回目のブルベだ。成功したと思うことを書いてみたい。

  1. 摂食・水分補給…おおむね順調にできた
  2. サイクルコンピュータ&コマ図…基本的にこれを参照した、やはりもっとも有用な装備だ
  3. パワータップ…自身の調子をハッキリ認識できた
  4. サングラス…度付きのサングラス
  5. 下り…登りは不得意だ、平地はボチボチだ、下りは多分人並みよりはちょっとラクに安全に早く下れると思う

摂食・水分補給

基本的課題である、摂食・水分補給は概ねうまくいったと見てよいだろう。 まず摂食だが、ハンガーノックっぽかったが、羊羹を食べたり、コンビニでガッツリ食べたりして、復活できた。 だいたい何でも食べられるような気がする。 内臓も鍛えられているように思う。

今回は暑かったせいか、スタートから PC1 の間にボトル二本(1.5)、PC1 → PC2 ボトル二本+α(2.5)、PC2 → PC3 ボトル二本+α (3.5)、 PC3 →通過チェックボトル一本+コーラ 2 本 (1.8)、通過チェック→ PC4 ボトル一本+コーラ二本 (1.8)、PC4 →ゴールボトル一本+コーラ一本 (1.3) と 12.3 リットルも水分を摂った。 時々ギリギリな気がしたときがあったが、なんとかなった。 これで排尿は各 PC と通過チェックだけで、それぞれちょっとづつだった。 ま、うまくいったとみていいだろう。

サイクルコンピュータ&コマ図

今回もコマ図スクローラを使って大成功だ。 ミスコースから復帰のため GPS に救われたこともあったが、やっぱりコマ図が見やすい。

パワータップ

まぁ、最終兵器なだけある。 不調だなぁと思ったら本当に不調だし、列車の後ろがラクな理由もハッキリわかった。 出力を数値で表せる!素晴らしい機能だ。 おかげで、ダメージも少なく、これからのトレーニングにも生かせると思う。 大枚はたいた甲斐があったと思う。

サングラス

川越のカニヤさんで購入したサングラスはしっかりと目を保護してくれた。 雨後のような路面から前輪が跳ね上げる水しぶきも顔に受けても前をみることができた。 霧も関係ない、虫が飛んでいても関係ない、今回も助かった。

下り

自称下り番長はダテじゃない。 夜間の下りをどうしてそんな風に下れるか質問された。

  1. 前哨灯の違い…他の人と比較して圧倒的に明るい照明、一本でも他の人よりも明るいのにそれが二本
  2. クリアサングラス…シブキや砂や虫などが飛んでいても目を開いていられる目を大きく覆っているので瞬きを減らせる
  3. 見切り…カーブがどちらに曲がっているかなどはさしたる問題じゃない、安全に曲がれる速度まで減速するならその前はフリーフォールだ
  4. 重いチャリ…ボブスレーと同じ理由でスピードがでる
  5. 空気抵抗の少ない姿勢…ラクをしつつ重心を後ろにすると上半身が極端に寝るので空気抵抗も減ってシャレならんスピードになる

ってなことで、霧で見えなきゃ減速し、見えれば突撃。 路面のシブキも味わえるくらい口の中に入ってきた。 下りのたびに数人、数組あるいはそれ以上の人たちを抜くことになる。 登りや平地では抜くことなどほとんどない、ほぼ抜かれるばかりだ。 ということで自称下り番長となった。

課題

IMGP0228.JPG

五回目のブルベだ。課題を挙げて改良したい。

  1. 登り
  2. 服装

登り

平地、下りはともかく、登りに極端に弱い。 なんとかしたい。 パワーをつけるのは一朝一夕にできることではないので、ギア比を変えられないか、自転車屋さんで相談してみよう。

服装

今回は寒いつもりで厚着したが、失敗だったと思う。 肌を日光にさらさないで、涼しい服装を考えたい。

結びに

終わった、次はスーパーな 400km だ。(2010/06/22)

思いつくところを追加してみたいと思う。 意見・感想も歓迎だ。


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