昨年は自転車関連に関して、ツいてない気がしたが、今年に入って、いいペースで 200km を走りきれたので、今年 2017 年も SR (SuperRandonneur) を自称できるように目指したい。
このコースは二年前のアタック那珂川で豪脚超特急に乗って、エラい目みたが、当方にとっては驚異的なタイム( 12 時間 6 分)で走り切った思い出のあるコースだ。
今回の装備はあまり変わり映えしないが、長時間点灯できる当方の主力前照灯「ジェントス GENTOS LED ライト ネクセラ 909D NEX-909D とジェントス GENTOS LED ライト ネクセラ 903D NEX-903Dを前照灯に、 GPS 端末と速度計、出力のロガー、そしてコマ図だ。
2017/02/18-06:35全体も下のようにいつもと変わり映えしない装備で乗った。
2017/02/18-06:36コースは埼玉県は入間市の豊水橋のたもとを出発し、加須から茨城県は古河を通過して、筑西を過ぎると栃木県にはいって、那須烏山市を通過して那賀川町に至り、そこで折り返す。 あとはほぼ同じ道を帰ってくる。 ほとんど平地でキツい峠はないとのことだが、折り返しの手前 20q くらいのところにアップダウンがあり、個人的にはアレはアレでキツい(といってもピークで 160m くらいしかない)と思った。 それよりもやっぱり風と信号がねぇ。 往路では、北風が吹いていて、向かい風でキツかった。 復路では半分くらいまでは追い風の利益を享受できたが、途中から南風になっちゃってさぁ……、参ったわ。
下は標高グラフだが、気圧が減少傾向だったか右が高い。 まぁ、アップダウンはコンナカンジだったとみておいてもらえるといいだろう。
昨年走った二本の 200q ブルべ( BRM917 神奈川 200 箱根、 BRM925 あおば 200km 伊豆)、 400km ( BRM1008 あおば 400km 御坂みち)はシマノの WH-RS81-C50-CL のおかげ(当方なりに評価してみたが、空気抵抗低減には効果がありそう)か、いずれもトータル 20km/h を超えた。 600q ( BRM1022 あおば 600km 天城越え)は 30 時間を 34 分ほどオーバーで 20km/h を超えられなかったが、それでもかなり早かった。 今年の一本目である 200q のブルべでは約八時間半と自身としては驚くほど早く走り切れた。 脚の合う人と一緒に走ったら八時間を切ったかもしれない。 でもね、脚の合う人いないんだよね。 当方はパワータップで出力一定で走るために、速度の増減はそれなりにあって、登りは遅く、平地はスタートが遅くて、徐々にスピードが上がるという走行スタイルになり、こんなタイプはあまりいない。
今回は同じお店に出入りしている方が一時間前に出走してるとのことだし、平地で 300q だから、出力は身体が温まったら、やや上げ目の 200W を意識した走りにしようと思った。 どうせ、後半はタレるし、タレても残り 150q なら帰ってこられるだろうというヌルい見積もりだった。
その同じお店に出入りしている方には、昨年の BRM320 埼玉 300km アタック愛鷹で PC2 の手前、おそらく 150km くらい先でお会いした。 昨年と同じペース差なら 150km 先でお会いできるのではないかと期待していた。
今回は、どこかのブログで見たことを試してみた。 キネシオテープを使わずに、出発前のシャワーから上がって、衣装を着ける前に、弱点である、股間と尻のすれるところにドルマイシン軟膏というのを塗ってみた。 塗った感じは柔らかいワックスというか、硬いオイルみたいな感じで、ちょっと残しても仕方ないので、 25g チューブを全部塗り付けた。
埼玉のブルべでは基本的にスタート地点の近所で車中泊としていたが、圏央道の開通で一時間半くらいで到着できるようになった。 そんなわけで、寝心地はコットよりも悪いが、寝慣れた自宅のセンベイ布団で寝て、起き抜けに車で埼玉県入間市の豊水橋を目指した。
今回は初の試みとして、埼玉出発なのに自宅で寝て、出発前に向かうことにしたわけだが、必然的に早寝をしなくてはならないわけだ。 金曜日の午後は打ち合わせがいっぱい入ることが多いのだが、今回は偶然にもそういうのがなかったので、午後の半日のお休みを取って、会社から早々にズラかった。 そして、夕飯を早めにして、焼酎をあお(といっても、弱いので少しだけね)って、予定通り早めに寝た。
前日は早めに床について、まぁそこそこに眠れたが、眠りが浅くイマイチだった。 それでも、だいたい予定通りに寝た。 が、ハッと気づいた時には四時を少し過ぎていた。 そう、目覚ましを止めて、二度寝コいていたのだった。 急いで飛び起きて、すぐにシャワーを浴びて、衣装を着こんで自宅を出発した。
今回の目標も完走。 第二目標として、15 時間以内にゴールだ。 ソレに対し、結果は 12 時間 46 分で、豪脚超特急に引きずられたときよりも 40 分遅いだけでゴールできた。 PC1 までは若い元気な人の後ろを走れたので、北風も何のそのだったが、その後はほぼソロで走ったので、向かい風の影響は大きかったハズだが、いいペースで帰ってこられたのは、 WH-RS81-C50-CL のおかげではないかと思う。
ダイジェストとしては下のように心拍や出力が推移した。 いつものように、写真で、だらだらと当方の感想をグラフの下に流してみよう。
PC1 までは元気があっていいペースで進んだ。 また、ついて行った若い元気な人をちょっとだけ引いた時にもペースを落とさないようにしたら、結構なパワーが必要だったのだ。
PC2 の直前で出力も速度も急にガックリ落ちているのはハンガーノックになったせいだ。 PC2 には朦朧とした状態で到着して、ガッツリ食べようと思ったのだった。
PC2 を出て、出力は少し回復して、でも速度は上がっているのは復路になって追い風になったからだった。 PC3 のちょっと前からは向かい風になり、出力もタレてきていた。
PC3 を出てからは、向かい風っぽいなーと思いながら、一人で淡々と漕いでゴールを目指したのだった。
出発するところを同じ自転車屋さんに出入りしている方の応援をしようと思ったが、当方が寝坊というか、二度寝していたせいで間に合わず、 6 時出発の方々を遠くから見守るだけになってしまった。
2017/02/18-05:59その後ブリーフィングをして、車検をして出発となった。 ブリーフィングの後、トイレ行って、用を足して来たら、車検が始まっていた。 急いで、靴を履いて、ヘルメットをかぶって準備をして、かなーり後ろの方から出発した。
2017/02/18-06:41出発してからは、身体が温まるまでということで 150W 〜 180W くらいをめどに走っていた。 それでも、多くの人を抜くような感じになっていた。
2017/02/18-07:22あるところでは、大集団ができていた。 ここで、当方がラクをして後ろに着くと、集団がさらに大きくなって、もっと事態は悪くなるので、ちょっと無理して、 200W くらいまで出力を上げて、抜くことにした。 が、長い集団なので、 3,4 回信号にひっかかって抜いた。 というか、信号の直後は当方は遅いので、前走者と隙間が空くんだよね。 追いついて、車の様子をうかがいながら抜くので、結構時間かかったかなーって感じ。
2017/02/18-07:38そして、身体が温まってきて、出力を 200W くらいにして走っていたところ、後ろから、若くて元気が人が来た。 っつうことで、ついて行くことにしたのだった。 この人は信号スタートが早くて、毎回追いつくのに一苦労であったことよ。 そうはいっても、後ろについていればおよそ 60% 〜 70% くらいの出力でついていけるので、信号スタート後はガンバったのよ。 あ、跨線橋とかの登りもガンバったね。 そのガンバりに見合った速度で進行できたので、ついて行った甲斐があるってもんだ。
2017/02/18-09:07ってなことで、いいペースで PC1 に到達した。 トータル 25km/h を超えるペースなので、相当に早いことであるわ、と思った。
2017/02/18-10:33この区間は 60q もないとタカをくくっていたら、ひどい目にあった。 やっぱり補給重要であることを思い知った。
2017/02/18-10:38三時間くらい、ちょっと走れば PC2 だと油断したので、おにぎりとイチゴオレにした。 この組み合わせはよかった。 おいしかったし、のども通りやすかった。 が、絶対的にエネルギーが足りなかったのは最大の欠点だ。 ザックリ 1200kcal あれば、帳尻が合うんだが、イチゴオレで 250kcal 、おにぎりもガンバって 300kcal くらいとすると、 600kcal くらい足りない。 というのは、帰ってきて、計算してわかるが、本当はそこでわかって食べなきゃいけなかったのよね。
2017/02/18-10:52PC1 を出てからは一人で走っていたら、見覚えのあるジャージが! そう、一時間前に出た、同じ自転車屋さんに出入りしている人だった。 少し話をして、「牽きましょうか」というと、「行け」とのツレない返事であったので、ここまで 220W 目標で走ってきていたが、出力を 200W メドくらいまでに落として進行した。
2017/02/18-11:49時刻にして十二時半ごろから猛烈にハラが減った。 そう、気づいた時にはもう遅い。 ハンガーノックの兆候だった。
2017/02/18-12:39北風も身に染みて、寒いし、腹減って脚動かないし、だんだん頭がボーっとしてくるのが分かった。 低血糖になっていたんだと思う。 ホントにあと 10q が遠かった。
2017/02/18-13:02この区間は往路で向かい風だったので、追い風を期待して、期待した通り、大体おいかぜだった。 が、途中で風向きが変わって南風、すなわち向かい風になってゲンナリしたのだった。
2017/02/18-13:10ガッツリ目に食べないと死ねるので、昨年の 600q ブルべで見た、カップ麺を思い出して、それにチャレンジした。 この組み合わせはよかったと思う。 塩分も取れるし、汁物で暖かくなった。 ごはんも食べたしね。
2017/02/18-13:22そして、 20 分くらいして、同じ自転車屋さんに出入りしている方が PC2 に入ってきた。 ハンガーノックとかあって、あまり差がつかなかったなぁと思いつつも、このペースなら 300q は走り切れそうだと安心した。 少し話をして、当方は先に出発したのだった。
2017/02/18-13:44折り返すとたくさんの往路ライダーとすれ違ったのだった。
2017/02/18-13:53またかよと思われるかもしれないが、少し、空腹感を覚えつつ、のども乾いていたような気がしたので、ダイドーの「さらっとしぼったオレンジ」を購入して飲んだ。 おいしいし、飲みやすいし、ちゃんとエネルギーもあるので、当方のお気に入りだ。 選べるなら、好んで買っている。
2017/02/18-17:00そして、土手道を走り、冒頭のような夕方を見て、「あぁ、この雲が一日中ワシらの上にあって日光を遮り、寒かったのね」と思ったのだった。 結局、暖かい日光を浴びることはなかったのだった。
2017/02/18-17:00寒くなりつつ PC3 に飛び込んだ。
2017/02/18-17:14ここでもちょっと多めに食べることにした。 といっても、後はゴールまでだから、手を抜いた食事であることに変わりはない。
2017/02/18-17:20そして、ゴールだ。
2017/02/18-19:44自転車をバイクラックにひっかけて、ゴール手続きをして 12 時間 46 分という記録となった。 PC1 を過ぎてからはほとんどソロ走行だったから、 15 時間は切れても、 14 時間とかになるかなと思ったが、意外に早くてビックリだ。
帰宅してシャワーを浴びて、ダメージをチェックしてみた。 シリが少しシみた! やっぱり尻は弱点のままだが、過去の中では一番マシだった。 ドルマイシン軟膏が効いたのだろうか。 明確な効果は感じられなかった。
ヒザの腱痛は結構あった。 というか、最近では一番ダメージが大きかったように思う。 ロフトベッドなので、上がり降りが大変だった。 それでも、二日もすれば痛みは取れた。
予定というか、目標では 22 時ゴールで、帰宅は 1 時くらい、就寝 3 時とみていたが、二時間以上も早くゴールできたので、日付が変わる前に寝た。
完走できたし、とても早かった。 当方なりに WH-RS81-C50-CL を評価した結果、空気抵抗低減には効果がありそうということを、また裏付ける結果となったと思う。
オダックス埼玉の方々、サポートのメンバー、各出走者には感謝している。 この場で感謝の意を表したい。 願わくば、当方が誰にも迷惑をかけていないこと、誰かの力になれればと。
ということで、終わった。 質問・意見・感想も歓迎だ。
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