当方はロードバイクを持っていないが、 2010 年と 2011 年に CX900 というシクロクロス用自転車で、一応 SR (SuperRandonneur) という、 200km,300km,400km,600km を制限時間内に走りきった人の称号を当方も自称できるようになった。 世の中には、マウンテンバイクやママチャリでブルベに参加する人もいるのだから、「ロードバイクでないから走れない」なんてことを抜かしてられない。
それに、今回のコースは二年前に走ったトラウマのコースだ。 いやーあの時はヒザが痛かったなぁ。 今回は痛くないようにして、どれくらいのタイムで走れるだろうか? つまり、当方は 300km をタイムアウトせずに、たぶん走りきれると思うんだ。 今回のチャレンジは多少遅くてもいかにヒザを痛くしないで走りきれるか、そこに尽きる。 それを確認すれば、この二年で当方はどれだけ成長したかわかるってもんだ。
対策・装備についてはすべて前回並み。結果は後述。
今回は装備表を別に作成したので、それに準じて装備した。 一ヶ月間自転車を放置していたので、チェーンに油を差すとか、タイヤに空気をいれたとかその程度で、 特に準備するものもなく、前回と同じなのだ。
2012/03/24 自転車全体パンクも、ささっとタイヤ外してチューブ変えればいいハズだからその関係の装備は空気入れだけでいいハズ。 一応チューブもパンク修理セットも空気入れも持っているがブルベ中はパンクしたことがない。
今回は二月に行われたアタック小田原でシモヤケにならずにすんだので、同じように発泡スチロールを靴の甲に乗せて靴カバーをつけるだけでいこうと考えた。
下の図のように走るわけだ。 前回の2010 BRM アタック愛鷹ではトラウマの同志道、一番最初は激痛の始まりだった。 半年前の2011 BRM アタック三保は往路はちょっと痛いだけで済んだが、復路として下って激痛が始まった。 三度目の正直、今回の最大の目標はヒザを痛くしないこと。 たぶん 300km なら、出力を弱くしても最近のペースを意識すればタイムアウトになるほど遅くはなならないだろうから、ヒザが痛くなるような坂の上り方をしないで済むんじゃないかと考えた。
完走できた… 17 時間 12 分で、なんと2010 年のアタック愛鷹よりも一割(二時間)も早くゴールできた。 しかも、ヒザの痛みはちょっとしかない。 さらに!当方が目標としてしてきたことも実現した(後述)ので、しばらく自転車(ブルベ含む)から離れる予定だが、このまま残りの人生自転車に乗れなくなっても後悔はない♪
前回の二月のブルベは初めてぺヤングでない朝食だった。 今回の朝食は諸事情(まだ自宅だが、ほぼ引越を終えているので寝るとか風呂はいるとかしかできない)があって、食べ物がほとんどない状態で、かろうじて冷凍庫にギョウザがあるのを発見していたのでそいつを焼いて食べた。 ハラが減ってるきがするが、胸焼けしている気もする。 胸焼けするくらいなら、お腹いっぱいともいえるだろうとかムチャクチャな理論(ヘリクツともいう)で自分をごまかした。 自己欺瞞だろ>オレ。 なお、寝坊してもいたので、あせっていて写真も撮っていない。
スタート地点である豊水橋まで 7.5km を自走で向かうわけだが、寝坊した。 6 時スタートなのに、どうして 04:40 に目覚ましをかける? 一時間計算間違いしたよ。 ブリーフィングが 05:30 なら、 05:00 に出発したいよな。 20 分では…ギョウザ焼いて、食べて、ボトルに水入れて、ジャージ着たり、足の防寒対策したり、ちょうど二年前にデビューしたコマ図スクローラの準備ができるハズもなく、 15 分遅れの 05:15 自宅出発となった。 まぁ、でもブリーフィングには概ね間に合った。 受付しているときにブリーフィングが始まった。
2012/03/24-05:41 ブリーフィングの様子今回は強風はあるだろうか? 霧はあるだろうか? 脚を売切れさせて、あるいはヒザを痛くして、当方の奥義「押しを入れる」を繰り出さなくてはいけないだろうか? まぁ、トラウマと言っているが、いろいろ思い出のあるブルベだ。 今回は当方にとっての三度目の正直ともいえるリベンジ(挑戦)だ。
今回も長い坂は同志道だけだし、前にも走ったハズだし、行けば思い出すだろう。
2012/03/24 06:57 圏央道あきる野インターそば今回は前半は単独行が多かった、と思ったが改めて見直すと時々勝手連結しているので、ボチボチ単独行だったかな。 といいつつも高尾駅の近所までは、信号の具合から追いついちゃったりすることもあったのだった。
2012/03/24 07:26 高尾駅北口付近だいぶ前に引き離された人たちが都市部に入るとだんだん近づいてきた。 理由は信号だ。 当方のダラダラペースは前の人たちより早かったようだ。 というのも当方にとって、停止から発進のコスト(=疲労感とか加速に到達するまでの時間)は小さくない。 だから、遠くのほうの信号を見ながら自分の漕ぐペースを変えるのだ。 赤信号で止まるよりは漕ぐ脚を緩めて自然減速に任せ、休みながら進み、青信号に変わったときにもそこそこの速度で走行していれば巡航速度までの加速コストは小さくて済む。 トルクの小さい脚ならではの頭脳戦略だ。(笑)
2012/03/24 07:42 国道 20 号、気温 5 ℃都市部というか信号が減るととたんに地力の違いが如実に出てあっという間に、全走者は見えなくなっちゃうんだけどさ。 気温 5 ℃というのは自転車で走るには悪くない気温だ。 周りを見回すと霧がでている。 漕ぐ脚を緩めると涼しくなるし、きっとガンガン漕いでも暑すぎるってことはない。 といっても、上り坂が続くとけっこうな汗をかくことに違いはない。
2012/03/24 08:21 PC1 到着ナンのカンのと考えつつ漕いでいればスタートからの平均時速は 22km/h くらいで PC1 に到着できたのだから、結構なペースだ。 二年前はもっと遅かったと思う。 ここからの 40km が本日のメーンイベントで当方の今回のブルベの正念場だ。 いかに左ヒザへ少ないダメージで通過できるか、それが勝負どころだと思った。
ここの PC 間は約 65km で、時間帯的にも PC2 到着前にお昼になるだろう。 PC1 では買い物をして、途中で食べて補給することを考えた。
2012/03/24 PC1 ではアンパンを購入してすぐに出発ラッキーなことに、いつもお昼に食べているヤマザキの薄皮ミニアンパン( 5 個入り)があった。 どうしてラッキーかというと、一個約 130kcal でそれが 5 個も入っている。 十分なエネルギーを取れつつ、しかも 5 回に分けて食べられるのだ。 だから、本当は PC1 ではパンを食べずに途中で走行中に食べるつもりだったが、 PC1 で一個目を食べてすぐに出発とした。
2012/03/24 09:02 同志ダム通過前回の2010 BRM アタック愛鷹でも夜間霧がでて、当方は霧の中を押しを入れて歩いていたわけで、どうやらアタック愛鷹は霧に縁が深いかもしれない。 あ、そうすると午後から風が強くなったりするのか?とかちょっとビビった。 PC1 で一個食べたミニアンパンは、その後 60,70,80,90 km 付近と約 10km おきにたべて補給した。 ちょっとハラ減ってる感じもせんでもなかったが、都会に行けば牛丼屋があるんじゃないかと期待していた。
2012/03/24 09:14 マウンテンバイクな AJ 神奈川の一番スーっと走っていたら、いつもと違う音が近づいてきた。 そう、ロードバイクだとシャーってな音、もっと低くてザーってな感じかな。 抜かれざまに「埼玉ブルベの人ですか?」と聞かれた。 AJ 神奈川の人だった、しかもマウンテンバイク! ゴーって音でないので、さすがにイボイボタイヤじゃなくて、スリックなのだろう。 多分2011 BRM アタック三保で抜かれたマウンテンバイクの方ではないだろうか。 当方「ガンバってください」とか言っちゃったけど、それは当方自身のほうがガンバらなくちゃいかんだろう?という自分へのツッコミが心の中であった。
2012/03/24 09:57 渓流釣りの人AJ 神奈川の人に抜かれたので、これからゴボウ抜かれターイムっ!と思ったが、あんまり抜かれなかった。 川に入って釣りをしている人を何人も見かけた、鮎釣りかなぁ。 漕ぎながら、以前見た「ブルベの里」の看板を探したが見つけられなかった。 ブルベはブルーベリーということらしい。
2012/03/24 10:11 後に連結ここを上るのは三回目だが、毎度上っているときは向かい風のような気がする。 上りで向かい風って心が折れる。 誰か速度差の小さい人来ないかなーと期待しながら漕ぎ漕ぎしていると、ミラーに自転車が映った。 ハンドルミラーに映ってから、近づいて抜かれるまで時間が結構あったので、ついていけるかもと勝手に連結してみた。 多くの人は、速度差が大きくてついていこうという気になれないが、この方は当方ほど遅くないが、速度差が小さかったのでちょっとガンバってみた。
2012/03/24 10:27 チギれます宣言して抜いてもらったゆったりペースからマジ漕ぎペースにしたらやっぱりキツい。 で、当方は三台列車の真ん中にいたのだけど、千切れますと宣言して後の方に抜いてもらった。
2012/03/24 10:38 チギれるつもりだったのにまだへばりついているチギれ宣言してからちょっと離れかけたけど、時々近づく。 それは当方が早くなるのか、先方が遅くなるのか、両方なのかわからないが完全にはちぎれずについていけた。 標高が高くなるにつれ路傍に雪が残っているのが見られた。
2012/03/24 10:51 早い人たちには当然ついていけない時折、早い人たちが当方を追い越していくが、その速度差たるや、ついていこうとかいう気を起こさせないほど大きいので急がないと写真も撮れない。 というか、撮れていない人や、小さくなっちゃって撮影したけど、掲載していない人もかなりいる。
2012/03/24 10:56 山伏峠到達上り基調になって三時間余り、ようやく山伏峠に到達した。 毎度、そーいえばこんなだったっけと思い出すような場所で記憶にのこらない。 先ほどあがっていった早い人たちが、雪のはらっぱの中で休憩していた。 このころになるとすこーし薄日が差すようになってきた。
2012/03/24 11:03 雲の切れ間から富士山が…トンネルを抜けても雪国にはならなかったし、嵐にもならなかったが、雲の切れ間から富士山を見られるようになった。
2012/03/24 11:11 山中湖畔を走る山中湖畔まで降りてきて、平地になると下りで先ほど抜いた方々に抜き返されるのだった。
2012/03/24 11:30 籠坂峠通過さぁ、これから御殿場まで一気に 500m 分くらい下るぞーと、下り始めたが、向かい風でイマイチスピードが乗らない。 前回の2010 BRM アタック愛鷹ではここでキョーレツな向かい風だったが、今回は少し向かい風程度で済んだがやっぱり向かい風はうれしくないのー。
2012/03/24 12:06 PC2 到着牛丼屋を探しながら下ってきたが、見つからずにきてしまった。 ということで、ちょっとガッツリ目に食べるということでお弁当とドーナッツを食べてみた。
2012/03/24 PC2 では、ねぎ塩豚弁当とドーナッツと水さて、 PC2 を出ると向かい風の中、微妙に上りながら草原を走ることになった。 この草原よく見てみると上の写真のような看板が立っていて自衛隊の演習場であることがわかる。 戦車とか走ってないかなーとかきょろきょろしながら走っていると御殿場の街が見えた。 そうか、いつも真っ暗な道を走っていて気づかなかったけど、ここだったのか!とわかった。 2011 BRM アタック三保の復路で黒い大きなワンコがいたのもここだったな。 アイツ、なんでこんなところにいたんだろう? ウチの近所なら、ついておいでと呼んで、つれて帰っちゃおうとか思ったが、まだ 100km はあるからなぁ。 いかに体力のあるワンコでもさすがについてこられまい。
2012/03/24 12:43 自衛隊富士演習場自衛隊の演習場からだんだんに林の中に入り、道は綺麗になった。 んー、なんだろうねーと思い出す出す、霧の中を歩いて押して上った道を快調に下る。 途中、あれー?見覚えのあるマウンテンバイクなブルベライダーが…と思いつつ下った。 今回はここは逆周りなんだーとかっ飛ばして下っていて、そろそろかなー、もう少しかなーと思いながらいたら手招きしている人が… ここで曲がれということか、よく見ればオダックス埼玉のスタッフだった。
2012/03/24 13:46 シークレット PCシークレット PC だ。 ブルベ三年で二回目のシークレット PC だ。 一回目はタイムアウト DNF したブルベに参加したときに体験したわ。 とコーラ飲んでチョコ食べて、たくあん食べて一休みしていたら続々ブルベライダーが来た。 対抗車線をブルベライダーが登っていったが、あれ?と思ったら AJ 神奈川の富士山一周らしい。 しかも、二番・・・じゃぁさっきすれ違ったマウンテンバイクは?というと AJ 神奈川の一番だったらしく、ここのシークレット PC で休んでいったとか。 見間違いじゃぁなかったのだ。
2012/03/24 14:03 目の前に広がる駿河湾シークレット PC からドワーンと林の中を下って2010 BRM アタック愛鷹で PC3 になったコンビニを過ぎたら目の前が開けた。 駿河湾だ! すげー坂だ! あー、そういえばヒザが痛くて、当方の最終奥義「押しを入れる」をブルベで初めて繰り出した坂だったっけ。 今回は下ってるけどさ、押してのぼったなぁと思いながら下った。 あのころはギア比はもっとも軽くても前 28T 後 25T くらいだったか。 今は後 28T を装備しているから遅いけどきっと漕いであがれるぜ♪
2012/03/24 14:46 当方を抜いていった方富士演習場ではかなり強い向かい風だったが、標高はほぼ海水面近く、富士市まで降りてくると微妙に追い風っぽいので、少し気分がラクになった。 下りでは誰かを抜くことはあっても、平地もボチボチ抜かれる。 上りで抜かれるほどの速度差はあまりないので、平らなところならついていけそうになる。 ちょっと上るとダメだけどね。 で、まぁハラが減ってきていたわけだ。 そしてついに見つけた。
2012/03/24 15:08 牛丼屋に飛び込んでオヤツ吉野家を発見した。 ここでエネルギー補給して残りの勢いをつけたかった。 しかたがないが、やや残念ながら道向かいだ。 二段階右折で反対側にわたって豚丼食べたよ。 この二段階右折のわたるところが非常に長くて三分くらい損したような気がした。 なお、この数百メートル先に進行方向左側(要するに入りやすい)スキヤがあった、かなり残念な気がした。
2012/03/24 15:25 御殿場付近をご一緒した方牛丼屋を出たらブルベライダーが目の前を通過していった。 おりしも車は少なく、道路横断には最適だったので、ソッコー道路横断して後を追った。 微妙な上りでヘコヘコ漕いでやっとこ追いついた。 そろそろ日も傾いて富士山に光が当たってキレイな富士山をたくさん見た。 また、干上がった田んぼの真ん中でキジが地面を突っついているのを見て「あぁ日本のイナカだなぁ」と感動した。
2012/03/24 15:53 綺麗な富士山をあちこちで見られるそのうち御殿場線のソバを走るようになり、「あれ?ここは!」 2010 BRM アタック愛鷹でオシッコたれたトイレだよ。 初めてのブルベ( 2010 BRM アタック小田原)では全然補給ができなかったのでトイレもいかなかったけど、オシッコがでるということは少なくとも水分補給はできているということでうれしかった覚えがあるのだ。
2012/03/24 16:18 思い出の南御殿場駅の公衆便所平地っぽいけど微妙に上っていていやーんな区間が続いたがそうは言っても一応ソコソコなペースでは進めたんじゃないか? スタートからだと単純計算で 18km/h だ。 なんとなくゴールできそうな見込みが強くなった。
2012/03/24 16:44 PC3 到着そう、さっき豚丼食べたし、 70km もないから、このまま PC4 まで行っちゃえと思った。 が、後から考えると失敗だと思った。
2012/03/24 シュークリームとファンタフルーツパンチ甘いものがほしかったのでシュークリームを食べた。 ファンタのフルーツパンチは時々飲むというところで開栓せずに背中に差し込んで出発した。
2012/03/24 17:07 夕暮れ時、山の中へ入っていくだんだんに山に入って行き国道 246 号と合流したり離れたりを繰り返した。 上の写真で前にいる方は出発直後、同志道などあちこちでご一緒して、比較的近いペースで進んだ。 ま、地力の違いで長い上り坂になると見えなくなるんだけどさ。 多分ちょっとペースを落としてくれたり気を使ってくれていたと思うな。 当方はコマ図スクローラを使っていたが、前の方は Edge800 という装置を使っていたようで、はっきりとはコースがわからないところもあるようで、当方が後から「左、左、ひだりぃ〜」とか大声を上げて誘導したこともあった。 一回は声が届かなくて完全にミスコースした。
2012/03/24 17:20 信号待ちのブルベライダーそーいや、こんなところも走ったなぁ、風が強かったなぁと思いながら進んだことよ。 で、ふと見ると山北駅前の信号。 そこの自販機で二年前真っ暗な中でコーヒー缶を買って飲んだなぁと思い出して写真を撮った。 この山北駅前交差点の信号のひとつ先で、「埼玉の人? AJ 神奈川の富士山一周はここを右折だよ」と教えてくれる AJ 神奈川のスタッフかもしれない二人がいた。 写真を撮るのを忘れて後悔した。
2012/03/24 17:31 山北駅前通過そして、勤務している会社の営業エリアに突入。 さすがにこの時間にこんなエリアの端っこに営業車は走ってないな。 でも、以前この付近に車で来たときに、なんか見たことあると思っていたが、二年前に一度夜中に走ったとは気づかなかったよ。
2012/03/24 17:44 松田町民センター前通過ずっと、ずっと前の方の後についていたら、その方のお知り合いに追いついたみたい(下の写真)
2012/03/24 18:14 連結いつも PC になっているセブンイレブン神奈川清川店をわき目に宮ヶ瀬湖へのアプローチに突入する。 ここからずっと上りとか前の方に言ったけど、結構下りもあった、ウソつきましたスミマセン、とここであやまっとこう♪ もう、この先の上りでついていけるはずもなくヘコヘコ漕いでいた。 ここで数台のブルベライダーに抜かれた、まぁいつものことだ。
2012/03/24 19:07 セブンイレブン前通過宮ヶ瀬に上がればトンネルいくつか越えて降りると PC4 だ。
2012/03/24 19:36 宮ヶ瀬に上がったあがりきったところの気温は 5 ℃だった。 ところが、なんか寒くなった、ヤバい、エネルギー切れと見た。 寒いよーと思いながらも下って PC4 だ。
2012/03/24 20:01 PC4 到着いつもなら軽くするところだが寒いので、おむすびセットとカップ麺で温まろうという算段だ。 ここで、すばらしい出会いが! 過去に何度も追いつかれ、ブチ抜かれている坂の女王様に会った。 初めてちゃんとご尊顔を拝見して、失礼ながらかわいらしいと思った。(こっちは寒かったのでネズミ男スタイルだった、笑) 「こんなところで何してるんですか?」とおっしゃる。 当方の回答は当然「いつも通りですよ」とちょっと虚勢を張って言ってみた、そう結果としては二年前よりは一割も早かったわけだが相変わらず上り坂では抜かれまくりだったしね。 なんか、ほかのライダーとは終電に乗って帰れるかもとかいう話をしている、スゴい。 当方などそういう計算はまだできるような走りはできない。 ま、すぐにブチ抜かれるのはわかっているので、早々に PC を辞して坂を上り始めた。
2012/03/24 カップ麺とおむすびセットさて、さっさと PC を発ったはいいけど、亀のごとく坂を上る。 いつものようにブルベライダーが近づいてきたが、なぜか抜かれない・・・うーんなぜだろう。 てっぺんに近づいたときに声をかけられた、うへぇ坂の女王様だった。 そこからペースが上がったことよ。 坂の女王様の露払いのごとく、前を走った、いや(自称)エスコートだ。 (自称)エスコートなもんだから、思いっきり見栄をはってガンバって漕いだね、もう今までのブルベで一番ガンバったって感じ (笑)
2012/03/24 20:52 圏央道あきる野インターそばをー、オレってブルベの終盤でこんなペースで走れるのかと思うくらい走れたよ。 まぁ、残りは 50km だったしね。 決して坂の女王様が後にいるから、食いつかれそうでビビってスゲースピードが出ていたとか、女王様だからムチでシバかれていたとか、罵声を浴びせられていたとかでなく、自発的に見栄をはってガンバったんだよ。 ほんと見栄っ張りだな>オレ! それに我慢強かったのかペースにあわせてくれて、オラオラペース上げろヤみたいなことも一度も言われなかった、だから(自称)エスコートなのさ。 なんたって、上の写真の三人なんか、長い赤信号で引っかかったから追いついたもののすげー速度差だったのに、ソッチの列車にのっていかなかったんだぜ、(自称)エスコートしがいがあるってモンだ。 でも、ずっと目標にしていた人と走れたので、もう思い残すことはない、男子の本懐を遂げたといってもよいくらいだ。
2012/03/24 22:59 ゴール到着なんのかんの考えても、終電に間に合うかどうかという女王様からペースアップの指示はなく、いや指示があっても見栄でペースをつくっていたのでアレ以上早くならなかったんだが、とにかく漕いでゴールに飛び込んだのだった。 ゴールしても前の人たちがいて、記録に少々時間取っていたのだった。 当方も、記録は 23:12 到着ってことになっていたからね。
そんでもってトン汁のうまいこと! 毎回、感動するが、このうまさは胃袋にもしみるが、魂にもしみるね。
一言で言えば、昨年の 300km 平地ブルベよりは遅かったけど成長が感じられたブルベだった。 それと、初めてだけど、合計で 10 分くらいだろうか、自転車乗っていて楽しいなと初めて感じた瞬間があった (笑) …いつもは修行みたいで、ツラいんだよっ!
ブルベスタートからフィニッシュまでの走行記録は以下の通り。 籠坂峠から御殿場へ下る間に 3km ほど未計測区間アリで、シークレット PC の後の下りの後でも 4km ほど未計測区間があった。 ミスコースや未計測区間も含めた当方のメータと測定時刻の記録の数字であって公式記録とは必ずしも合致しない。
項目 | 内容 | 備考・他 |
---|---|---|
走行 | 298.00km | 合計で 7km くらい計測されていない区間アリ、ミスコース無し |
実走行時間 | 4.42.07 | 休憩や信号などで停止中は含まず、 14 時間 42 分と思われる |
平均走行速度 | 20.2km/h | ずいぶんと成長したものだと思う |
期間中最高速度 | 61.1km/h | 宮が瀬からの下りかなぁ |
区間(km) | 時刻(06:00 start) | 区間平均速度(km/h) |
---|---|---|
50 | 08:14 | 22.4 |
75 | 09:50 | 15.6 |
100 | 11:25 | 15.6 |
125 | 13:26 | 12.5 |
150 | 14:25 | 12.5 |
175 | 16:10 | 14.3 |
200 | 17:26 | 20.0 |
225 | 18:36 | 21.4 |
250 | 20:47 | 11.5 |
275 | 21:55 | 22.1 |
298 | 22:59 | 21.6 |
こうしてみると 50 〜 100km 区間は同志道を通過したにもかかわらず、結構なペースで走れていたことがわかる。 125km 過ぎは自衛隊の演習場を通過して上っていたわけで、向かい風と上りのダブルパンチが当方にかなり効いていたことがわかる。 そして 250km までの宮ヶ瀬の上りが含まれていた区間はチョー遅い(笑)。 …最後の 275km までと 298km (ゴール)までの区間はそれぞれ 22.1km/h と 21.6km/h とスタート直後のような高速巡航!見栄を張ったカイがあるってもんだ。
フィニッシュの豊水橋を後にし、自宅のある飯能までの 7.5km をダラダラと漕いで帰った。 いつもはこのダラダラがとても遠いのだが、なんかラクに早く帰れた。 そういう意味では過去の 200km も含めてダメージ最小といえる。
少々ヒザが痛むものの階段の上り下りも含めて特に問題なく生活できた。
多分その前からほかのブルベでもぶち抜かれているんだと思うが、BRM226 埼玉 300 アタック宇都宮 | BRM416 埼玉 400 九十九里ではハッキリこの人と(後で)わかったのだった。 いつか坂で一緒に走れるようにと、目標にしていた人だ。(右の写真) もうね、当方がヘロヘロになっているときにもすーっと行ってしまうわけで、抜かれるとあっという間に見えなくなっちゃったワケよ。 で、当方は鍛えてマックスの状態になっていたか?と自問すれば否!。 それまでついていけるようにちゃんとトレーニングしたか?と聞かれればしていなかったわけで、言い訳のしようもない。 だから、昨年の初夏には減量とパワーアップ練習もしたくらいだ。
実は意外なところで縁があって、2010 の BRM アタック日本海のフィニッシュ前の最後の写真に写っている水色と白のうろこ模様のジャージの方(下の写真)と同じサイクリングクラブに属している方だそうだ。 そのときには 500km 以上走ってヘロヘロだったのだけど、後につかれたのでちょっと見栄張ったわけだ。 でまぁ、後日に当方のグダグダに述べてみたら読んでくれて、ほかのブルベ記事の中の写真と話から…「それはウチのクラブのオネーサマでは?」というところから、女王様をソの人とわかった次第。 今回も 250km 走って弱っていたが、見栄張っちゃったわけで、このクラブの人には偶然とはいえ見栄を張って折れていた心が復活するというきっかけをもらったわけで、とても感謝している。
いや〜、なにはともあれ、今回は目標にしていた人と一緒に走れて非常にうれしい。 競ったわけじゃないし、遅いのをガマンしてくれていたかもしれないけど、それはわからない。 こっちはホントに見栄はってハッスルして、ガンバっちゃったもんね。 諸事情があって 7 月に自転車復帰予定なのだが、それまでしばらく乗れないわけで、そのまま乗らなくなりそうだ。
今回はパワータップがなかったので、測定しておらず、考察しない♪
ヒザを痛くしなかったのに、前回の2010 BRM アタック愛鷹よりも早く走りきれた。 遅かったかもしれないが目標としてきた人と一緒に走ることもできた。 合計で 10 分くらいかな、自転車乗っている時間が楽しいと思うこともできた。 非常に実りあるブルベだったと思う。 多分成長したのだろう。
長丁場のブルベを支えてくれているスタッフ、各列車の方々に感謝の念をささげる。
思いつくところを追加してみたいと思う。 意見・感想も歓迎だ。
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